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森と林業の本

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2019/12/25

科学博物館の巨木と小人

東京ではミイラ展に行ったことを記したが、この特別展に行くと、もれなく常設展がついてくる(笑)。

もっともミイラ展で歩き回って疲れたから、かなり端折って会場を歩いたのだが、それなりに楽しかった。恐竜の骨格標本にワクドキするのはもちろん、こんな展示もある。

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ボルネオの熱帯雨林の巨木だ。正確には巨木にイチジク科の蔓性のシメコロシ植物が巻きついて乗っ取っている様子。中の樹木を殺して、外側を覆ってしまうことで高所を独占するのだ。よくぞ再現した……というより、これ本物か。わざわざ現物を持ち込んだのか。

さらに、こんな見本もあった。

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これはスギだろうな。もちろん現物で、幹直径は1メートルを超すよう。若いころに枝打ちしたのか実に素性のよい木に育っている。施業効果を説明するのにもってこい(^^;)。さらに輪切りで幹が少しずつ小さくなって円錐状になっていることも示している。

なかなか林学の教科書になりそうな展示ではないか。


なお個人的に興味津々だったのは、化石人類のコーナーにあったフローレス原人。

Photo_20191225211901

これ、インドネシアのフローレス島で発見された化石なんだが、ジャワ原人より新しい時代の新種原人[ホモ・フローレシエンシス]とされる。何がすごいって、成人の身長が1メートルくらいしかないコビトなのだ。常に大きくなってきた人類が逆行進化した可能性を示しているのだが、謎だらけ。現世人類と生存期間が重なっていた~接触していた可能性だってある。

ボルネオにも尻尾のあるコビト伝説オラン・ペンデクの噂があるし、日本には一寸法師にコロボックル伝説。ヨーロッパにはアリエッティだっているぞ。世界各国に残されるコビト伝説の原点である……なんて想像するとロマンがある\(^o^)/。

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