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森と林業と田舎の本

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2020年4月

2020/04/30

ナラ枯れ、枯れないうちの伐採策

数年前、生駒山周辺でナラ枯れが猖獗を極めた状態は幾度も紹介したと記憶する。最近は、もはや枯れる木がなくなったのか、あまり目立たなくなった。

しかし、実は今が大変なのである。というのは枯れたナラ系の大木は、この数年間で完全に枯れて強度がなくなり、ポキポキと折れていくからである。最初は梢と枝で、そろそろ幹ごと倒れる。とくに昨年は台風など強風が多くて立ち枯れていた木が揺すられて、折れては枝や幹を周辺にまき散らしている。これが危険なのはいうまでもないが、落ちた枝・幹が林床を埋めて林内を通れない。しかもほかの低木・稚樹などにのしかかって痛めつけている。ときには宙ぶらりんの枝もある。景観も悪くなってしまった。まさに「荒れている森」という状態だ。

しかし、片づけるのは相当な手間がかかる。

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さて、秋田県がナラ枯れ対策に補助金を設けたという。それが「まだ枯れていないうちに伐ってしまおう」というもの。枯れる前に伐る、という発想は自治体の施策としては珍しいかも(笑)。コロナだけでなく何事も早期対策が一番。

内容は、ナラ枯れしやすい老齢木(樹齢50年以上)を伐採して集材することへの補助らしい。助成の対象種は、ナラやコナラ、ミズナラ、クリ、カシワなど。老齢木は奥地に生えているケースが多く、林道から遠いほど伐採のコストがかさむためという理屈だ。20年度当初予算に関連経費2400万円を計上している。林道から伐採木までの距離に応じて、伐採木の材積1立方 メートル当たり最大2500円を事業者に支払うというもの。県は3年間の事業継続を目指すとか。

どうやら、広葉樹の大木を伐る業者がいることを前提にしているようだ。しかも集材する前提ということは、広葉樹林業の後押しでもある。いや、ナラ枯れ対策に名を借りた広葉樹伐採の後押しかも。

秋田県内の民有林のナラ枯れ被害は、19年度で全国ワースト1位の約7200立方メートルだった。ナラ林の7割が老齢木だというし、世界遺産の白神山地もあるから焦ったのだろうか。たしかに周辺にはミズナラやカツラも多いから。
ただし白神山地売り物はブナ林だが、不思議とブナはナラ枯れしないんだよな。ナラ枯れの正式名称はブナ科樹木萎凋病なのに。あ、この補助金でブナの大木を伐りだしてはダメだよ( ̄^ ̄)。



2020/04/29

ツイン・タケノコ

イノシシの落ち穂拾いのさらに忘れ物探し。

ちょいとタナカ山林を覗くと、またタケノコが顔を出している。2日前に30本近く掘ったが、目溢しというか、新たに伸びてきたタケノコがちらほら。急いで掘ったのが10本くらいだが、さすがにこれ以上いらない。結局、ラッキーガーデンや近所の家に配る。

で、気になるのが、このタケノコ。

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何、これ。2本並んで生えているのか?それとも1本が分かれてしまったのか。

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掘り出すと、内部で癒着というかつながっていた。いわばツイン・タケノコだ。頂きは2つあるが、皮は全体を1本として包んでいる。こんなタケノコは初めて見るが、そこそこ起こる現象なのだろうか。
しかし、幾重もの筍皮で包まれていると、その中が気になる(^^;)。早速剥いてみた。

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なるほど、地下茎から伸びる時点で密接していて、皮が巻く際に一体化したのだろうかね。面白い現象である。このまま生長したらどんな竹になるか。この竹にかぐや姫が入ったらどうする? と馬鹿なことを考える。それとも意外とつまらないフツーの竹として育つんだろうかね。。。

 

2020/04/28

ミツバチとレンゲは外来種のベストマッチ

私がタケノコを掘っている近くに、ミツバチの巣箱が置かれている。プロの巣箱だから、セイヨウミツバチである。

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ちょいと覗きに行った。残念ながら養蜂主はいなかったので話はできなかったのだが(というか、今の時期、他人と会ってはダメなのであった。。´Д`)……本当は、春先にもこの養蜂家の話を聞きに行くつもりでいたのだ。だけどコロナ騒動のおかげで「伺います」と言えないまま日が経っていく。お店も閉じているし。

とはいえ、ミツバチは元気そうであった。あんまり近づくわけには行かないが(写真は望遠レンズ使用)、結構飛び交っている。今年の蜜の出来はどんなものだろう。花はよく咲いただろうか。残念ながら生駒山も蜜源が減少しているらしいが……。

そういえば、別のところでレンゲ畑を見た。生駒周辺ではアルファルファタコゾウムシというアメリカ産害虫がはびこってレンゲの花を食べてしまうので、なかなか美しいレンゲ畑が見られないのだが、これだけの面積が広がっているのも久しぶりに見た。

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レンゲは、秋先の水田跡に種をまいて育て、春先にそれを耕して土に鋤き込んで水を張る。根瘤細菌が窒素を固定するから、これで緑肥となる。奈良北部では多くが5月の連休に田植えを行うのだが、今年はまだあまり水を張った田を見かけない。 

もっとも、そのおかげかレンゲ畑もまだ残っている。水田が早稲化(温室苗が増えた)してレンゲの花が咲く前に耕作してしまうケースもあるというが、ここにはミツバチも飛んできているようだ。子供の頃は、よくレンゲ畑で花を摘んだが、これは農家の邪魔をしたことになるかも。それも春の風物詩であった。

レンゲ畑の様子を日本の原風景と思う人も多いが、レンゲ(正式名はゲンゲ、らしい)は中国原産だという。つまり外来種。水田でレンゲを生やすと肥料効果があると持ち込まれた。江戸時代中期に入ってきたと文献にあるから、300年前ぐらい? 外来種と言っても、肥料になって若芽は食用になって、ミツバチの蜜源、家畜の餌、雑草の繁茂も抑え、景観としても優秀……とよいところばかりで害が浮かばない。しかも花が咲いたら農地に鋤き込まれるのだから、野生化しにくい。放置しても夏には枯れる。外来種の中でも有用面で超優秀。ただし、種子はほとんど中国からの輸入だ。(生態系への影響という面では、雑草を抑えているのだから、在来植物と競合するわけだけど。)

セイヨウミツバチも明治初年に入ってきた外来種。ニホンミツバチより集める蜜の量が圧倒的に多い反面、スズメバチに対抗できないため野生化しにくい。こちらも外来種の中で超優秀だ。最近は国内で世代交代させるだけでなく、輸入が増えているらしい。(ちなみに、最近は野生化したセイヨウミツバチも発見されているよう。また輸入された時にダニを持ち込むなどの問題は出ているらしい。)

セイヨウミツバチとレンゲは、有用外来種のベストマッチであった。

2020/04/27

タケノコ掘りのセカンドインパクト

先に、今年のタケノコは、イノシシにやられて全滅……という状況を紹介した。

が、密かに待ち構えていたことがあるのだ。

それは……イノシシの落ち穂拾い! いや、正確にはイノシシの見過ごしタケノコ掘り! イノシシ様が、残してくれた、かもしれないタケノコをおすそ分けしていただこうという低姿勢である。

3月に出たタケノコは見事に全滅させられたが、実は毎年、掘った後にもう一度生えてくる二番手タケノコがある。それを狙っていたのだ。イノシシも一度掘ったところにはあまり来ないんじゃないかな、来ないでくれ。何よりイノシシが見つける前に掘ろう、作戦である。

すると!

