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森と林業と田舎の本

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2020/03/28

「奈良モデル」に森のようちえんが?

「奈良モデル」ジャーナルが届いた。存在を知らなかったのだが、もう6号も出しているようだ。刊行は奈良県である。

奈良県では、「奈良モデル」というのを提唱していて、さまざまな新しい取組を始めている……というのだけど、6号では「新たな森林環境管理制度」を取り上げている。ま、ここには私も一枚かんでいたわけだが。

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ちょうど、そのための新しい条例も成立したところ。「奈良県森林環境の維持向上により森林と人との恒久的な共生を図る条例」という。長い……。ともあれ、奈良県が奈良県フォレスターという役職をつくることと、その人材を養成するための大学校(奈良県フォレスターアカデミー)の設立、そしてめざすは恒続林! と謳い上げている。恒続林を条例ではっきり位置づけたのは画期的だろう。

そして荒井知事と村尾行一氏(愛媛大学客員教授)の対談も収録している。

探してみたら、ちゃんと県のホームページに載っていた。詳しく読みたい方は、そちらへ。

さて、その中でも私が注目したいのは、対談の中の知事の言葉。

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森の幼稚園を作ろうかと思ったりもしています。

この言葉が出たかあ。私は、こちらも画期的だと思っている。実は条例づくりの際に、森の機能の一つに「レクリエーション」があるが、これは遊戯やレジャーではなく「命の再生」だという話になって、森のようちえんのような教育分野への利用も取り入れたいという意見が出ていた。結果的に条例にこの言葉を入れ込むことはできなかったのだが、少なくても奈良の森を使って教育することも条例は後押ししている、森のようちえんを県が認めているんだよ、と打ち出したかった。

すでに全国各地に森のようちえんはできて、奈良県内にもいくつかあるのだが、どこも運営は厳しいのが実情だ。完全民営だと金銭面も人員面も無理がある。活動する森の確保も大変。その中で鳥取県と三重県、長野県では認定制度をつくって合致したところには県が補助して運営を安定させる施策を取っている。今回の発言は、奈良県もそうする可能性があるのだよ、ということにならないか。

だから、もし奈良県内で森のようちえんを運営している、あるいは新規につくりたいと思っている人がいたら、新条例の項目に注目してほしい。立ち上げ時に必要となる市町村との交渉でも、知事の言葉がありますよと強気に出られるはずだ(笑)。

ちなみに私は、森のようちえんの先を考えている。だから、こんな記事も書いているのだ。

森の妖精ムッレを知っていますか Yahoo!ニュース

Yahoo!ニュースに「「森の妖精ムッレ……」を書いた裏側

これは5年も前の記事。森のようちえんから、一歩先の環境教育に進めたい。単に自然に触れ合うだけでなく、自然界の循環を子供たちに体感してもらい、自然を守る人材育成をめざして幼児(5~6歳)対象に行うものだ。今度のモデルはスウェーデンである。

なお、私は取材を通してムッレ教室の指導員の講習会に参加している。資格は取っていないけど、それなりに経験者だよ(⌒ー⌒)。ムッレも民間レベルでは広がっているけど、公的に取り入れているところはないだろう。先んじたら全国初が謳えるぞ。環境教育先進地を打ち出して「奈良モデル」にしないか。

 

 

 

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