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森と林業と田舎の本

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2019年12月

2019/12/28

女子大生と自衛官

年末に面会したのは、女子大生と自衛官であった。

私は若者には優しい。とくに学生には優しい。とくに女子には……(以下、略)。自衛官は男だが20代の若者である。

女子大生は、大学のジャーナリズム・ゼミに属していて、卒業制作にルポルタージュを書くことになり、「台風と林業」をテーマにすることにした、それで私の意見を聞きたい、取材したいということであった。

優しい私は、彼女の質問に一つ一つ、ていねいに応えていく。話題がわりと飛んで台風被害(15号)かと思えば林業全般だったりするのだが、優しい私はていねいに応えていく。

が、ふと彼女の問題意識がぶれているように思えて、どんなテーマ性と構成を予定しているのか聞き返した。

……その答は。。。なんだ、それでは今秋に千葉を襲った15号台風の後に私のところに殺到したテレビ局や新聞社のコメント依頼と同じではないか。彼らは即時性が必要で、今起きていることを解説するためにそうなるんだろうけど、君のルポは来年の提出でしょ? そんな予定調和のルポでいいの? 何の新味もなければ意外性もないよ。

あああ。私の中のオヤジ的お節介さと、人生長く生きただけの上から目線が出てしまった。これも優しいゆえなのだが。

思わず彼女を逆取材。何を問題意識として持っているのか。これまで取材してきたのは何なのか。そもそもなんでこれをテーマに選んだのか。本当に興味のあるのはどの部分か。

それなら、こんな切り口でこんな構成にしてはどうか。いや、こーゆー構成もあるな。テーマはこうしてああして、アレを描けばいいのではないか。冒頭はあのエピソードで読者を惹きつけて、次に取材で聞き出したあのコメントを使う。テーマは林業に縛られずに君が本当に関心のあるべきこちらを中心とすべきで……。取材は誰それをすべきである。……もう、指導教官ブッタ切っての卒業制作指導(^^;)。

そのうちルポルタージュとは何か、ノンフィクションとは何か、読者の理解力に訴える手法は何か……。とうとう文章塾か記者講座になってしまったよ。これも優しさゆえ、、、のはず。

まあ、押しつけてはイケマセン。あくまで提案であって、自らに向き合って決めてください(⌒ー⌒)。

 

そして自衛官。相談は自衛隊を止めて林業に転職したい、というものであった。自衛隊と言っても航空自衛隊所属なんで、訓練で体力を鍛えて自信あるわけではないそうが、社会の役に立つ仕事がしたいと考えた際に、第1次産業、なかでも林業が浮かんだそうである。聞けば出世コースに乗っているようでもある。それなのに、今の仕事に自分が向いているように思えず、辞めたいという。

大学では社会学、哲学を専攻したようで、私に会うまで結構な林業関係書を読んで勉強してきている。しかし『絶望の林業』を読んで林業に就職したい考えたというのは奇特な人だ(笑)。質問は、林業という職業というよりは、林業そのものの可能性である。今の林業を改革したいというのなら林野庁か県庁で林業職に就くか。いや政治家になった方がいいだろう。現場で何ができるのか。

思っていたより深く考えているようだ。とはいえ、まだ机上の林業に留まっている。私には、いきなり林業現場で働くことを勧める気になれなかった。
それに、自衛官は退職するのに、だいたい1年以上かかるそうである。簡単に辞めさせてくれないのだ。ばっくれる……失踪するならともかく、円満退職には上官の許可がいる。それなら今から林業の就職先を探すよりは、その期間を利用して現場を訪ね歩き見て聞いて、自分なりに林業がいかなるものかを知り、本当にそこが自分の居場所になるか考えてみたらどうだ、と提案した。職場を探すのではなく、林業を知る中で、自分ができることも見えてくるのではないか。

思えば自衛官から林業に転職する人は、私の知っているだけでもわりと数多い。航空自衛官の中には戦闘機乗りもいた。なぜ、憧れの?戦闘機に乗れて、給与もいいだろうに、そんな職場を辞めて劣悪な待遇?の林業現場で働きたがるのか。もしかしたら、そのメンタリティの中に林業の魅力が読み取れるのかもしれないが……。

見て歩くべき林業現場は、必要なら紹介すると約束した。というわけで、もしかしたら林業界にいる読者の皆さんのところに彼が訪ねて行くかもしれないが、(私のように)優しくていねいに対応してあげてほしい。

ちなみに、私が彼から聞き出した自衛隊内の日常も、それなりに面白かったよ。こんなところで雑学を身につける(^o^)。

 

思えば私も、若者にエラそうな口をたたける立場になったもんだ。私も若い頃はさまざまな人々を訪ねたり手紙などで教えを乞うてきたから、今はその恩返しの時期でもあるのだろう。

ま、私もまだ枯れておりませんので、先に進むためにも、これまで身につけたものは他者にいくらでも教えます。そして私は新たな分野を身につけていく。来年は絶望しない分野に手を出したい。同じ世界に留まっていると滅びるのだよ。

というわけで、今年のブログ更新は、ここまでとする。今夜は娘が帰ってくるし(^o^)、年末年始はブログに縛られないで沈思黙考するのだ。

 

 

2019/12/27

奈良県・新森林条例のパプコメ始まる

気がつけば、これが奈良県のHPに公開されていた。

奈良県の
「(仮称)奈良県森林環境の維持向上により森林と人との恒久的な共生を図る条例」
「(仮称)奈良県県産材の安定供給及び利用の促進条例」
の制定に向けたパブリックコメント募集である。

私は、このうち「(仮称)奈良県森林環境の維持向上により森林と人との恒久的な共生を図る条例」に関与している。

ようするに条例づくりの委員会に参加していたのだ。ほぼ2年間もかけたから、それなりに思い入れはある。ちなみに、この長い条例名(仮称)は知事のお好み(^o^)。

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もちろん、すべて私の思い描いた通りになったわけではないが、なかなか苦心の作だけに皆さんも目を通してもらいたい。

いろいろ新機軸もある。私の選ぶ注目点は、この2点。

まず「恒続林づくり」を掲げたのは、政策としては日本で初めて・唯一だろう。木材生産と環境を両立させる森づくりをめざすという、なかなか野心的な宣言に近い。
さらに「奈良県フォレスター」の養成も掲げている。こちらは同時期に設置条例ができたら、再来年度に開校する予定だ。このフォレスターの画期的なことは、身分は県の職員であること。そして転属が原則ないこと。赴任地の森を長期間担当して管理できる。ペーパーだけの管理ではなく、現地を歩いて森を見て判断するためだ。

ほかに小さな点だが、「レクリエーション、スポーツ、教育文化活動等を目的とした森林の利用促進」という文言も入れてある。私はもっと具体的に、森のようちえんや木育に県内の森を使うことを奨励する文言を期待したのだが盛り込めなかった。しかしこの文言を敷衍して、森林の自由権(他者の森であっても、レクリエーションや教育のためなら立ち入って利用してもよい)の精神まで読み取り、奈良県内で実行に移す人が現れることを期待するのだが。