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ニョコニョコ、伸びてきているではないか。雑木林に伸びるタケノコ群という、いつも眺めているものの珍しい景色を見つつ、掘りまくる。少々伸びすぎも掘る。頭を少し出しただけのものもよ~く探して、見つけたらとにかく掘る。
ちなみに伸びすぎのタケノコも十分食べられるのだ。とくに穂先は十分柔らかくて美味い。地下茎に近いところも堅いなりに料理法によっては美味いのだが、とにかく大量に掘るので贅沢に切り捨てる。

ざっと20本、いや30本近いか。いつもより多い。今年は成り年だったか。残り物?二番手?のタケノコ掘りの割にはインパクトがあった。セカンドインパクトだ(笑)。

この調子ならサードインパクトも可能性があるかもしれない。5月の連休すぎを狙おう。

ところで、よくよくタケノコを探していると気づいたことがある。何本かはイノシシが掘った跡があるのだ。さらに齧ったものもある。いや堀り取って、そのままのタケノコも転がっていた。そして、堂々と糞をしていた。

20 イノシシの糞

20-3齧り痕のあるタケノコ

これから推察するに、イノシシは決して二番手のタケノコを見逃したわけではなく、見つけて一部は掘っているのだ。しかし、全部食べていない。いや掘るだけ掘って捨てているものもある。

どうやらこの季節、イノシシの餌はたっぷりあって、タケノコばかりを食うつもりはないぜ、という意思表示なのか。もっとも、タケノコ堀りだけは一部で行ったのはなぜか。食べないでも掘る。依存症か、趣味のタケノコ堀りなのか。

もともとイノシシは無意味に道端とか芝生などを掘り返しているときがある。一般に言われるようなミミズを探しているのではない。どうも土を掘るのが好きなようだ。何か別の理由があるのだろうが……タケノコ堀りも一緒ではないか。

私も、さすがにイノシシの齧ったタケノコは遠慮したが、掘ったものはしっかり食べるぞ。


なお一部をラッキーガーデンに納入というか上納。おかげでアイスティーとカレーパンをいただく。このカレーパンは絶品だ。

そして生駒銀座かと思うほどの人出。今日は一応平日なんだが。みんな休み(正確には自宅待機)を持て余して野外カフェならいいと思ってくるんだなあ。しかし、オーナーは「ゴールデンウィークは閉める」という。大阪から大量に人がやって来て感染させられたらたまったもんじゃないからだ。私は、連休中もタケノコ掘るか、ラッキーガーデンのリフォーム・ボランティアに参加するか。

 

 

 

2020/04/26

廃品回収で聞く地球環境問題

もともと引きこもり生活を送っている私には話し相手は少ない。これまでは取材や講演で出かける先がもっとも話すわけだが、今はそれも消えている。で、唯一?話すのが廃品回収の人たちなのであった(^^;)。

定期的に古新聞や段ボールなどの古紙系回収にくるおっちゃんのほか、今回は家電など金属が溜まったのでそちらを引き取ってもらうことになった。たいてい渡すだけでなく、立ち話をする。おかげで、相手のそこそこの人生も聞ける。昔は東京でタクシー運転手をやっていたのだが、ヤクザと揉めて恐いから逃げてきてちり紙交換の仕事を始めたんだ、とか。写真館をしていたが、デジタル化が進んで撮影もプリンティングも仕事がなくなり、金属回収を始めた、とか。

古紙の方は、価格下落が大きいらしい。加えてコロナで集まりが悪くなったという。誰も出歩いていない。それでも回らないと行けないのは、回らないとその地区の権利が消えてしまうらしい。なかなか裏の掟があるのだ。

一方で主に金属の不用品回収として家電を引き取っているところも、昨年の大阪のG20会議で廃プラ輸出が禁止になってきて、家電もプラスチック部分が多いのは引き取れなくなったという。インドネシアに運んで、向こうで5種のプラスチックに分別していたのが、できなくなったのだそう。
プラスチックなんて、燃やせば燃料だと思っていたが、そんなに甘くないらしい。

Img001_20200426224001チラシにも記されている。

私の出したゴミも、その場で引き取れる物引き取れない物を分別(^^;)。なかなか厳しい。有線の掃除機はOKだが、スティック式掃除機はダメとか、いろいろあるのだ。ちなみに木製もダメ。燃料にならないのだなあ。

「結局、赤字よ。これも、引き取っても金にならないの。不用品回収も、引っ越しとか遺品整理とかの大きな仕事が入るのを狙っているの。このチラシも餌だよ」

はっきり言われてしまったよ。。。さしずめ私は餌だけ奪ったようなものか。

こんなところからも世界の事情が見えてくる。コロナの影響も見えてくる。

 

 

2020/04/25

ステイホーム週間の森は……

ゴールデンウィーク前のステイホーム週間なんだそうだが……私にとっては、台湾の玉山登頂予定日なんだけどなあ。。。

で、私も生駒山北部縦走(^o^)。できる限り裏道を通って、他人と会わないルートを選ぶのだが、どうしても人はいるね。皆さん、ステイホームではなく、レッツ・アウトドアになっていないか。

……それはともかく、またも目についたのは、こんな猛獣だった。

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ハイキング道や駐車場の周辺にたむろしているのは、人から餌をもらおうとしているのだろうか。一応人に馴れているが、でも野良(野生)化している。おそらく多くの昆虫や鳥獣を餌にしているだろう。
しかし、どんどん数が増えていくような気がするが……。

そのうち山の自然に影響が出そうな気がするけどなあ。

 

2020/04/24

コロナ禍の裏で起きていること

世間は連日、マスコミも、いやおそらく世間の多くの人も、話題はコロナ禍ばかりだろう。何か身の回りの別の話をしていても、そこにコロナウイルスの陰が覆い被さってくる。

その裏で何が起きているか、と考えてしまう。

私のところには、何かと情報が寄せられる。結構きわどい話もある。どこそこであくどいこと、理不尽なことが行われているという告発だ。ただ正確な資料をいただけるのなら有り難いのだが、個人的経験や憶測だけでは如何ともしがたい。

暗に記事にすることを望んでいるようだが、世間にそうした問題をさらすのは簡単ではない。一方的な情報提供だけに頼らず裏を取り確証を得ないといけないし、双方に取材も必要だ。その上で発表媒体やタイミングを図らねばならない。それができない場合は、せいぜい場所も人もシチュエーションも伏せて「こんな話がある」と雑談にしておくのが関の山だ。だが、それだけでは悔しい。

先日は、宮崎で自分の山が盗伐にあった、という相談が寄せられた。結構な規模だ。気がつくと持ち山の半分ぐらい丸裸にされていたという。警察はまったく動こうとしない。相変わらず被害届さえ受理しない。この分野は私も昨年取材してきたので、真偽も含めて内容がだいたい想像できる。とはいえ私にできることは被害者の会を教えて、戦い方を伝えるぐらいのものだ。
しかし、世間が「外出自粛」とか「仕事はテレワークで」なんか言っている最中でも、盗伐業者は平気で動き回っていることに呆れてしまう。いや、外出する人が減った今こそ監視の目も緩むと読んでチャンスと思っているのかもしれない。


今後コロナ禍で日本経済が傾き続けるとしたら、木材需要も縮小するだろう。そうなると木材価格も落ちる。ところが、それでも木材生産は続いているようだ。行き場を失っているのに、木を伐り続ける。通常なら休止するのが順当だろうが、林業には伐れば出る補助金がある。その木材の価格が暴落しようと、たっぷり出る補助金目当ての伐採が続いている。
盗伐の場合は補助金はないが、安くつく(盗むのだから原価ゼロ)から材価が落ちても利益が出る、量を多く出せば儲かると他人の山を狙うかもしれない。

そんな木材でも安けりゃいいと平気で買い取る業者もいるだろう。とくにバイオマス発電は大量の木材が必要だから出所にこだわらないケースが多い。ちょうど発電用木質ペレットのひどい裏側の資料をいただいたばかりだ。

