曲がる木製の名刺入れ?
名刺入れを紛失した。どこで落としたのかもわからない。ただ谷山浩子のコンサートに行く途中に、ポケットにあるはずの名刺入れがないことに気づく。中には名刺10枚以上が残っていたはずだし、ICOKAを入れてあったのがイタイ。まあ、もらった名刺は前日に回収していたのが救いか。
とはいえ、明日より東京だ。また多くの名刺交換しそうなのに困る。
そこで古い名刺入れを出す。そのうちの一つが木製名刺入れ。職業柄、木製を使うのは話題的にもよいのだが、近年は使わなくなった。やはり使いにくいのだ。硬いからポケットに入れておくとガサつくし、開くのも少し手間。そして触り心地がよくない。話題性だけで使うのは飽きたので、直し込んでいたのだが、今回は改めて引っ張りだすことにした。ともあれ東京滞在時はこれでしのごう……。
が、木製名刺に対するちょっとした不満を思い出したところに、こんなサイトを目にした。
木が曲がる? アイリグノス名刺入れというらしい。クラウドファンディングで金を集めたか。
この曲がる木は、”LIGNOFLEX(リグノフレックス)と名付けたらしい。が、サイトのどこを読んでも、なぜ木が曲がるのか書いていない。「名古屋木材が特許を取得した木材圧縮技術によって柔軟性を付加した素材です。」とあるが……。「化学薬品を一切使用せず、水蒸気と熱とプレスの力だけ」ともある。全然説明になっていない。むしろ薬品を使っていないのなら曲がらないだろう、と思ってしまう。以前、木材に糖質を浸透させることで柔かく曲がるようになる発明を目にしているが……。
吉野杉を使っているようだが、イマイチ謎だ。単に圧縮したというより細かな破片にしてから圧縮したのか。価格はそんなに安くないが、まあ買えなくもない値段。考えようかな……と思っていた。
そこに奈良西警察署から電話。「名刺入れが落とし物として届いています」。
わっ。すぐに受取りに行く。とうやら近鉄電車の中に落ちていたのを拾って、駅から警察署に回ってきたらしい。ありがたや。
さて、どうする?どちらを持っていく?
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コメント
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コメントご無沙汰しております、いつも拝読させて頂いております。
曲がる木材、ようは空隙の形が自由になってくれれば良いので、適度に潰して一度導管の形状を破壊してやれば、薬品使わなくても可能かもと思いました。圧縮するだけでは木材は形状固定しませんので!
投稿: なかの | 2020/02/14 22:31
なるほどねえ。木の細胞組織についてもう少し勉強するべきかな。
投稿: 田中淳夫 | 2020/02/18 12:33