せっかくだから、ご意見を寄せていただきたい。

2019/12/26

『科学はなぜ誤解されるのか』から「理解のバイアス」を考える

平凡社新書『科学はなぜ誤解されるのか』(垂水雄二著)読了。

これはダーウィンの『種の起源』、ドーキンスの『利己的な遺伝子』を読み解きながら、科学のコミュニケーションの難しさを論じている本。著者は科学ジャーナリストだが実は博士号を持つから、自身も科学者である。

科学的な情報の伝達は、たいてい失敗する。コアな専門家はともかく、一般人は誤解が多くまったく違った解釈をしてしまう。実はダーウィンの進化論も、世間に伝わっている内容はかなり誤解があるそうだ。遺伝子レベルの進化を突き詰めたドーキンスに至ってはタイトルが過激?ゆえ、読んでもいない人から批判が相次ぐ……。

私も自然科学的な森林を扱う過程で、この主張に納得する。先に私は東京で文章講座の講師を引き受けたが、そこで私が話したのは、メディア・コミュニケーションにおける「なぜ伝わらないのか」である。話す時間が圧縮されたので骨格しか話せなかったのだが、たいてい伝えたいことの半分どころか3分の1も伝わらない・読者に理解されないのが一般的な状況だ。その中でどう振る舞うのか?

そこで、この欄でも話の一部を論じたい。理解されないバイアスの正体を見つけるためだ。

私はそれを「情報源」「書き手」「読み手」の3つの要素に分けて考えたのだけど、理解の手引きとしたのは、上記の本と行動経済学だ。後者は人は損得など合理的に動くことが前提の経済学が、現実の経済では人の不合理な行動で想定外の動きに惑わされてしまう。その人間の行動を分析した経済学である。一昨年だったか、ノーベル経済学賞を受賞している。

たとえば思い込み・常識に縛られて客観的事実を受け入れられない「現状維持バイアス」とか、自分の経験を至上のものとする「現場(経験)主義バイアス」などがあるが、ここで取り上げたいのは不愉快なことを遠ざける「自己奉仕バイアス」である。

簡単に言えば「書き手は読み手の同意・称賛を期待する」「読み手は自分の期待する内容だけを選択する」という心理学的な動向。

書き手は、記事を執筆する際にできるだけ「いいね」がほしいと無意識に思う。そして「いいね」をもらいやすい世間が求める解釈を描きがちになってしまう。集団心理に忖度するのである。
一方で読み手は、そもそも自分で考えるのは嫌い(認知的節約)で結論だけを求める。そして理解できたところだけ受け取る(認知的不協和)傾向があるのだが、それが発展すると、自分が心地よいものだけを受け取り、不愉快な事実は拒否するようになってしまう。……結果として不愉快な点は、無視するか、反発するかなのだ。

これは拙著『絶望の林業』に限らずこれまでも見られたことだ。たとえば森林組合がいかにでたらめなのかを書くと、森林組合に勤めている人にとっては自己否定されたことになるから不愉快になる。私が客観的事実を伝えても納得しない。たいてい「あなたは影響力が大きいのだから、発言は慎重に」とかいって「忖度」を要求する。もしその人に関わることを私が褒めた場合は「慎重に」とは絶対言わずに「もっと、もっと」と喜ぶだろうに。

そして論理的な反論ではなく、ひたすら「私が喜ぶことを書いてくれ」と要求するのだ。逆に私を拒否する、FBやツイッターのフォローも外す……という方向に向かうこともある。これこそSNSに見られるエコーチェンバー現象(閉じたコミュニティ内で同じ意見ばかりが増幅されて発信を繰り返す)のもたらすもっとも残念な行動だ。

どうやら「なぜ伝わらないのか」というより、「不愉快な話は聞きたくない」「糾弾されそうな記事は書かない」症候群なのだろう。

それでも私はイヤな内容を繰り返し記す(話す)。批判レスが着けばつくほど、その話をする(^^;)。以前、講演で補助金の弊害を訴え、また補助金をなるべく使わないで行う間伐などを紹介したが、会場からは反発の嵐。そして「オレたちは補助金で食っているんだ」という言葉まで飛び出す有り様だった。しかし、私は不協和音を引き起こすのもコミュニケーション手段と思っている。異論を読ませて、拒否感の中で理解させる・考えさせることは可能ではないか。

そこでは「タイトルは過激に、本文は誠実に」と唱えている。タイトルに惹かれて本文を読み、なんだ、わりと真面目に論じているな……と思わせるのだ。もっとも(ネットでは)タイトルしか読まない読者も少なくないけどね……。ここまで読んだ貴方はエライ\(^o^)/。


 

 

 

 

2019/12/25

科学博物館の巨木と小人

東京ではミイラ展に行ったことを記したが、この特別展に行くと、もれなく常設展がついてくる(笑)。

もっともミイラ展で歩き回って疲れたから、かなり端折って会場を歩いたのだが、それなりに楽しかった。恐竜の骨格標本にワクドキするのはもちろん、こんな展示もある。

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ボルネオの熱帯雨林の巨木だ。正確には巨木にイチジク科の蔓性のシメコロシ植物が巻きついて乗っ取っている様子。中の樹木を殺して、外側を覆ってしまうことで高所を独占するのだ。よくぞ再現した……というより、これ本物か。わざわざ現物を持ち込んだのか。

さらに、こんな見本もあった。

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これはスギだろうな。もちろん現物で、幹直径は1メートルを超すよう。若いころに枝打ちしたのか実に素性のよい木に育っている。施業効果を説明するのにもってこい(^^;)。さらに輪切りで幹が少しずつ小さくなって円錐状になっていることも示している。

なかなか林学の教科書になりそうな展示ではないか。


なお個人的に興味津々だったのは、化石人類のコーナーにあったフローレス原人。

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これ、インドネシアのフローレス島で発見された化石なんだが、ジャワ原人より新しい時代の新種原人[ホモ・フローレシエンシス]とされる。何がすごいって、成人の身長が1メートルくらいしかないコビトなのだ。常に大きくなってきた人類が逆行進化した可能性を示しているのだが、謎だらけ。現世人類と生存期間が重なっていた~接触していた可能性だってある。

ボルネオにも尻尾のあるコビト伝説オラン・ペンデクの噂があるし、日本には一寸法師にコロボックル伝説。ヨーロッパにはアリエッティだっているぞ。世界各国に残されるコビト伝説の原点である……なんて想像するとロマンがある\(^o^)/。

2019/12/24

Y!ニュース「新国立競技場で多用された木材の使い方から……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「新国立競技場で多用された木材の使い方から、木造建築の未来を考える」を書きました。

実は、この記事、私が今年書いたスタジアム記事の3本目。気がついているかなあ。。。

1本目は、釜石スタジアムの木製座席は「第2の釜石の奇跡」だった

2本目は、スタジアムの木の座席 こちらは有明体操競技場を紹介している。

だから、今回の国立競技場はある意味、本命。

これまでの二つは、木を使っていたこともあまり知られていなかったのに対して、国立競技場は当初から「木を多用します」と鳴り物入りで宣伝していたのだから。ま、その割にはパッとしないというのが私の印象だけど。。。

