週刊朝日の「最後の読書」
東京でトークショーを開いた「平井の本棚」とは、古書と新刊書の両方を扱う小さな書店である。そこに招かれたわけだが、舞台が書店だけに話していると出版業界や書店業の話題になる。しかも『絶望の林業』の版元の編集者も来ている(というか司会)。
そのためか終了後の打ち上げでは、読書論になりがちだったのだが、そこで「つまんない本も読まないとよい本に当たらない」という意見が出た。そう、ある意味、読書は数打たなきゃ当たらない。しかし……。
昨日発行された「週刊朝日」(2・28号)の「週刊図書館」の中の『最後の読書」コーナーに記事を書いた。人生最後に読む本についてのエッセイを頼まれたのだ。そこで私は出だしを以下のように書いた。
最後の読書なのに外したくない、という思い(笑)。では、何を選んだのか、というのはこの週刊誌を読んでいただきたいが、過去に読んだ本から選ぶとすると、やはり感動した、影響を受けた本になる。私の場合は、なぜか空飛ぶ本であった。それが、いかにしてジャングルに行き着くか。なんだか自らの人生を振り返る気分。そういや、トークショーでも、自己紹介代わりに見せたパワポでは、探検部から始まって、私の行動履歴と執筆遍歴を紹介してしまった。ちょうど会場には大学の同輩・後輩も来ていたのである。
改めて振り返ると、自分の読みたい本が、書きたい本である。そう考えると、『絶望の林業』は……(以下、自粛)。
それに私自身もだんだん読む力が衰えているから、読みにくい本は敬遠しがちだ。最後の読書に行き着く前に、もう一度読書力を鍛え直したいと思う。
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