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森と林業の本

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2020/01/07

「林業イノベーション現場実装推進プログラム 」を読む

林野庁が、昨年末に公表した「林業イノベーション現場実装推進プログラム」に目を通してみた。

正直、あんまり惹きつけられないのだが……せっかくだから1ページ目だけ引用しておく。

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まあ、いろいろ「イノベーション」ネタをてんこ盛りしてあるわ(^^;)。これまで登場したネタを全部盛りにしたのだろうなあ。まあ、それらの一つ一つに文句をつけるつもりはない。これはあくまで「現場実装プログラム」だ。むしろ1ページ目にあるとおり、「低い労働生産性」「高い労働災害率」「人出・費用を要する造林」を問題点としているのならよし。

もっとも、これを林業現場の人が見て喜ぶか。期待を持つだろうか。こんな技術がある、それを何年までに実用化する、と記されても、全然心がときめかない。

あえてプログラムを公表するという点からすると、まず林業家の収入を今の何倍にする、事故をこんなに減らす、こんなに作業を楽にする、という夢か目標でも掲げてほしかった。
そのための手段として、どのコストを削り、林産物をいかに高く売るか、と「イノベーション」を見せてくれたらもっと読む意欲が湧くのに。そこにICTを利用してスマート化すると、これだけコストが下げられる、市場の需給に合わせたら高く売れるだろう、という説明を入れると少しはときめいて読みやすくなるのに。

もちろん新技術も、それが求められている理由を示す。改質リグニンやセルロースナノファイバーの潜在的需要はこれだけあって、それが林業界にどさだけ影響を与えるかを語ってほしかった。このままてはなんか他人事である。改質リグニンが作れる?それがどうした、と林業家は思うだけだろう。

それがプレゼンというもんです。そうした広報技術を学ぶべきだね。(あれ?プレゼンじゃないの? 単に作っただけで他者に伝えなくてもいいの?)

 

ただ私は、その前の「日本林業の未来図」を示してほしいと思う。将来、日本の山をどんな森で覆うのか。どんな木質製品身の回りに増えるのか……そんな夢を見たいと思うのだが。

 

 

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