とはいえ、記事ではスタジアムを紹介しているのではなくて、ようは建築にとっての木材という素材の使い方を論じたのだけど。多分、「構造材に木を使わなくちゃ!」と思っている人は反発するだろう。林業家も建築家も。そういう人を時代遅れという(笑)。

実はCLTで木造ビルを建てた、というケースでも、よくよく調べると、骨組に鉄骨を入れていることも珍しくなく、完全な木造ビルなど存在しないのかもしれない。鉄骨もコンクリートもそれぞれの特徴があるわけだから、木材と合わせてハイブリッドにしてイイトコドリするのが建築の未来なんだろう。

 

 

 

2019/12/23

上野公園の木製舗装、のその後

今から12年前に、「上野公園の木製舗装」というブログ記事を書いた。

その後の姿を、今回図らずも見てしまった。

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これが木材のタイルを使った舗装にした説明板。これは前回と変わらない。

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あああ。なんと浮き上がって危険な状態に。単に朽ちていくだけなら、自然循環だと言えるんだけど、これでは歩けないし、つまずく危険もある。そして通行禁止の柵で囲まれた。
どういう状態になったかは確認していないが、木製タイルが水を含んで膨張して浮き上がったのか、タイルの下の土が緩んでしまったのか。

ようするに木製舗装はよろしくないという見本になってしまっている。しかし、これは木製タイルの作り方が悪いのか、施工が悪いのか。ちょっと工夫した施工法を取れば、こんなことにならないと思うが。。。

2019/12/22

エンドレスジャーニー展と松浦武四郎

東京で顔を出した展覧会は、ミイラ展ともう一つある。

エンドレスジャーニー展だ。ちょうど奈良を出る直前に案内があって、「なんだ、私が東京滞在中に開かれていて、しかも場所は移動の途中」とわかり、寄ってみることにしたのだ。

場所は、千代田区末広町の公園にあるアーツ千代田という施設。到着して驚いた。その公園にあったのは……。

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ここは松浦武四郎の東京の居住地であったのか。私、こう見えても武四郎についてはウルサイ(^o^)。記事も書いているし、大台ヶ原にある墓も訪ねている。蝦夷地の探検家として知られるが、実は全国を歩いていて、まさにエンドレスジャーニーのような人生を送った人。その地で開かれていたのか……。

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これがエンドレスジャーニー展。主催は「国境なき医師団」。なんともスリリングな旅を紹介してくれる。地中海クルーズ、古代遺跡のある中近東、野生の王国の広がるアフリカ、エキサイティングなラテン世界の中南米。。。。もっともクルーズは定員オーバーの難民船、爆撃もあれば自爆テロもあり、泥水すすって飲まねばならないかもしれないし、町中で銃撃戦も珍しくない治安状況。

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いかがですか? 

プレゼントまでもらってしまったので、私も些少ながら寄付契約してしまったよ。。。松浦武四郎に触れた記念だv(^0^)。

興味のある方は、こちらへ。https://www.msf.or.jp/

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2019/12/21

新宿御苑の台湾閣

東京では、毎朝早起きして周辺の名所を歩く。

2日目に訪れたのは新宿御苑。なんだか外国人が多いのにびっくりなのだが……外国人はたいてい(中国人も欧米系も)カップルなのに、日本人はオッサンばかりではないか(あ、オレもか)。それも一人でカメラ片手に植物とかミョーなものを撮ってるんだから(あ、オレもか)。

でも、私の目的は別にあった。新宿御苑の中でも日本庭園部分に建つ御涼亭だ。別名・台湾閣。

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これは昭和天皇のご成婚時に台湾の有志が寄贈した離邸。だから清朝様式を取り入れた建築なんだけど、材料にタイワンスギとタイワンヒノキ(それも紅檜と扁柏の2種類)をふんだんに使っているという。柱はタイワンスギで天井板がタイワンヒノキらしい。ほか、周辺にタイワンスギを植えたというのだけど、気がつかなかったな。。。

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私、日本に残るタイワン材(とくにタイワンヒノキ)の建築物を見て歩くのが趣味(^o^)。もし、身近にあったら教えてください。ついでにオッサン一人でなく、一緒に見て歩いてもいいよ、という人も募集中。

2019/12/20

森林環境譲与税が来年度より満額?

森林環境譲与税の内容が少し変わることになりそうである。

ちとややこしいが、現在の森林環境譲与税は、24年度から徴収(住民一人1000円)するはずの森林環境税を財源にして5年間は借入金として地方に分配されている。だから、24年度以降は返済もしなければならない。つまり森林環境税を満額(約600億円)もらえるのはずっと後、30年ごろになるはずだった。(それまでの5年間は毎年200億~300億円ぐらい。)

ところが、来年度の与党税制改正大綱に、森林環境譲与税の見直しが記載されたのである。

大綱では、譲与税の原資に「地方公共団体金融機構の公庫債権金利変動準備金を活用することができる」という。なんのことかと思うが、地方公共団体金融機構とは何か。大雑把に言えば、昔の財政投融資(郵便貯金資金の横流し。大雑把すぎ?)と同じような役割のためつくられた組織で、一般担保付債券を発行(全額が地方債計画だから、結局国が出すんだな)し、貸付及び資金調達、地方公共団体の資金調達支援、公庫債権の管理を担う。リーマンショック時に地方救済などに動いた資金源だ。

その中の準備金を森林環境譲与税に回すことにするというのである。償還分に置き換えると最大で1300億円が充当される計算だというから、ほぼ借入分を充当することになる。ということは、来年度の譲与税は600億円近くになるということ?

もちろん与党案だが、野党がそんなに反対するとは思えず、大枠は通るのではなかろうか。みんな森林には優しい、いや、甘いからなあ。放蕩息子に借金して贅沢させる親みたい。

なぜ、こんなに森林環境譲与税を優遇するのかと言えば、地方にもっと金をばらまきたいから……。というと怒る人もいるだろうが、名目的に言えば台風19号など水害が相次いだから、森林保全のために使える譲与税を早期に満額配分ができるようにという配慮(これ、財務省ではなく総務省マター)らしい。

なるほど、東日本の災害の場合は、西日本大水害の時より優遇されるんだね、と皮肉も言いたくなるが……。

横浜市など大都市は、いきなり毎年5億円譲与されてどうするんだろう。木造ビルでも建てるか。

2019/12/19

ミイラのぬいぐるみ

今日のミッションはミイラ展に行くこと…。

ホテルから歩いて行ける距離に国立科学博物館があって、そこでミイラ展をやっているのだ。朝から行くのにちょうどいい。

9時前に科学博物館前に着く。ほとんど一番だ。しかし次々と来訪者が来るが、女性が多い。7割がた女性じゃないか。女はミイラ好きという方程式が頭の中にできる(笑)。

さて内容は……それなりに面白いし私なりに考えることはあるのだが、それはまたの機会に。

もっとも心に留まったのは、ミュージアムショップ。現代のミュージアムショップはぬいぐるみ売り場かというのが私の持論?なのだが、なんとミイラのぬいぐるみが!