そんな腹立たしさも、コロナ禍が覆い隠す。声を上げても聞こえない、届かない。

世の中、曲がっている。真っ直ぐ、真っ当には進まない。コロナ禍の今こそチャンスと蠢く連中がいっぱいいる。

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※裏山にあった曲がり木。

2020/04/23

謎の感染症の秘密?「特効薬コードKUJIRA」

コロナ感染症が流行る中で、思い出した小説がある。ところが、そのタイトルも著者も思い出さない。しかも短編だからどの本に収録されているかもわからない。とにかく相当昔に読んだのだ。記憶にあるのは、ストーリーと著者の相当若い時期の作品であること、解説が筒井康隆であったこと……ぐらいだ。
それを、ようやく書庫から見つけ出した。そこで紹介したいのだが……。

その前に、COVID-19に関する私の思いと疑問を記しておこう。世界的に感染に広がる中で、私が注目していたのは感染者数ではなく、死亡者数である。致死率でもない。なぜなら感染者数は、検査数によって変わるし、そもそも感染の定義が各国バラバラだから。中国などは無症状者はカウントしていなかったりする。その点、死亡者数は大きくぶれないはず。ただ率にすると母数の感染者数に左右されるから信用できない。そこで国ごとの人口の違いを補正する意味で、100万人当たりの死亡者数に重きを置くべきだと考える。

すると、日本がダントツに低いのだ。たしか、まだ1人に達していないはず。ほかの国と比べると圧倒的に少ない。それが謎だ。BCG接種仮説が出てくるのもそのためだろう。それでも同じBCGをした国とも差がつく。

こうした疑問を持っているからこそ、この小説を思い出したのだ。

その本は、『美琴姫様騒動始末』(結城恭介著)に収録されていた「特効薬コードKUJIRA」である。所出は1985年の「小説新潮」2月号。

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まず最初に、日本の捕鯨を巡る状況が紹介されている。反捕鯨国から攻められている様子だ。

その上で、大変な奇病が発生する。一応、ニューモンド症候群と名付けられたが、その症状たるやすさまじい。その部分を。Img001_20200423223401

身体が腐っていくうえに、致死率は極めて高い。そして特効薬は見つからないのだが……唯一、喫煙者は病状の進行が遅い。その点を記すと、

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しかも日本人はほとんどかからなかった。それが謎とされて解明が急がれたのだが……ここでネタばれをしてしまうが、数十年も前の本だからゆるしておくれ。

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なんと、クジラの肉を食べていると予防できるのだ。日本人はほとんどが給食などで鯨肉を食べている。だから!

かくして禁煙も反捕鯨も吹っ飛んでしまうのである。みんな競ってヘビースモーカーになり、クジラを食べるのだ。

まあ、小説のオチはまた別にあるので、全部ネタばれさせたわけではないが、お分かりのように世間の健康だとか環境だとかの風潮を皮肉ったわけだ。

さてCOVID-19、新型コロナウイルスに対する特効薬はないだろうか。日本人の死亡者が少ないネタが日常生活に眠っているかもしれない。私は鯨肉をバクバク食べているから安心なのだが(違)、たとえばスギ花粉をよく吸い込んでいるとコロナウイルスが体内で増殖しないとかv(^0^)。スギは日本の固有種だからねえ。

ちなみに作者の結城恭介氏が、この小説を書いたのは19歳である。18歳の高校生の時に書いた小説が小説新潮新人賞を受賞してデビューしている。その後も出版数は少ないのだが、今も健在。主にラノベを執筆し、さらに最近はオンライン小説に軸足を移しているようだ。

2020/04/22

Amazon見て『絶望』する(泣)

本日4月22日は、本来なら台湾の玉山(新高山)に登り始める日であった。あああ。

台湾最高峰というより東アジア最高峰の標高3952メートルである。まあ、高い山に登りたかったわけではなく、この山に登ることで明治時代に日本が台湾領有することでフロンティア、探検フィールドとしての台湾が日本人の目の前に現れたうねりを描きたかったわけであるが……。

少々落胆気味に、また生駒山に登る(笑)。

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今回発見した古道。もう使われていないよう。

さて、もう一つ落胆することがあった。

Amazonである。Amazonの『絶望の林業』を開くと、「一時的に在庫切れ。入荷時期は未定です」の文字が。しかも順位が。。。

Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 80,151位 
7658位 ─ ノンフィクション (本)

ぎゃあ。これまで全体でも千の単位だったのに。ノンフィクション部門では3桁を維持していたのに。これは、品切れによる順位の下落だからね。

焦って調べてみると、楽天も紀伊国屋書店もhontoもYahoo!ショッピングも、ほかのネット書店ではまだ在庫があります。ぜひ、そちらへ。
それでも手に入りにくかったら、版元へ注文しよう(^o^)。
いっそのこと私のところでもよろしい。講演会場での販売用に私の手元にも在庫があるのだが、講演がさっぱりなくなったので結構残っています。ああ、これも落胆すべきことなのだが(泣)。コロナ禍の間は送料を無料にします。税込み2420円ぽっきりでサイン付きで送ります。まあ郵送になるから、今の状況では少し時間がかかるかもしれないが。

なお、勘違いされていないように指摘しておくが、書店は「自粛」の業種には入っていない。外出自粛というと本屋にも行きにくいかもしれないが、多くの本屋は開いているはずである。3密になる可能性も低い。

 

2020/04/21

ふんふんふん……山で見つけたもの

このご時世だが、毎日家を出ている(^o^)。全然こもっていない。行き先は大半が山。山歩きが目的だ。

だが、その山にも人が増えてきた。

先日は、マイナーなルートのつもりが行く先行く先人に会う。後方から人が来たので、あえて立ち止まり行き過ごして、その後をゆっくり歩こうと思ったのだが、直後に賑やかな家族連れの姿が見えた。とっさにハイキング道から外れて草むらに飛び込んでしまった。

そして急斜面を転げるように下りてブッシュの中に伏せる。見られたか? 見つかりませんように。(逃亡者か!)

期せずして谷底に下りてしまったので、沢を渡り、対岸を登る。急斜面の草と低木をつかんで這い上がるように進むと痩せた尾根に出て、また谷。それを越えてまた登る。いきなりハードな行軍になってしまう。

また尾根に出た。すると、驚いたことにそこに池があった。そして沢も。尾根に沢があるなんて。その周辺はツツジばかり。不思議な風景である。溜め池ではなく、窪地に水がたまったもののようだ。この池は恒常的になるのだろうか。雨上がりだけか。地図にもない。幻の池か。

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そこを越えると、また急斜面でその底が渓流となっていて、岩がごろごろしている。何か意味ありげな造形まである。そこをなんとか下って、渓流をたどって、山から出て(人には会わず)帰り着いたのである。「逃亡」終わり。
ま、そんな山歩きをしているのだが、今回発見したのは池だけではない。

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これはノウサギの糞だろう。

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これは……繊維質が多い糞だが、なんだろうイタチか?

