ネコは害獣?ペットか野生動物か
今日は(日本の)ネコの日らしい。なんや、それ?と思うのだが、愛猫家は喜んでいるのだろう。
実は、私もネコについて考えていることがある。それはネコはペット・家畜か、野生動物か、という点である。もう少し突っ込めば、なぜ人はネコを好きなのか、ということにもなる。
実は、世界中でネコが野生動物を殺し、一部は絶滅に追い込んでいることが研究の結果わかってきたのだ。
ナショナルジオグラフィックによると、アメリカでは、毎年、鳥が14億~37億羽、哺乳類が69億~207億匹にのぼると推定されている。それは主に野良猫やノネコによるものだが、飼い猫も放し飼いが多くを占めるため、無実ではないだろう。
実際に、小笠原諸島や沖縄、奄美諸島では、ネコ(ノネコおよび飼い猫)が、絶滅危惧種のアカガシラカラスバトやヤンバルクイナ、アマミノクロウサギといった野生動物を殺して食べているらしい。私も、Yahoo!ニュースでそれに近い記事を書いた。
おそらく、本土でも相当な数の野良猫および放浪する飼い猫は、世間でなにがしかの獲物をとっているはずである。もしかしたらそれで数を減らしている鳥類や哺乳類もいるかもしれない。
そもそもネコは、イヌおよびその他の家畜とは決定的に違う点がある。それは人が飼い馴らしたのではないこと。むしろネコが人間社会に近づいて人間を手なずけたらしい(笑)。いや、本当に人間の住む集落には穀物を貯蔵しており、そこにネズミが発生するから、それを獲物とするためにやって来たらしいのだ。そしてねずみを捕ると人も喜ぶので、一緒に住むようになった……。だから、対等なのだ。決して囲い込まれて人に懐いたのではなく、人と一緒にいたら都合がいいからいる。だって、人はせっせと食べ物を運んでくれるから。ネコは人を手なずけた気持ちでいる、と。だから、ペットではなく野生動物なのだ。
まあ、そんなことを唱える学者もいます(笑)。
ともあれ、獣害といった場合、シカだイノシシだというだけでなく、ネコ被害も計算に入れるべきではないか。そして被害が大きくなれば、頭数制限、つまり駆除すべきだと思うよ。
と、ネコの日に愛猫家を煽ってみたのでした(⌒ー⌒)。
以前、我が家に居ついていたネコ。当時、私はネコに飼われていたのか?
« Y!ニュース「史実に忠実? 工期に追われる名古屋城……」を書いた裏事情 | トップページ | 水天宮の供え物 »
「ナラシカ・動物・獣害」カテゴリの記事
- 野生動物が都会に進出する理由(2022.08.06)
- 「ネコは侵略的外来種」論争 (2022.08.03)
- コウモリ撃退スプレー(2022.07.09)
- シカ生息数変動の理由(2022.06.26)
- シカの糞と糞虫の聖地(2022.06.24)
コメント