結構な値段なのだが、買う人いるのかね……。ま、私の心は少し動いたけど(^o^;)。

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これ、みんなミイラ(のぬいぐるみ)。

2019/12/18

Yahoo!クリエーターズプログラム感謝祭の表彰台

東京に来ている。

いろいろ目的のあるなか、夜はYahoo!クリエーターズプログラム感謝祭に出席する。

Yahoo!ニュースの書き手が集まる場だが、会場はホテルニューオータニだ。この宴会は、一人5000円で収まるだろうか……。これはYahoo!が払ってくれるけど(^o^;)。

お祭りなんだが、部門別の表彰もある。それでドキュメンタリー部門で登壇したのが、なんと伊藤詩織さんだった。

彼女、今日は裁判の判決が出て歴史的な日(勝訴)。ニュースでも流れていたが、その日にこんな会場で会えるとは。

彼女は、時として事件の被害者としてばかり注目を浴びてきたが、ちゃんとジャーナリストとしてドキュメンタリーの仕事で成果を上げていた。テーマはシエラレオネである。渋い。

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というわけで、今夜は飲んだくれたのであった。

2019/12/17

消える品種のナショナルコレクション

今期の朝ドラのタイトルは「スカーレット」。なぜ信楽の陶芸家の話がスカーレットなんだろうか、と思っていたのだが、スカーレットは「緋色」という意味のよう。緋色は陶芸の窯の中の色なんだろう。

ところで「ドグラス・スカーレット」という花を知っているだろうか。カーネーションの1品種なんだが……。

日大正時代に、日本で初めて赤いカーネーションとして作り出されたそうだ。さらにそこからドグラス・ファンシーなどの品種が作られたという。作り出したのは、土倉龍次郎。日本のカーネーションの父と称される人物であり、その父は山林王・土倉庄三郎。

龍次郎の足跡を感じたくて、この花を見てみたいと願っていたのだが、カーネーションの研究者に聞くと、そんな品種はとうに姿を消しているそうだ。まったく保存されていない。そもそも鑑賞用の花卉の世界では、毎年のように新たな品種が次々と生み出されるが、売れなくなった時点で消えていく。それらを保存しようという努力もなされていない……のだそうだ。

だからドグラス・スカーレットは当時こそ大人気で話題となったそうだが、すでに消えてどんな花だったかさえ記録に残されていない。せめて何と何を掛け合わせたのかぐらい記録していたらよいのだが……。

こんなことを思ったのは、先日の朝日新聞に「ナショナルコレクション制度」を紹介していたからだ。これは植物の品種を保存のための認定制度だそうである。2年前に日本植物園協会が作ったそうだ。もっとも原形は、イギリスの「ナショナルプラントコレクション」らしい。
保存と言ってもすべての品種は無理だから、分類学上の特異性があるとか、成育環境、利用方法、歴史的背景などテーマのある品種で、データを揃えて申請して、審査を合格すればコレクションに加えられる。実物を保存なり継承するわけではないが、データがあれば再現の可能性もある。また申請者が保存できなくなった際に継承者を探すこともできるだろう。

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龍次郎は数多くの新品種を生み出したとされるが、一つも残っていない。寂しいような、彼らしいような。

 

2019/12/16

アニマルウェルフェアと森林認証

手元に「オルタナ」59号が届いた。この季刊誌は「サステナブル・ビジネス・マガジン」と名打っているが、今回の特殊は「アニマルウェルフェア」。

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アニマルウェルフェア。ご存じだろうか。動物福祉と訳すが、ようは家畜やペットはおろか、動物園や実験動物、野生動物までの扱い方の指針である。単なる動物愛護とは違う。家畜は人が利用したり食べるために屠畜するわけだが、それは認めている。医学などの実験に供される動物も認める。だが、その扱い方は、死に至るまでに苦痛やストレスをできる限りかけないようにする。
すでに世界の潮流となっており、ESG投資の指標にもなっている。だが、日本ではほとんど知られていないのではないか。

それを雑誌が特集で取り上げるのは珍しいので、

実は日本でそれを広げるチャンスがあった。それがオリンピック・パラリンピックだ。なぜなら選手に供する食事(主に肉や卵など動物性食材)は、このアニマルウェルフェアに則したものでなくてはいけない、というレガシー?というか取り決めがある。具体的にはGAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理) という基準を通ったものしか使えない。これには環境とか安全、有機畜産食材など幅広い基準があるが、その中にアニマルウェルフェアも入っているのである。だが、日本の農畜産物にGAPを取ったところはほとんどない。

このままだと東京オリンピックに日本の食材が使えない、と色めき立ったが、なんのことはない。政府はやってくれましたよ。JGAPという日本だけの基準を作って、これを通ればOKにしたのだ。で、その日本の基準とはスカスカ。たいていのものは合格する。見事なレガシー破り。

同じことを木材でもやっている。オリンピックの施設や設備、紙など木質製品は、いずれも森林認証を取得した木材しか使えないというレガシーがあった。だが、あっさり反故にする。東京五輪施設は、認証取っていない木材もOKにしてしまったのだ。おそらく認証材は数%しか使っていないはず。おかげで熱帯雨林を破壊して収奪した木材の疑いの濃い木材も使われている。それを追求する声もほとんどない。

まあ、こんな国なんだ、と呆れるしかない。

ちなみに私は、獣害対策に関するアニマルウェルフェアの記事を書いた。シカやイノシシの駆除にも動物福祉は適用されるのだよ。 

 

 

2019/12/15

3年目のセンダン

タナカ山林にセンダンの苗を植えて3年。早生樹種として注目を浴びているが、現在高さ4、5メートルある。これは植えた初年度に伸びたものだ。高さはともかく太くならない。初年度の成長は維持できていない。

やはり土地が肥えていないからだろうか。石だらけだもんな。早生樹種と言っても、必ずしも早く大木になるとは限らない。

肥料を与えるとイノシンが来る。化学肥料ならよいかもしれんが。

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難しいものである。

 

2019/12/14

気になる辺境~ブーゲンビル島独立へ…

今、もっとも気になる国際ニュースは、イギリスEU離脱か。米中貿易摩擦、いやアメリカ大統領選挙か。。。いや、私の場合は、これだ。20191213_131106

先日、テレビで山本五十六を取り上げた番組が放映されていた(BSプレミアム『英雄たちの選択』)が、日本人にとって、ブーゲンビル島と聞いてもっとも知られているのは、山本五十六が撃墜戦死した場所としてだろう。だが、注目すべきは独立戦争である。
この島は、地勢的にはソロモン諸島の最北部であり最大の島だが、行政的にはパプア・ニューギニアの一部。一時期は世界最大級と言われる銅鉱山があり、パプア・ニューギニアの財政はこの鉱山によって支えられていると言われていた。しかし、あまりに酷い自然破壊とそれに伴う住民生活の破壊が進んで、採掘を止める運動から襲撃となり、さらに独立運動となった。BRA(ブーゲンビル独立軍)が結成され鉱山(オーストラリア系)を破壊して島を閉鎖したのだ。その際に使った武器は、日本軍の残したものだという……。