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こちらは明らかにイノシシ。

野生動物の糞ばかり見つけてしまった。昔は糞でも足跡でも発見したら興奮したものなのだが、いまや「またか」と思うばかり。珍しくもなく、むしろ「こんなに動物いたら、ダニやヒルを運んでくるんじゃないか」と心配してしまう。敵はCOVID-19だけにあらず。

 

2020/04/20

Y!ニュース「木にハグしてコロナ・ストレスを解消…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「木にハグしてコロナ・ストレスを解消、は実は実証されている療法だ」を書きました。

元はアイスランドの記事。たとえば「人がだめなら木をハグしよう」など。

アイスランドと聞いて森林をイメージすることはないだろう。その名の通り氷と雪のイメージ。せいぜい草原の牧畜。だが最初からなかったわけではない。バイキングの時代に船を造るためほとんど伐ってしまったらしい。だが、せっせと植林して今や木材生産ができるまでに回復しているそうだ。

ともあれ、せっかくの提案に乗ってみよう(^o^)。

ちなみに私が執筆する際に迷ったのは、「木に抱きつく」か「木と抱き合う」のどちらの表現がよいか。ハグとするのが簡単だが、やはり選んだのは「抱き合う」である。双方向性でなければ。きっと木に救われるときは木も喜んでいる、はず。

ツリーハグによって、この世の悩んでいる人が少しでも救われますように(^人^)。
そしてツリーハグ協会を立ち上げよう\(^o^)/。

私も木と抱き合っている写真を撮りにいった。

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う、写らねえ……。なかなか難しいのよ。

2020/04/19

山を買うと何が起こるか

Yahoo!ニュースに「ヒロシ、山を買う! 誰にも邪魔されないソロキャンプを目指して」という記事が載っていた。

週刊プレイボーイの記事の転載らしいが、ようするに一人で行うキャンプで有名になった芸能人のヒロシが、最近は有名になりすぎてキャンプ場に行くと声をかけられてしまう。そこで誰にも邪魔されないキャンプをする場所を確保するために山を買った、というニュースである。

世間的には山を買うということで驚きを持たれるわけだが、たしかに雑木林なんぞは1ヘクタール10万円20万円でも手に入る。業者を間に入れると100万円単位に膨れ上がるかもしれないが、買うのはそんなに難しくないわけだ。だから私的にはそんなに意外感はなく、ふ~ん、程度であった。

ただ、山を買うとどんな問題があるか、ということをインタビューで応えていて、これがなかなか秀逸。そもそも境界線がいい加減なことやたどり着くまでの経路を確保しなければならないこと、災害で崖が崩れたらどうなるか、草木が繁るのをどうするか、ヒルの発生やら焚き火を行う前にやらねばならんこと……など、現代の山林問題をわりとわかりやすく解説している(笑)。どうぞ入門編としてお読みください。

まあ、どの地域の山をどれだけの面積買ったのか記していないのでイマイチイメージがわかない点もあるが、私も小面積山林を所有する身なので、思わず共感する(^o^)。我がタナカ山林も、草の繁茂に竹問題があるし、近頃は台風で倒木が相次ぎ処理に困る。焚き火をすると苦情が来るし。それに真ん中に道があり、そこをハイカーが歩くと声が聞こえるのが億劫。

とりあえず道沿いに目隠し用のブッシュをつくって、その見えない内側で楽しむことにしている。現在は、山菜と花園づくり(^o^)をしている。

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本当はもう少し広い山林が欲しい。せめて1ヘクタールは欲しいと思っている。

1ヘクタール=100メートル×100メートルだからから、その中心部に入ったら誰からも覗かれなくなるだろう。ただ、そんな山林を一人で維持するのは結構きつい。草刈りだけで音を上げそうだ。それに相続のことも考えてしまう。私が老いて山に行けなくなったら、誰も手を入れられずに荒れてしまうからだ。

そこで長期租借の形の森林所有はどうかと考えてみた。最終的に返す前提にする。

きっとヒロシみたいな人は多いから、1ヘクタールを10年間の租借権を販売するというのはどうだろう。価格を100万円くらいにしたら、山林土地を売却するよりよいと思うのだが。その土地までたどり着く道だけを入れてやり、あとは好きにさせる。

賃借だったら放置してもしなくても、山林の相続の心配をしなくてもよいし、山主は雑木山でも利益を得られる。もし、それ以上長く使いたいという人がいたら、租借継続でも売却でも改めて契約したらよい。

……とまあ、ビジネスにするかどうかはともかく、個人のキャンプ用山林販売というのはアリだと思うなあ。

 

 

2020/04/18

人は群れ、話したがる生き物である(^o^)

相変わらず毎日出かけている。ただし、短時間の買い物を除けば、ほぼ山の中。

今回選んだのは、生駒山の大阪側だが、入り口となる森林公園につくと、結構人が多い。通常ならガラガラなのに。しかも家族連れ。親も子もずっと家にいるという点では、春休みや夏休み以上だから、出かけたくなるのだろう。その点、近くに山があるのはいい(^o^)。
ただ、せっかく野外なのだから群れないでバラバラにいてほしいが。それに遊具も多くの人が使えば把手を通じて接触感染するかもよ。

さて、私はその横をすり抜けて本格的に山に入るのであった(^o^)。私は、人がいないところに行きたいのだ。

そこでもぐり込んだ森の中。狙っていたルートはすぐに途切れた (゚o゚;) が、道なき山の斜面を登って尾根に出ると、なんとか道があった。もしかして測量用かもしれない。せっかくだからスマホに仕込んだアプリYAMAPを試しながら進む。

道は、チョー急坂つづきで、ずり落ちながら登ったり下ったり。斜面に落葉が溜まっているので滑る滑る。さすがに人気がないのが狙いどおり。山歩きは単独行に限る。人と会わないで行動するのが醍醐味だよ……。

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とうとう谷の奥に下りてしまった。このままだと大阪側に下って帰れなくなる……と心配したが、砂防ダムを抜けるとそこから登りに転じる。

が、登り切ってビクッとした。なんとそこに人がいたのだ。

そこに座り込んで弁当を食べようとしていたみたい。さすがに声をかけて挨拶する。

向こうもびっくり(^o^)。そこでしばらく話す。お互い山の中で他人に会うのは滅多にないですなあ、というところから、お互い誰もこない道を探して歩いていることを語り合う。そして、お互いいろいろ体験談が出る。なんか盛り上がる(笑)。
聞けば、なんと79歳。大阪側から登ってきたそうだが、この辺りは何十年も歩きつくしているという。私は、いつもは奈良側を歩いているので、この辺りは詳しくないので教えてもらう。やはり道づくりをしたり、倒木処理をしているボランティアがいるらしい。

私が向かおうと思っていた道は倒木が多いから大変で、アチラにいったん下ってから登るルートの方がいいとか、こちらのルートを取ればどこそこに抜けられるとか。いろいろ教わる。

いやあ、お互い他人と会わないように山歩きをしていると言いつつ、よくしゃべる(笑)。お互いマスクをしていないのだが、距離は取っているから大丈夫だろう。15分くらいは話したか。やはり人間は群れたがり、話したがりの動物なのだなあ。私が相槌打っていると、いつまでも話し続けることになりそう。人と出会うのが億劫に見えても、実は話したいという潜在的欲求があるのかもしれない。「お昼食べ終わっていたら案内するのに」とまで言われた。
滅多に人が通らない道を愛好している仲間意識が芽生える(⌒ー⌒)。一匹狼連合会が結成できそう。

結局、教わった遠回りの道を私は行くが、なんとも急な道とは言えない道。そして倒木だらけ。一部で道が消えている。これでもマシなのだとしたら、最初に私が行く予定だったルートはどうなっているのか。しかも途中から雨が降ってきた。遠回りしたから、時間もかかる。今自分がどこを進んでいるのか……おかげでYAMAPが効果的に利用できた(笑)。すぐ近くに道路があるはずなのだが、実は深い起伏が間にあってアップダウンを繰り返さねはならない。しかも尾根がやたら狭い。両側が垂直みたい。こんなに深い森だと思わなかった。

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なんとか駐車場にもどれたときは、もう人影はかなり減っていた。

コロナ禍自粛が続けば続くほど、野外に出る人は増えるだろう。それが子供たちに野外の楽しさを知らしめるきっかけになるかもしれない。ある意味、禍福はあざなえる縄の如し。人から離れて人に出会う醍醐味つき。

 

2020/04/17

アフターコロナ。野生動物とのつきあい方

いよいよ逼迫してきた、コロナ禍。とうとう全国に緊急事態宣言だって。

そんな中、わりとネットを含む論壇の中で目につくのは、「アフターコロナ」だ。あえて、コロナ禍が終息した後の世間がどのように変わるかを予想するような論説が目につき始めた。グローバルリズムからの転換もあれば、リモートワークの進捗、いや人生観の転換までさまざまな論者がさまざまな視点から語っているが、私も少し参戦(^0^)。

