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森と林業の本

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2020/02/08

湿原の獣害被害額 in生駒山

ほとんど定点観測的に通っている生駒山の湿原。

先日訪れると、こんな有様だった。

Dsc04074 

白いのは、ここに生えてくるべき植物の標識。

Dsc04076

ミズバショウが見所(3~4月。尾瀬のような高原は初夏なのだろうが、こちらは早春である)のはずが、イノシシがいたるところを掘り返している。おそらく地下茎を狙ったのだろう。冬の餌になるはずだ。もともと冬は地下水位が落ちるらしく、湿原もかなり乾燥している。イノシシにとっては入りやすい。

イノシシ害が拡大している。昨年の春には、こんな具合にミズバショウが咲いていたのだが……。

2_20200208215801

ただいま、獣害について調べ直しているが、まずは足元の生駒山から。イノシシのほかにサルも出た。ほかアライグマもいる。
結構な被害量なんだが、多分、国の統計の獣害被害額には入っていないだろう。なぜなら、統計では被害学を算定できるのは農作物などだから。しかも申告しないといけないし、保険適用なども条件だから。

森林被害、ましてや湿原のミズバショウ被害は被害額には算定されないのだ。

 

 

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