……それが1990年代なんだから、長い長い闘争期間が続いて、とうとう独立を巡る投票が行われることになったのだ。そして、その結果が、これ。投票率が90%を超え、そのうち独立賛成が97・7%。もうなんと言っていいか、圧倒的だ。

私は紛争前の島に渡ったことがあって、その時は鉱山の一部を目にしたし、また(ソロモンに比べれば)豊かなブーゲンビルを目にしたが、あまりの物価高に逃げ出した。そして次にソロモンに行った際は紛争真っ只中で、島は閉鎖されていたが、私は潜入を試みてブーゲンビル島の一歩手前の島まで行った。が、そこで私は病気に倒れて断念するのである……。まあ、渡らなくてよかった。渡っていたらもどれなかったかもしれん。

この件については、
ブーゲンビル・クライシス1
ブーゲンビル・クライシス2

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ちなみに、こんな新聞記事もある。BRAはブラック魔術を使うらしい……。

現地から手紙が届いたこともある。

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よく読めないけと(^^;)、ソロモン諸島側にも戦火が広がった様子が書かれている。幸い、21世紀に入って停戦にはなったが、結着は着いていなかった。

そこが、ついに独立か。まだ紆余曲折はありそうだが……。

あのすさまじかった鉱山の自然破壊も、30年間も閉鎖されていたら、また緑に包まれているだろうなあ。
一方でソロモン諸島国でも、島ごとに次々と分離して独立州になっている。イギリスのEU離脱とか、各地で独立紛争が広がっているが、分離・独立の動きは辺境でも進んでいる。否、辺境こそ世界の縮図、世界のトレンドが真っ先に現れる地域なのかもしれない。

 

2019/12/13

ゲーム「キコリの王朝」の日本版を!

こんなゲームがあることを知った。

Lumberjack's Dynasty

直訳すると「木こりの王朝」になるが、ようは林業のシミュレーションとロールプレイングゲームのよう。

私は一切パソコンのゲームはしないのでやり方は全然わからないのだが、説明文を読むと、魅力的な資源である木材によって独自の王朝を築くゲームのようである。王朝とはあるが、ようは林業会社。森から木を伐り出しさまざまな製品に仕立てて、ビジネスを成長させるのだ。

スタートは、父親から受け継いだ荒廃したロガーキャンプ。ようは森林の伐採基地か。それらを立て直してしっかりしたビジネスにする。
まず家の修理(ここからか!)と、ロガーキャンプ自体を修繕し、古い製材所も再稼働させる。そして、いよいよ木を伐採し、工場に運んで、さまざまな製品をつくっていく。
生活、ビジネス、木こりの要素を組み合わせてシミュレーションしていくエンターテイメントなんだと。

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版元はオーストリアの会社だが、舞台はアメリカっぽい。あるいは一昔前のヨーロッパ? 日本語版もないけど、誰か試してください(^o^)。

 

逆に日本語版なぱぬ日本版を作ってほしいな。また別のスリリングを味わえるよ。

まず親から広大な森林を相続する。大金持ちや、と小躍りするが、帳簿を見て真っ青。森は切り売りしてはならぬという遺言があったので自宅と貯金で相続税を払う。しかし親がつくった借金を返すのに四苦八苦して、とうとう土地を処分。よし事業を始めようと思っても、森林組合は当てにならないことがわかり、作業員の募集と養成に取りかかる。そして森林経営計画づくり。しかし、森林の境界線が確定していないため、てんやわんやの騒動の末に裁判を経て、なんとか確定する。
さあ、森づくりをしようと思い、いかに補助金をたくさん引っ張ってこれるかに頭を絞る。道を入れる。はげ山部分に植林する。ところが台風で山崩れ発生。山火事騒動もあって、一番金になりそうな山がなくなる。
それでも伐採事業を開始。ところが搬出したら、素人の悲しさで傷だらけの丸太は二束三文。また借金をする。一念発起で製材業に乗り出し、新木工商品をつくるが、流通に載せられずに在庫の山。輸出にチャレンジしたら県森蓮の横やりが入るし、建築家と組んで直販したら欠陥住宅だと訴えられる。もう木材はダメだ、と森林観光を仕掛けてキャンプ場とアスレチック場をつくるが、今度は自治体が横やり。許可が下りずに開業できず……う~ん、どうしてもハッピーエンドな展開を思いつかない(泣)。

でも、なんとか王国を建設してね。王国がダメなら帝国でも。ダースベーダーになりきろう。木がダメなら砂でもいいから。築こう、砂上の楼閣を……。

2019/12/12

Y!ニュース「廃業時代に失われる?……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「廃業時代に失われる? 日本の森が生み出した隠れた宝の行方」を執筆しました。

お気づきの方はいるかどうか、ツイッターのリツイートでは「廃業時代失われる?」となっているものがある。そう、最初はそう書いてしまったのだ。どうも助詞がオカシイと「廃業時代失われる」にすく替えたのだが、ツイートは更新できない。その点FBはできるのが有り難い。

ちなみに最初は、所有者の名前を出すつもりだったが、当の本人が断ってきた。出せば、もしかして「買いたい」という人が現れたかもしれないのにねえ。名前不詳だと、仮に興味を持っても連絡をとる手段がないから難しいはず。
もっとも、全部まとめて買い取ろうとしたら10億円を軽く超すから、おいそれと手を挙げられないだろう(^^;)。

個人的に感じたのは、こうした銘木というのは、結局は趣味の世界なんだなあ、ということ。ビジネスの世界ではない。希少価値を売り物にするより、安く扱われている木を高く売る方法を考えるべきだと思うよ。

 

2019/12/11

所有者不明土地と土地利用の懇談会

東京の毎日新聞が送られてきた。これ、全国版だろうから、全国で読めるのだろう。

先日、電話取材に応えた記事が掲載されているのだが、当初は千葉の台風害から森林の管理が遅れている問題を取り上げようとしていたようなのだけど、私は台風の被害と結びつけるより、所有者不明とか境界線未確定の方が本筋でしょうと意見したためか、ちょっと方針転換をしたよう。

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そして、私はこの記事で「所有者不明土地法」が今年6月に成立していたことを知る。なんだか、所有者を探す手間を緩めるよう法律が改正された記憶があったのだけど、新法がつくられたのだね。所有者不明土地法の正式名称は「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」である。

ちと調べてみた。

第一条 この法律は、社会経済情勢の変化に伴い所有者不明土地が増加していることに鑑み、所有者不明土地の利用の円滑化及び土地の所有者の効果的な探索を図るため、国土交通大臣及び法務大臣による基本方針の策定について定めるとともに、地域福利増進事業の実施のための措置、所有者不明土地の収用又は使用に関する土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)の特例、土地の所有者等に関する情報の利用及び提供その他の特別の措置を講じ、もって国土の適正かつ合理的な利用に寄与することを目的とする。