その前に示しておきたいのは、朝日新聞夕刊の記事「新型コロナ 野生動物と私たち(上)だ。

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ようするに、COVID-19の元になったコロナウイルスの起源を探っているのだが、内容は私もYahoo!に記した「野生動物に気をつけろ! 新型コロナはペストと同じ人獣共通感染症」と一緒で、コロナウイルスが人に感染した元が野生動物である可能性が高いことを示している。中国のどこかだろう。おそらく宿主はコウモリであることは間違いなさそうだ。SARSもそうだったから。
ただし直接コウモリのウイルスが人間にうつるとは考えにくく、センザンコウが中間宿主として上げられている。日本では珍しいセンザンコウは、中国ではわりとポピュラーなジビエ食肉だから、その接触機会は食肉とした市場が怪しい。

もっとも、アメリカは中国武漢のウイルス研究所を疑っているし、中国は武漢の海鮮市場で発生したとしている。海鮮もの市場で野生鳥獣の肉も扱っているのかよ。
ともあれ、野生動物の持つウイルスが人間に感染し、さらに変異を重ねて強毒性と強感染力を持ったのが今回の新型コロナウイルスだろう。

だからアフターコロナ時代を考えると、野生動物対策が厳しく問われるのではないか。中国も野生動物市場を閉じると言っているが、それだけでは済まない。日本も他人ごとではなくなる。今や日本列島は獣害列島、野生の楽園なのだ。イノシシやシカだけでなく、野生長寿に付いていたダニや寄生虫も感染源になりかねない。そして食肉にはE型肝炎ウイルスに留まらず未知のウイルスが危険視される可能性がある。ジビエや獣害駆除の様相が一変する可能性がある。
シカやイノシシは在来種だから心配ないと思う人もいるだろうが、なに、センザンコウだって何十万何百万と食された中で、今回の新型コロナが登場したのだ。これから在来の日本の動物から現れる新種ウイルスだってあるだろう。

ジビエの普及が足踏みするか。野生動物との関わり方、獣害駆除のやり方も問われるかもしれない。いや、ペットだって不安が広がるかもしれない。野生動物とのつきあい方を見直していかねば、同じことは幾度も繰り返されるだろう。動物をなめるなよ(なめられるなよ)。

 

2020/04/16

東西のタンポポの生存戦略から我が道を考える

昨日に続いての野の草木草花の話になってしまうが、散歩がてらで歩いた畑地の畔で見かけたタンポポ。

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どれもニホンタンポポ(カンサイタンポポ?)のようだ。一時期、セイヨウタンポポに押されて絶滅を心配されていたが、ちゃんと生えるところには生える。侵略的外来種というと、何やら生命力の強い生命体を想像するが、タンポポに限れば、むしろニホンタンポポの方が強いという。それなのに、なぜ圧されてきたのか。

セイヨウタンポポは無性生殖で増えられるし(ニホンタンポポは有性のみ)、開発で土壌が剥がされた痩せ地にも強いため急速に分布を拡大する勢いがあった。そのため侵略的外来種100にも入れられていたのだが、最近は落ち着いてきたようだ。もともと種としてはひ弱く、生存競争に弱いのだそう。だから、ライバルの少ない都市部で繁殖していたらしい。敵のいないところで繁殖するいわゆるブルーオーシャン戦略か。

一方で、ニホンタンポポは花粉を受粉しないと種子がつくれないし、その数も少ないから一見セイヨウ勢に押さそうに見えるが、実は生命力は旺盛で、ほかの草花が咲く中で頑張って生き延びられる。しかも春の早いうちに種子を綿毛の乗せて飛ばし、早く子孫をつくる。ほかの草が繁る夏の間はおとなしくして秋に伸びるのだそう。こちらは激しい戦いを繰り広げ勝ち残りをめざすレッドオーシャン戦略……というより、もっとはしこく立ち回って多くのライバルのスキマを縫うように勢力を拡大する生き方ではなかろうか。

 

この生存戦略の違い、生き方としてはどちらが自分に向いているだろう。私は基本的にブルーオーシャンをめざしてきたのだけどね(^o^)。
本当は「棲み分け」をしたいところですな。

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2020/04/15

この新芽は山菜? でも名前がわからない…

我がタナカ山林は、ちょうど木の芽どき。葉を落としていた落葉樹も次々と新芽をつけて美しい。その中にはわずかながらタラの木があり、タラの芽も採れる。少々高く伸びすぎてしまったのだが……。

それはともかく、タラの芽をとろうとした際に隣の別の新芽が気になった。よく見ると、周辺にたくさんある。

これも美味しそうなんだが……何か山菜になったっけ。と考えて、あれ?コシアブラに似ていないか、と思い出した。コシアブラは山菜の女王と呼ばれる代物。こちらがコシアブラならタラの芽以上の収穫になる。

しかし、イマイチ自信がない。似ているようでいて、何か決め手に欠く。

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そこでスマホで検索する。今は検索すれば、すぐ多くの写真が出て来て見比べられるから便利。似ている。しかし、断言するには引っかかる。
もし違うのならなんという植物か。

また検索する(^o^)。

コシアブラはウコギ科の植物だから、その周辺でより似たものはないか。そもそもウコギそのものはどうだ。ウコギの新芽も食べられるぞ。
似ている。しかし、イマイチ自信がない。何か決め手に欠く。
よく調べると、ウコギはトゲがあるはず。しかしトゲは見当たらない。では別種か。

それではと、別の似ているものを探しタカノツメに目を向ける。似ている。しかし、イマイチ自信がない。何か決め手に欠く。(しつこい)
タカノツメは3枚葉だが、この芽の葉は3枚と言えるかどうか。

ほかにウルシもあるが、これはちょっと樹皮からして違うだろう。だいたい触ってもかぶれない。

さて、困った。わからないまま食べてもよいか。ええい、食べてしまえ、と持ち帰り茹でてみた。わりといい雰囲気。とりあえずおひたしにする。食べると味は、まあまあよい。十分食べられる。苦みも毒性もない。ウコギ科の植物はだいたい何でも食べられるのだ。が、コシアブラの味かどうか区別がつかない。私がコシアブラを最後に食べたのは随分前だ。あああ、困った。

誰かわかる人はいないだろうか。ちょっとアップを載せておく。上から新芽をみたところと、葉の裏側を見上げたところ。分類は苦手だなあ。

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ちなみに、よくよくみたら同じ種の新芽かと思っている中にも別の種類があった。こちらは何だろう。

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気になる。今年はタケノコが全滅の気配だけに、山菜が採れたらよいのだが。完全に葉が広がって、新芽でなくなる前に教えてほしい。

 

2020/04/14

農業と経済」誌に『絶望の林業』書評

まったく唐突に、20代の頃の飲み会の時に出た話題を思い出した。小さな出版関係者の集まりだったのだが、そのうちの一人が学生時代のアルバイトで勉強を教えていた女子中学生のことを話した。その女子は、その後高校を中退してしまったが、最近縁があって会ったら、未成年なのにヤクザの愛人になっており、ヤクづけになっていた……というのだ。

それだけでも衝撃の告白なのだが、へらへら笑って話しているので、「なぜ助け出す手だてをとらないのか」と詰問した。直接会って窮状を知ったのならやるべきことはいろいろある。薬物中毒に陥っているなら尚更だ。すると、その男は困った顔をして「いやあ、そんなに可愛くなかったから」と言い訳をしたのである。瞬間的に切れかけた。二度と口を利かなかった。


閑話休題。拙著『絶望の林業』の書評が出た。『農業と経済』5月号である。出版してから8か月。まだまだ忘れられていないようで、有り難い。

Photo_20200414204701 93038205_1927586497375589_52792057811225 拡大すれば読めます。

筆者は、北都留森林組合の中田無双参事。これまでの書評で森林組合の関係者が書いたものはなかったと思う。

しかし、「林業関係者の間でも「あの本はもう読んだ」とこれだけたびたび話題に上がる書籍」と紹介されているが、それは知らなかった。失礼ながら、直接の林業関係者はあんまり読んでいないのではないかと思っていた。

