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森と林業と田舎の本

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2020/03/21

巨木アートの美術館へ

軒並み、美術館が閉館している中で、新たな美術館がオープンした。さっそく行こうと思うが、問題は場所だ。一応奈良市内なのだが、中心部から車で走ること訳30分。それも山道だ。うねうね曲がる山道を走りつつ峠を越えて、なんだか谷間の隠れ里?(壬申の乱の落人部落とか…)を思わせるような地域に入る。狭山というんだが、歴史は飛鳥時代からあるんだそうで。

ようやくたどり着いたのだが、気合いる。なんと手招きされた。(ちなみに、公共交通を使うかあるいは山越えがいやならJR笠置駅からたどった方がよい。こちらからなら5分くらい。)

着いたよ、ふじい忠一記念館

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ふじい忠一という名は、私も覚えがあった。スギの巨木をぐんにゃり曲げるアート作品で有名だ。奈良県出身だが、全国各地に作品が展示されているし海外でも活躍されたのだという。それが、なぜ落人部落、もとい狭山に記念館を設けることになったかというと、もう年をとり身体も動かなくなったので、手元にある作品をどこかに寄贈したい、と考えていたら、さまざまな縁でつながって狭山にたどりいたのだという。地元もそのために熱心に各地の作品を見て歩き、とうとうNPO法人手力男(たじからお)を立ち上げて、誘致することにした。

そして廃業していた農協の建物を買い取り、米の倉庫を作品ギャラリーにするほか、木工芸家の作品を展示即売するコーナーもつくった。これを地域起こしの拠点にしようという力の入れようだ。

さて、作品を見てみよう。巨木アートが8点並ぶ。ふじい忠一氏の作品が、これほどまとまって見られるところはないのではないか。

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なかなかの迫力。運び込むのが大変だったそう。重いし、設置するのも大仕事だ。
どうやってスギの丸太を曲げたのかは秘密だが、ようはワイヤーで引っ張って時間をかけてつくるらしい。加熱圧縮とか、薬品を浸透させるとか、電子レンジでマイクロ波にかけるとか、製材するとか刻んで集成するのではなく、そのまま形を変える。スギ丸太の新たな使い方を示しているかもしれない。

これらの作品をどう評価するかは、人それぞれだろう。素直に造形に見ほれてもいいし、いかに作り上げたのか製作方法を想像するのも楽しい。ただ……せめて背景となる倉庫の壁はもう少しなんとかならなかったのか(^^;)。倉庫そのものではねえ。

なお向かいの事務所の方は、木のおもちゃのショップ「MOKMOC(モクモック)」があり、家具や木工品の展示販売のほか、木の玩具を使う木育拠点にもなっている。モンベルと関係があるらしい。東京おもちゃ美術館がかかわっているらしい。さらに地元の工芸家のほか、なぜかオークヴィレッジの作品も並んでいた。
さらに4月には、ギャラリー「陀敏知(ダビンチ)」もオープン予定。ここで彫刻や陶芸などの各界のアーティストの展示も行っていくそうだ。不思議な人脈である。

私も、入場料代わりに木の玩具を購入。まだ馴れない地元のおばちゃんが対応。「キャッシュレス対応 2%オフ」とあるが、とても無理そう(^^;)なので、現金で払いました。

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美術作品だけで地域づくりは難しいだろうけど、せっかくの寄贈だ。上手く利用してほしい。
丸太を曲げる過程を見学しませんか、2年かかるけど。なんてイベントやって、毎月どんなけ曲がったか見学会&体験会を開けば、10回ぐらい通ってくれる\(^o^)/。丸太芸術の普及センターに仕立てたいなあ。いっそチェンソーアートの拠点なんてのも考えられる。あるいは彫刻や陶芸の場を提供することで移住者を迎えるとか、できることはいろいろある。

 

ちなみに展示してあったふじい忠一氏のインタビュー記事に目を通すと、なんと一時期は生駒山中に住んでアトリエを構えていたらしい。どこだどこだ、意外と我が家の近くではないのか。知っていたら生駒で出会って製作風景を見たかった。

 

 

 

 

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