なるほど。小難しいが、かろうじて意図はわかった。

今回の法律では、登記官に職権で調査する権限を与え、所有者がわかれば登記を変更できるし、調べてもわからなければ、土地を利用したい自治体や企業の申し立てで裁判所が管理者を選び、売却できるようになったというもの(らしい)。

でも解説を読んでいると、今回の条件を満たす土地は全国の1%程度しかないらしい。対象を公共的目的があり、争いが生じるおそれの低いものに限定しているからだ。これでは根本的解決にはほど遠い。さらに山林の場合を想定すると、所有者不明に加えて境界線未確定問題が大きく横たわるから、もっと厄介なはず。

……なんで、こんな専門外で面倒くさいことに興味をもって調べているかというと、実は奈良県から来年に設立する土地利用の懇談会に参加してくれという打診が来たから。なんで? 私が? と???だらけなんだが、私は森林分野の土地問題にもの申す要員のようだ。農地や宅地などには詳しい人が多くて専門家もいるが、森林のことを話す人がいないのだろう。

うえ~ん、オレだって専門外だよ。と頭の中がグルグル回ったが、引き受けてしまった。そこで俄か勉強している(^^;)。なんと付け焼き刃というか泥縄というか。。。ま、もう少し内容をよく聞いてみよう……。

 

2019/12/10

針葉樹材を黒檀のように?スイスで発明された木材

ちょっと気になるニュースがある。スイスで木材をプレスして、エボニー(黒檀)の材質に似せる技術が生み出されたというのだ。

スイスインフォスイス生まれの「熱帯」木材が森林破壊を救う

生まれた木材をsonowood(ソノウッド)と呼ぶ。

黒壇は、黒光りして堅いから家具や木彫などに用いられるが、熱帯地域にしか生育せず、しかも過剰伐採・採取が続いたからほとんど絶滅危惧種だ。ワシントン条約で取引規制が行われていて、輸入時には申告が必要だ。

黒檀は、とくに音の伝導に優れており良質なバイオリンの指板に向いているという。そのほかアクセサリーや高級時計にも使われる。だから黒檀に似た材質の木材を人工的につくれるとなれば、飛びつく人々がいるだろう。

さて製造は、スイス連邦工科大学チューリヒ校とSwiss Wood Solutionsが開発した。スイス産のカエデとトウヒ材を圧縮し、エボニーに似た材質を作る方法を開発したというのだ。具体的には、スイス連邦材料試験研究所(EMPA)に設置された巨大なプレス機で、特定の楽器作りに最適になるよう、木材の密度と音の伝わり方を微調整するという。

実際、楽器製作者は黒檀をなかなか手に入れることができず、最高級のバイオリンほかの楽器の材料に困っているのだ。この木材を使って作られた楽器をプロの音楽家が使ったところ、本物を使ったものと同じくらい良いと高い評価を得たらしい。演奏家の感想として「トロピカルウッドの指板よりも音が暖かく、よりオープンです」という言葉が紹介されている。

もっとも、1立方メートル当たりの生産コストは20万フラン(約2200万円)! 輸入木材の10倍。それでも2年先まで予約はいっぱい……。

こんな内容だ。もっと突っ込んで製造法を知りたいところだが、ちゃんと記されていない。わずかに「前処理された木材をプレスにかける」といった言葉が読み取れる。この前処理とは? 

イマイチ、わからん。単にプレスしただけでは、そんな材質の変成を起こせない。圧縮木材は時間とともに元にもどるため、それを抑えようとすると樹脂注入などが必要になる。そこに「添加物を含まない」「プラスチック、樹脂は含まない」などと書かれると、正体不明だ。加熱などもしたのか。いや前処理という言葉があるが、そこで薬品を使っていないのか。

スイス語(ドイツ語)のHPを自動翻訳にかけてみると、こんな言葉が。

熱帯木材の非常に価値のある物理機械的特性を実現する高品質の材料。

ソノウッドはプラスチック複合材ではなく、添加物を含まない本物の100%天然木。

生分解性で、プラスチック、樹脂、人工着色料は一切含まれていません。

そして熱帯木材の代替などは、私が紹介してきたケボニー化木材とよく似た発想である。こちらは針葉樹材を広葉樹材のようにする、というキャッチフレーズで紹介したが、天然性樹脂の注入によって行う(フラン樹脂化)。ではソノウッドはいかなるものか?

もうちょっと科学的な説明が欲しいなあ。

2019/12/09

ダークサイド「Forest Style ネットワーク」に堕ちたい

林野庁が「Forest Style ネットワーク」を立ち上げたようだ。これは、「森林サービス産業」を拡大するために関連団体が情報共有するための団体だそうだ。企業や自治体、研究者らが参加している。すでに11月にキックオフ・イベントを開いて56団体集ったそうだ。

そのHPから引用して意図を説明すると、

人口減少・少子高齢化社会の中で、持続的かつ健全な森林を管理していくためには、その基盤となる山村地域が元気であることが重要であるとともに、全ての国民が森林からの様々な恩恵を享受しつつ、国際的に関心が高いSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を達成することにより、森林への関心を高めていく必要があります。
また、「働き方改革」が進展し人々のライフスタイルが変革する中で、メンタルヘルス対策や健康づくりの場などとして森林空間を利用しようとする新たなニーズが高まっており、人生100年時代のライフステージの様々な場面において、森林と人々との新たな関わり方である「Forest Style」が国民の多くに浸透していくことが期待されます。
健康、観光、教育等の多様な分野で森林空間を活用して、山村地域における新たな雇用と収入機会を生み出す「森林サービス産業」の創出・推進による山村振興・地方創生への貢献も併せて期待されています。

まあ、同じことを言っていた森林セラピーが、もう忘れられつつあるから模様替えかな。森林セラピー基地に認定された自治体の中には、すでに自分の町が認定を受けたことも忘れているところがあるからね。莫大な認定料払ったはずだけど、忘れられるのはたいしたもんだ。そんな自治体に、Forest Style ネットワークに入らない? と声をかけたらイチコロだろう。夢はもう一度。

そのことについては、以前にも書いた。これ、今年の2月の記事だ。

「森林サービス産業」を謳う前に


そこで考えた。私も批判ばかりしていてはつまらない。いっそ参画しようかな、と(笑)。

なぜなら、今年私が手がけた記事でもっとも楽しかったのは、日刊ゲンダイの「森の歩き方・楽しみ方」だったなあ、と思い出したから。これ、5か月21回も連載したのだよ。今もネットで全部読める。
ここに加筆拡大したら、新たに本になるのではないかと夢を描いている。タイトルは『希望の森歩き』かなあ(笑)。もちろん、中には「絶望の森歩き」の章もあって、そこで森林セラピーを取り上げるけど……。

儲かるなら、森林サービス産業の広報とインストラクター役を買って出る。本は、団体で買い上げてくれるだろう。部数はそこで稼げる。私はかまわんよ。ダークサイドに堕ちて暗黒面のフォースを手にするのだ( ̄∇ ̄) 。暗黒面は甘美で楽しい。