それはともかく、さすがに林業の最前線におられる方なので、“林業を諦めないで”という気持ちがにじみ出ている(^o^)。「著者が指摘する諸課題~~本気で熱意を持って取り組んでいけば必ず解決していくことができる」。そのうえで「この本は、著者から林業界への熱い叱咤激励の本」と持ち上げくれている。感謝します。今後の取組に期待します。熱意があれば、必ず解決するはずだから。


せっかくだから、COVID-19がなければゴールデンウィークに開いて、林野庁長官と対決したかもしれないイベントの場で、ぜひ言いたかったことを記しておこう。

私が絶望するのは、林業を取り巻く諸課題そのものではなく、諸課題を解決する意欲が関係者に感じられないことだ。諸課題を解決する手だては十分にある。複雑でも少しずつ解きほぐせばいつか解けると私も思っている。だが、誰も解決しようと思っていないこと。リーダーシップを取るべき人が取っていないこと。そこに絶望するのだ。そして問いたい。本当に森を愛しているのか、と。(私の見たところ、過半以上の林業・木材関係者は森を愛していない。興味も持っていない。)

森も “そんなに可愛くないから” 放置するのか?

2020/04/13

ブラタモ「法隆寺」編で考える木材の出所

先週の土曜日にNHK『ブラタモリ』で「法隆寺」を取り上げていた。テーマは、“なぜ法隆寺は1400年愛され続けるのか”であった。見た人も多いかと思う。

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私も法隆寺前はしょっちゅう通っている。実は先日も車で参道前を走ったのだが……幾度か中に入ったものの、最後は何年前かなあ。数十年経っているような気も家するが……(^^;)。

番組では法隆寺は世界最古の木造建築であることを強調しつつ、一度建て直されている(それでも1300年の建築である)ことや、創建直後から不具合で出て軒が落ちてきたので支柱を入れていること、柱も含めてかなり修理で部品を入れ換えているなどの説明があった。その点は満足なのだが……。やはり触れられなかったのは、「法隆寺を建てた木材はどこから来たの?」である。

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私にとっては、それが最大の知りたいことなのだが、ようは謎のまま、誰にもわからないということだろう。法隆寺および法隆寺を形作る木材についての本はたくさん出ているが、肝心の出所はほとんど触れられていないのである。
なにしろ五重塔の心柱は、直径2・5メートル以上のヒノキを四つ割して使われている。すべて芯去り材というわけだ。しかし直径2・5メートルのヒノキが生えていたのはどこだ?そして、どうやって輸送したのか。

私なりに考えると、普通木材は川を流して運ぶだろう。それは昭和初期まで続いた木材運搬法だ。しかし法隆寺の近くの川は大和川。ここの上流は飛鳥であり、すでに飛鳥時代の多くの都の建築物が建てられてきた。つまり木材は枯渇していたと思われる。天武天皇が禁伐令を出すほどである。

なお平城京を造営する時は近江の国から伐りだして琵琶湖と瀬田川を下って途中から木津川を遡り、最後は奈良坂の峠を人力で越えたらしい。しかし平城京と斑鳩はまったく別の地域で河川もつながっていない。

それに聖徳太子の時代には、いくつもの巨大寺院の建築が行われており(20くらいはある)木材の奪い合いがあったのではないか。かといって、ほかの地方から伐りだし大阪湾経由で大和川の下流から運ぶのは当時の技術では難しそう。
となると可能性のあるのは、大和川の南北河畔に接する生駒山と金剛山辺りぐらい。大和川に近いから、なんとか人力でも運べただろうか。距離的に近いのは生駒山だけど……山の深さは金剛山か。

Dsc04427_20200413212901 位置関係

ちなみに法隆寺と同じく聖徳太子が建てた難波の四天王寺を建てた大工集団は、百済から招いた金剛重光率いる金剛組である。彼らが法隆寺建設に関わったかどうかはわからない(建設年は四天王寺が578年、法隆寺は607年なので辻褄は合う)が可能性は残る。そして別に名前が同じだから金剛山の木を使ったという推定も怪しいが。
なお金剛組はその後も続き、現在の株式会社金剛組につながっている。1400年続く世界最古の建設会社である。こちらの方が価値があるんじゃね? 宮大工集団として知られるが、2000年初頭に倒産しかけて、今は高松建設の傘下だったかな。

それにしても、金剛山あるいは生駒山に巨木林があったという痕跡を見つけることはできないものか。我が家の裏山に直径2メートル級の巨木が林立していた時代を想像するのは楽しい。


あと、気になったのは、法隆寺を遠見に見るシーンに写る電柱と電線。あれはなんとかしてほしい。歴史的美観地区としては恥ずかしい。

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2020/04/12

ウイルスはシンプル方向に進化した

ウイルスが生命体かどうかは、よく問われている。

なぜならウイルスは遺伝物質である核酸、DNAかRNAを持っているものの、細胞膜も細胞小器官もなく、タンパク質を合成できず自己複製も自分でしないからだ。これでは生物とは言えない。ただ他者(生き物)を乗っかる形で複製する……ほかの生命体の細胞に入り込んで自身の遺伝子を組み込み複製づくりを依存して増えるという手段を取る。増殖できるという点では生命体に酷似している。

しかし、その起源をたどると生命体であったことは間違いないようで、それが進化する過程で“無駄”をそぎ落とし、遺伝情報だけの物質になったらしい。できるだけシンプルな形になろうとして、生命の根本原理である増殖に必要な器官までなくしてしまった。遺伝情報さえ持てば、そんなものはほかの生物から奪えばいいんだ、という戦略か。

なぜ、シンプルになろうとしたのか。もちろん意志を持って選んだ道ではないだろうが、その方がエネルギー効率がよいのかもしれない。

通常、生物の進化は簡素な形から複雑な形へ進むとされる。だから高等生物ほど形も内部器官も複雑になる。それにつれて体格も大きくなる……と思われている。たとえばコケからシダ、裸子植物……という流れで見ても、より複雑化している。動物も魚類から両生類、爬虫類、哺乳類と体内器官は複雑化した。だが、同時にそれは多くのエネルギー消費を求める。哺乳類は恒温動物であるがゆえに、常に体温を保つために非常に多くのエネルギーを必要とする。そのため食べる量も増え、より効率のよいデンプン・糖を求め、さらに肉食になる。

葉っぱを食べる動物より果実、あるいは肉を食べる動物の方が圧倒的に食べる量を少なくできて(餌探しに手間をかけない)、活発に動ける。人間の場合は、筋肉だけでなく大脳を発達させてものすごくエネルギー消費を増やした。

もちろん、そうした進化のおかげで多様な生命体が存在できたのだが、むしろ現代社会は複雑化、大規模化しすぎて行き詰まりを見せている。もしかして進化の方向にシンプルに変化するという選択肢もあるかもしれない。

最近では、ウイルスそのものが他種生物間を行き来することで遺伝子を運び、その生物を進化させる元にもなっているという仮説もあるから、根っからの進化のキー物質らしい。

ま、こんなことを考えたのは、やはりコロナウイルスという言葉が流行り、つい妄想に耽ってしまったからであるが……このシンプルな方向への進化というのが結構ハマッた。

ここからは生物の進化論ではなく人類の行動変化と社会進化論になってしまうが、人間も肉食を止めてベジタリアンになるとか、活動を縮小する方向もあるかもしれない。ナマケモノのごとく、動かず小食になり、ひたすら頭を働かせるだけの生き方。

経済が縮小した方が地球環境のためになるということも、現在のコロナ禍で試されている。移動の制限でエネルギー消費を落とすことが進んでいる。すると中国やインドの大気汚染が一気に好転したとか、石油など化石燃料の消費が激減し食品ロスも減ったとか。さらに経済の減速で収入が減れば生活も縮小させざるを得ないし、一方で忙しく働けなくなったおかげで、のんびりしたライフスタイルに染まりつつある人も現れているようだ。