2019/12/08

「森林と生活に関する世論調査」結果を読む

内閣府が行った「森林と生活に関する世論調査」の結果が公表されている。

これは1989年から行われている調査で、今回は6回目。森林の果たす役割や木材利用の是非などを質問して得られた結果だ。(複数の選択肢を選ぶ形で、約1550人から回答) 全部目を通すのは面倒だから、概要だけにしておく。

設問および回答を読んでいると、誘導しやすい方向なんかもかいま見えて、と突っ込みたい思いが……〇△あるが、ぐっと堪えておく。せっかくだから、いくつか紹介しよう。

 農山村定住の意向

 農山村に定住してみたいと思うか聞いたところ、「定住してみたい」とする者の割合が20.8%(「定住してみたい」8.6%+「どちらかといえば定住してみたい」12.2%)、「定住してみたくない」とする者の割合が62.7%(「どちらかといえば定住してみたくない」23.9%+「定住してみたくない」38.8%)、「既に定住している」と答えた者の割合が14.1%となっている。
 都市規模別に見ると、「定住してみたくない」とする者の割合は大都市、中都市で、「既に定住している」と答えた者の割合は小都市、町村で、それぞれ高くなっている。

もっとも「農山村での森林浴や景観を楽しみたい」と答えたのは約85%と、あくまでお客さんでいたいわけか。就労に関しては、農業が半数を占めるが、林業は1割以下(^^;)。

 森林との関わり方の意向

 日常の生活の中で、森林でどのようなことを行いたいか聞いたところ、「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」を挙げた者の割合が60.2%と最も高く、以下、「森林の中でのランニングや自転車による走行」(26.9%)、「森林の中での音楽鑑賞及び芸術鑑賞などの文化的活動」(22.6%)、「森林の中で自然を活用した保育・幼児教育」(21.3%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が19.2%となっている。(複数回答、上位4項目)
 都市規模別に見ると、「心身の健康づくりのため森林内の散策やウォーキング」を挙げた者の割合は大都市で、「森林の中での音楽鑑賞及び芸術鑑賞などの文化的活動」を挙げた者の割合は中都市で、それぞれ高くなっている。

こんな項目もある。

 傾斜が急で道から遠い人工林の木材の生産、その後の植林や手入れ

 植林されて50年以上が経過した傾斜が急で道から遠い人工林について、木材の生産、その後の植林や、間伐などの手入れをどのように行うべきだと思うか聞いたところ、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合が42.4%、「木材の生産のみを行い、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が8.5%、「木材の生産及び植林は行わず、手入れのみ行うべきである」と答えた者の割合が28.5%、「木材の生産、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が10.0%となっている。なお、「わからない」と答えた者の割合が10.6%となっている。

植林も手入れもいらない、というのは、今ある木を伐って、あとは放置で天然林にもどせ、という意味だろうか。すべてを行うな、という答も1割あるが。

こんな木嫌いな理由もあるぜ。

 木材を利用すべきではないと思う理由

 様々な建物や製品に木材を「どちらかといえば利用すべきではない」、「あまり利用すべきではない」と答えた者(119人)に、利用すべきではないと思う理由は何か聞いたところ、「森林破壊につながる印象があるため」を挙げた者の割合が63.0%と最も高く、以下、「火に弱い印象があるため」(35.3%)、「地震に弱い印象があるため」(30.3%)、「劣化しやすい印象があるため」(24.4%)、「価格が高い印象があるため」(15.1%)などの順となっている。

私的に意外だったのは、森林認証材を意識する、と答えたのが34,4%もあったことかな。本当かあ?

まあ、こうした世論調査結果を眺めて、国民の意識を脳内で咀嚼することも有意義だと思うよ。

2019/12/07

生駒駅前書店の奇跡(笑)

我が家の最寄りの書店と言えば、近鉄生駒駅前の近鉄百貨店内に入っている啓林堂書店(生駒店)。
(※もう一つの駅前書店は撤退した。)

まあ、そんな大きな書店ではないし、理科学系、もしくは産業系書籍は力入れてないし……で、『絶望の林業』は置かれていない。森林や生物系もほとんどなく、歴代の私の本で置いてあるのは『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』くらいか。これ、奈良本の分類ね。

だが。しかし。あったのである。『絶望の林業』が。それも2冊も!

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ノンフィクションの棚の下の方に2冊並んでいるではないか!

これって、なかなか凄いことなのだよ。奇跡だよ(笑)。だって、発売直後(8月)はなかったのだから。通常、どんな本でも発売直後は書店に配本される。それを棚に並べるかどうかは各店主の判断だが、その時は置かなかったわけ。が、4か月後の12月に入って2冊も棚に入るとは。(私が確認したのが12月。でも11月下旬にはなかったと記憶。)

見ると4刷でした。ぜひ生駒市民で、林業に興味のある方、絶望に興味のある方は手にとってください。そのままキャッシャーに並んでください。そしてお店は5刷を置いてください。


なお静岡新聞が届いた。これは、記者が天竜林業について取材する中で、森林経営管理法とか森林環境譲与税とかを取り上げて、林業の補助金はどうなってるの?という取材申し込みがあったもの。私は「『絶望の林業』に触れてくれたらしゃべる」という条件で話した(⌒ー⌒)。静岡県民で、林業に興味のある方、絶望に興味のある方は手にとってください。そのままキャッシャーに向かってください。そしてお店は……(以下、同)

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なお伐採への補助金は7割というより、植林から伐採までをトータルに見た場合だけどね。(主伐は除くことになってるが、実は出ているところもある。)
ともあれ、業界はもう少し危機意識を持った方が良いよ。譲与税なんかに喜んでいる場合じゃない。

2019/12/06

ご当地・ジビエバーガーに未来はあるか

大阪の繁華街で見かけたロッテリアの看板。

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鹿肉バーガーなるメニューがあった。ジビエを売り物か。よく読むと、鹿肉6割と2割の2種類あるそうだ。全部を鹿肉にするのは無理だったか。そして期間限定。ところで鹿肉は、どこから調達しているのか。国産であることを願いたい。1か所で十分な量を調達できないだろうから、全国各地に分散させているのだろう。

これは、所謂ご当地バーガーらしい。全国画一ではないメニューづくりというのが、近頃の大手ファーストフードでは流行りなのだ。

私は滋賀県でのフランチャイズcoco壱番屋で鹿肉カレーを販売しているのを取材したことがある。こちらも、店舗ごとのご当地カレーづくりで行ったもの。本部に提案して何とか了承はとったものの、実現するのは大変だったそうだ。鹿肉の安定供給問題から衛生管理、味付け……。それでも今も販売し続けるのは、一にも二にも担当者の熱意以外の何者でもなかった。獣害対策として、農業や森林劣化を止める一助として、でも獣害駆除で終わらせないため。(しかも、鹿肉カレーは赤字だそうである。)

008 鹿肉カレー

ロッテリアの場合とどうかは知らないが、頑張っていただければ。

ちなみに、ロッテリアには、「天ぷらライスバーガー」なる商品もあるらしい。あの手この手で新商品づくりを展開している。なんだか大変だなあ、と思わずにいられない(^o^)。

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2019/12/05

文章講座の講師やります

え~成り行きで、こんな講座の講師を務めることになりました。

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http://www.alterna.co.jp/28865

本当は単なる飲み会のはずだったのに……(内緒)。

実は、前夜にYahoo!ニュース個人のクリエイターズプログラム感謝祭というのがあって、別の取材で東京に行く用事があったから参加することにした。で、一泊して翌日は国立科学博物館のミイラ展でも見て帰ろうかな……と思っていたらお呼びがかかって、では夕方から一杯飲みましょうか、という話になったところ、なぜか「副業ジャーナリスト講座」開きましょう、となって私にも話してくれと。。。

講座というより小規模な塾。そのまま打ち上げ?飲み会となったら帰れないよね~、ともう一泊することに。

もし興味のある方がいたら、ご参加ください。ジャーナリストとあるが、企業の広報とかネット、SNS発信などを行う人向きでもある。なお有料である。時間が書いていないけど、午後4時~6時らしい。会場となるオルタナ編集部は、駒場東大前駅からすぐ。

私自身は、やるとなったら、単なる取材の裏話とか経験談をだべるつもりはない(そういうものは、無料のブログに書く)ので、いかに読者に伝えるかというテーマで話すつもりだ。

あ、ミイラ展、一緒に行く人いない? 誰かデートしよう、ミイラ見ながら(^o^)。それから20日は朝帰りのつもりだけど、そんな時に限って国境なき医師談主催の「エンドレスジャーニー展」18~22日開催)の案内が来た。こちらに興味ある人いる?

 

 

2019/12/04

被ユーチューバーになる?

「CGS 神谷宗幣」というネット番組に出演した。昨夜から4回放送のはず。1回10分~15分である。

第1回 森林ジャーナリストという仕事

 

「林業」について絶望する実情を遠慮なく語ってくれ、とのことだから出たのだが、これは私にとって初めてのユーチューブ出演?になった。これで私もユーチューバーと言いたいところだが、正確には被ユーチューバーね。自身で発信しているわけではない(^^;)。

正直、私はユーチューブをあまり見たことなかった。せいぜい谷山浩子の歌を聴くぐらいだ\(^o^)/。でも、今やテレビや新聞読まないでユーチューブだけを見て育つ子供も多いらしいので、私も挑戦?してみようかな、と思っていた。で、試しに見たのがストリートピアノを弾く人たちで、これがなかなか面白かった。プロの演奏家がストリートピアノではタダで演奏するのね。そうしたプロが自身の技量を無償で発揮させたい気持ちになるのは面白い。(ま、私もブログは無料で執筆しているわけだが……。)今後、ハマるかもしれない。

さて、この番組は、中でも語っているが、『絶望の林業』を読んだ方が、この神谷氏に私に「出演してもらったらどうか」と連絡したのだそうである。その人はとくに神谷氏と知り合いではなく、あくまでCGSチャンネルの登録者だという。だから直接の依頼は彼女(長野在住のフリーライターだそうである)からあった。もちろん私とも面識はない。こんな関係を築けるのがネット番組かも。

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とりあえず本を写してくれ、というのが私の条件。『絶望の林業』だけじゃない、『森は怪しいワンダーランド』も。『森は怪しいワンダーランド』を中心に語りたい、と言ったのだが、さすがに無理だった(^^;)。

今後3回アップされるはずだから、よろしかったら見て聞いてください。

 

2019/12/03

Y!ニュース「石でつくられた紙はエコか…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「石でつくられた紙はエコか。リサイクルできない紙が増えている!」を書きました。

もともとは紙のリサイクルシステムが崩れかけている……といった記事を軽く書くつもりで、しかもブログ用だった。ストーンペーパーのことも付け加えよう、いやこちらをメインにするかな?なんて迷いつつ書いていたのだけど、調べているうちに硬い記事になってしまって、ええい、これならYahoo!ニュースでもよくね? と方針転換したのであった(^^;)。

だから意外と時間かけているのだよ。我が家にあるストーンペーパーも探し出すのにも時間かかったし。これは随分前の何か産業展覧会か何かで展示されていたものだ。

私は紙について、いつか本でも書けないかと思って目についた資料を集めてきたのだが、どんどん増えても書き始めるパッションが高まらない。。。そもそもテーマが定まらん。和紙も扱いたいが、伝統和紙の世界は嫌いだし(⌒ー⌒)、和紙から洋紙に切り替わる頃の時代や、日本中の森林を所有するようになる歴史も追いかけたいのだがきりがないし……。
それに製紙業界が巨大な装置産業となってしまって、今や森林とかけ離れてしまったから面白みがない。

さて、今後はどうするかな。

2019/12/02

ジュンク堂奈良店の『絶望の林業』

ちょっと奈良に出かける。用件を済ませると、つい同じビル内にあるジュンク堂書店に寄った。近頃、身辺整理で本を減らそうとしているが、そうするとその分また本を買ってしまいそうで恐ろしい(><;) 自制しなければセミ終活にならない。

とはいえ、入ったらまず「森林」の棚をチェック。やはり『絶望の林業』を置いているか確認してしまう。

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見よ。これまでは上の棚だけだったのだ。1冊背表紙が見えるだけ。……だが、今日は!
なんと下の棚に平積みされているではないか。4冊あった。つまり合わせて5冊。
とうとう奈良の書店で平積みを見つけた(嬉し泣き)。発売後、4か月後ですよ。

ちなみに3刷だった。発行は5刷まで行っているが、3刷も4刷もまだ在庫があるようです(^^;)。

気をよくして、本日は2冊の新刊を購入しましたv(^0^)。

 

2019/12/01

咲き続けた?アジサイの花

私が山にアジサイを植えていることは時折触れてきたが、ふと思い出して、それを見に行く。

もっとも、植えているのは山のブッシュの中。アジサイを増やして、林床を覆って雑草の繁茂を抑えつつ見映えをよくするためである。いつかアジサイ園にしようという目論見もあるv(^0^)。

もっとも、今は周りの木々の中で被圧されがちだ。そのためコツコツ周りの茂みを切り開いて日が当たるようにしている。そのうち高樹のほかはアジサイばかりになれば、花の季節は美しいだろう。花の咲く時期は短いが……。

だが、なんと花は咲いていた。

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色もしっかり残っている。

アジサイの花の季節は通常6月7月。せいぜい8月まで。その頃咲いた花が、そのままドライフラワーのようになっているのだ。半年間、咲き続けたことになる。これって、偶然?それともアジサイの花だったら珍しくないのだろうか。

枯れた花にオイルを浸透させて、生きたときようにしなやかにしてから色付けしてプリザードフラワーにする手もあるが、これぐらい色と形が残っているのなら、そのまま売り物になりそう。

アジサイ園からナチュラル・ドライフラワーを生産するビジネスにならないか……と獲らぬタヌキの皮算用をするのであった。

 

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森と林業と田舎