ある意味、コロナウイルスが人間社会をシンプルな方向へと動くことを余儀なくしている。

そういや、インドネシアで発見されたフローレンス原人(ホモ・フローレシエンシス)も進化の逆転を見せたことで注目されている。体格も頭脳も大きく進化してきた霊長目ヒト属の中で、初めて小人化、脳容積を縮めるという方向を示したのだ。理由はわからないが、フローレス島という限られた空間に閉じ込められて食料も少なかったからではないか、という仮説がある。だが同時期に大型のジャワ原人もいたわけで、むしろ競争を避けた進化という面もあるかもしれない。

もしかしたら小人化したフローレンス原人は化石人類の中で19番目だろうか?小型化にコロナウイルスが関係しているのだろうか?……なぜってコビト化、コビット化……COVID-19!  \(^o^)/ヾ(- -;)。

2020/04/11

腹痛で縮小社会を考える

昨夜、急な腹痛に襲われた。激痛、というのではく鈍く締めつけられる痛み。おかげでブログも中断、今日も朝から断食をする有様。

まだ完治したわけでなく、今も悩まされているのだが、まあなんとか動ける。むしろ動こうと昼は歩いて買い物に行き、車や他人とすれ違うのがイヤで裏道ばかりを通っているうちに森の中に紛れ込み、山道も消えて、山中をかき分けかき分け進むという……腹が痛いうえにカロリー不足で力が入らないため遭難しかけてしまった。

ともあれ、今は無事だ(^^;)。むしろ咳だ熱だという症状よりマシと思うしかない。幸い、急いでこなさなければならない仕事もない。

COVID-19、じわりじわりと社会を締めつけている。

私の生活はたいして変わらない。もともと町に出て対面で人に会う仕事は少なかった。それでも台湾取材が飛び、その他の国内取材も厳しくなり、新規の仕事も入らず、定期の連載も休止の動きが出てきた。聞けば、新聞や週刊誌も取材ができなくなり、紙面づくりに苦しめられているようである。たしかにネタが決まったらすぐに世間に飛び出すのが信条のマスコミはいずれも苦戦するだろう。そしてコロナ以外の話題が世間に受けにくくなっている。

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せっかくだから私の数少ない連載の一つ。

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こちらは昨年の依頼で寄稿した記事がようやく掲載した雑誌。

私はフリーランスだが、幸か不幸かこうした状況は慣れっこである。ある日突然、仕事が切れることは今までもあった。フリーランスは常にサバイバルなのだよ。艱難に忍耐するもよし、長期展望に立って備えるもよし。悲憤慷慨するのもよし、「無敵の人」になって社会に復讐するもよし。それそれの対処の仕方があろう。

現在のウイルスによる社会の縮小現象、ある意味面白くて考察する価値がある。時間もある。まあ、腹が痛くては十分に考えをまとめられないから、今日はここまでとする(笑)。

 

 

2020/04/09

無法?道づくり暴走族

我が家の裏山には溜め池があるのだが、そこをふらりと散歩したとき、堰の脇の茂みに奇妙な道を発見した。

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堰の下は谷間になっているわけだが、そこを下りていく道がつくられているのだ。この谷を下ると、いくつか人家があり、そのまま市街地に抜けられるが、直接そこを下りる道はこれまでなかった。

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あきらかに誰かが切り開いたのだろう。少し下ってみたら、急斜面をトラバースしつつ下っている。最後までは行かなかったのだが、これって無法道じゃない? そもそも誰がつくるのか。下の住民か、あるいはハイキングなどで訪れて、この溜め池まで来た人間が、市街地まで近道しようと考えたのか。一人でつくるには大変そうだからグループか。

私は道のないところを進むのが好きだが、その際だってそこが踏み跡道にならないよう気をつけている。道になれば、多数の人が通ることになりどんな影響が出るかわからないし、そもそも地権者の了解抜きで草木を切って地面の計上を変えてはイカンだろう。

こういうことをする人は、たまに見かける。自分で道をつくるのを生きがいにしている人物がいるのだ。ときにグループをつくって会の活動としてやっている連中もいる。ある種の開拓ごっこかもしれない。林業界にも、たまに作業道をつくる担当になったところ、道づくりが楽しくて仕方がない、という人がいるが、そういう心理があるのだろうか。

いや林業の場合はとりあえず仕事であり、それが好きになるのはよろしいのだが、通常のハイキング道につくってはダメでしょう。それによって地図にもない複雑なルートをつくることになって、たまに迷って入り込みルートがわからなくなったり、予定外の方向に進んでしまったりする人も出る。

こうした現象に名前をつけようかね。やばい道づくりマニア。道づくり暴走族。これを「イマドキのハイカー事情」として世間に伝えようかね。。

 

2020/04/08

農水省の書店ランキング!

今日は朝から体調悪く、少々寝込む。

いや咳は出ません、熱も出ません。悪いのは胃腸です。

おそらく、昨夜深夜になってから寝酒代わりにワインにジンに、何かとがぶがぶ飲んだことから来る胃腸の過労がもたらした一時的な機能の失調(世間では二日酔いともいうらしい)と推察されます。

たまに飲まないと落ち着かないのですな。台湾も大分も熱海も……4月5月のお出かけ予定もトンでしまい、仕方ないのでパソコンで仕事ばっかりしているのが悪い。これもコロナのせいだ、と全部某ウイルスに責任なすりつけたいところなのだが……。

たまには仕事しない日もあっていいだろう。そこで午後は森に秘密基地づくりをするために必要な資材を手に入れるため各所を回って……ついでに食材も買いだめ、もといお買い物をしたが、どこも人出は多かった。奈良は日常が続いています。


さて、このところ忘れていた『絶望の林業』の売れ行きの指針となる農水省の地下にある三省堂書店のランキング。2月分を見た。

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おお、しっかりまだ3位に張りついておる。半年経ってもランキングに残っているのはたいしたもんだ。

改めて全国的な売れ行きにてこ入れしたい。3月はラジオも出て本を紹介してもらったし、今一度……なんだが、残念ながらコロナ禍で「森の中で林野庁長官と懇談?激論?するイベント構想」も消えてしまったし、やっぱり影響は出ている。が自宅待機が推奨されている今こそ、本を読もう。本は買いだめOKなのだ。なんなら森で本を読もう(ただし、一人で)。森はコロナウイルスも蹴散らしてくれる。一人で深夜に酒を飲むより健全だ。

 

2020/04/07

コロナ緊急事態の裏で起きている世界的危機

とうとう出た、コロナウイルス(COVID-19)による緊急事態宣言。

奈良には直接「宣言」とは関係ないのだが、影響は受ける。ずっと罹患者が少数で収まっていた奈良県も、このところじりじりと増えてきた。東京と比べると桁が2つほど低いが、さすがにこれほど長引くと、強大な大仏様のご加護と役の行者の神通力も薄れてきたようである。

ところで、世界にはコロナウイルスの影に隠れているが、猛威を奮っているものがほかにもある。

お忘れかもしれないが、COVID-19が流行る以前に問題となっていた疫病は、豚熱(豚コレラ・CSFウイルス)である。日本では中部地域を中心に広がり、各地の養豚業者が悲鳴を上げていた。基本的に治療法がなくて、罹患した豚はもちろん、同じ養豚場の豚はすべて殺処分対象だ。何千頭という豚が命を絶たれて埋められていく様子は悲惨である。現時点で中部地方と沖縄の8県で発生している。さらに野生のイノシシから病原体CSFが12県で発見されている。野生動物にもうつる……というより野生動物から感染したのだろうが、根絶は難しい。

それだけではない。もう一つアフリカからやって来た新病が広がっているのだ。

正式にはASFと呼ばれているが、これまでアフリカ豚コレラとされてきた。名前のとおりアフリカで広がった豚の病気だが、これが中国に入ってきて、今も広がっている。一度は根絶したと言っていたのだが、1~3月に新たに6カ所でAFSの感染例が確認されたそうだ。この病気は豚熱以上に致死率が高く、伝染力も強い。そして治療法はない。終息は見通せない状況だ。アフリカは常在だが、アジアではベトナムやフィリピン、インドネシアにも伝播しているし、モンゴルや韓国でも発生した。

ちなみに豚熱もAFSも、ウイルス性の感染症。どちらもイノシシにも広がり、日本でも野生のイノシシに豚熱ワクチンを与えるという作戦に出ているが、効果ははっきりしない。もし、これが豚の体内で変異をして人間にもうつるようになったら、COVID-19の二の舞だろう。多くの感染症は野生動物からもたらされるのだ。豚だからと過小評価するのは危険だ。

ほかにも大問題なのが、東アフリカで大発生したサバクトビバッタの大群だ。

今や海を渡って中近東、中央アジア、インド、そして中国へと東進している。こちらは風に乗って1日に100キロ以上も飛んで移動しつつ餌として植物という植物を食べ尽くす。このままだと大飢饉を引き起こしかねない。ケニアでは推定1200億匹のバッタの襲来により8400万人分の食糧が失われたという。それが数を増やしつつ進んでいるのだ。どんな穀倉地帯も砂漠化してしまう。だが、対策はコロナのおかげで後手後手に回ってしまった。中国にとってはコロナの次にバッタに怯えなくてはならないのだ。

 

付け加えると、こちらも忘れられているが、オーストラリアの森林火災

昨年11月末に発生し、大陸全土に広がった。とくにひどかったニューサウスウェールズ州では、面積の6・2%に相当する550万ヘクタール以上を焼失した。そしてコアラも多数が焼け死んだことが世界中に知られ話題になった。一時はシドニーにも大規模な火災が及びそうになっていた。その後も燃え続け、ようやく年を越して雨が降り鎮静化に向かっていたのだが、完全な鎮火宣言が出されたのは3月31日である。しかし、森林火災は今年も各地で発生する可能性が高い。オーストラリアだけでなくアマゾン、シベリア、東南アジア……。

現在はニュースがコロナウイルス一辺倒だが、こうした重大な問題になりかねない危機にも目を配っておきたい。

 

2020/04/06

生駒でもっとも賑やかな場所にコロナ避難

昨日、2週間ぐらい他人と面と向かって話をしていない……とコロナ対策は万全風を装ったが、本日はわりと密に二人のキレイドコロと長時間、話をする機会に恵まれた。

もちろん、話し合う環境には気をつけた。

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やっぱり野外でしょ、と、私の生駒山の応接間・ラッキーガーデン。
と、ところが行って驚いた。千客万来? 人だらけではないか。わいわいと家族連れやらカップルやら子供たちが走り回り、ヤギと戯れている。焚き火で巨大マシュマロを焼いて食べる。誰もマスクなどしていない。考えてみればサクラのシーズンはもっとも稼ぎ時で、しかも今は春休み。大人も自宅待機やらテレワークやら。そういや、子供と遊びながら携帯電話で仕事ぽい話をしている人もいた。サクラを愛でつつ、スリランカのミルクティやスリランカカレーを味わいつつ、爽やかな風を感じつつ仕事ができるなら、わざわざ出勤の必要はない。

なんだか、駅前の百貨店より賑やか。生駒のもっとも繁華街になってるんじゃないか。

ま、いいでしょ。いくら人が多くいても広いのだから。風も吹いて密集にはほど遠い。私らも同じテーブルを囲んだと言っても1メートル以上離れて話している。密閉されていない空間で、密集してもいず、密に接触して話すこともない……と感染対策の条件は満たしているだろう。そしてキレイドコロお二人と2時間以上話したテーマ?は教育のこと。森のようちえんである。

考えてみれば、COVID-19に感染しないようにと騒いでいるが、必要なのは外出自粛ではなく濃厚接触回避なのだから、条件として自宅にこもることではなく野外に出る方が正解ではないか。

学校も休学するんじゃなくて、野外活動に切り換えたらいいのに。野外でも英国数社、なんでも学べる。会社仕事も野外オフィスとセットでテレワークを試みるとよいだろう。自宅であろうと籠もりきりでテレワークするのは精神衛生上悪い。肉体的にもよろしくない。森林オフィスをオープンしたら稼げるんじゃないか……と皮算用してしまう。

そういや、最近になってzoom(複数で行えるテレビ電話みたいなもの。PCやスマホでできる)を使うようになった。用途は仕事ではなくてプライベートなOB会の打ち合わせなのだが、私は仕事部屋で話すのでは面白くないのでベランダで行ったよ。

 

2020/04/05

Y!ニュース「多様なサクラを守ったのはイギリス人だった……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「多様なサクラを守ったのはイギリス人だった。花見はソメイヨシノだけじゃない」を書きました。

本当は開花宣言が出たころに書くつもりだったのだけど、どんどん早まるし、コロナ肺炎ことCOVID-19が不穏な流行り方をし始めたし……気がつけば4月。タイトルに「イギリス人」を入れたのは、ちょっと目を引くように。書きたかったのは多様なサクラである。

春は花粉症とサクラの話題という定番ながら、いつまでネタは続くだろうか。

ちなみに私は、この春はかなり多くのサクラを見ている。近隣の名所各地を訪ね歩いた。もっとも、宴会するわけでもなく、一人で眺めるだけである。出歩くわりには他人に会うことはなく、2週間以上は誰とも面と向かって話していないかもしれない。閉鎖空間にも、人が密集しているところにも行っていないし、絶対、コロナウイルスにかかっていない自信がある(^^;)。

2_20200405225801 開花時期に訪ねた橿原神宮内の長山稲荷。

そして、多様なサクラが見られるところを探したら、意外なところに多品種を集めていたりして、なかなか面白い。造幣局や公園ばかりじゃない。

2020/04/04

遭難と人工林

ちょっと遭難してきた。。。。

天候がよければ毎日のように山・森に行っている。しかし昨日書いたように人に出会うのがいやなので、考えた末に廃道コースを選ぶ。ほとんど道があることも知られていない場所。

せっかくだからザックに水8リットルを詰めて登る。足腰の訓練用だ。急登していると、道面に新しめの足跡と、なんと轍が……。ここを自転車で走っているのかよ。それでも、他人に出会うこともなく、快適に尾根に出て緑に囲まれた状態で歩くのは心地よい。
が、そこへ前方からマウンテンバイクが! ああ、廃道ぽい道というのはマウンテンバイクのコースになっているのか。とうとう他人に会ってしまった。

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鳥見霊畤(神武天皇が大和を征服したとする宣言)の碑。これが一応の目印。

気を取り直して歩き続け、生駒山系の尾根を伸びるスカイラインに出たら、そこにも人がいて、車もよく走っている。やっぱり青空の元の週末は人手が増えているぞ。当然ながら誰もマスクはしていないし。みんな、自宅待機はしていられないなあ。それでいいのだよ、オープンエアの環境なら密室にこもるより健全だし、ストレスも解消するぞ。

で、帰り道なんだが、また人に会いたくないなあ……と脇に逸れることにした。地図には描かれている道、でも実態はない道を下ってみることにした。石標もあるが、道がない。ブッシュだ。おそらく戦前ぐらいはアチコチの寺社を巡る巡礼コースだったのではないかと思う。

それでも自らの眼力で道の痕跡を探す。よくよく見れば、なんらかの「かつての道」が見えてくるものだ。そして道づくりの気持ちになって、通りやすくてつくりやすいルートを自ら考える。すると“道”が見えてくる。この程度で遭難する私ではない。

しかし、とうとう完全に痕跡は消えた。こうなると、自らの勘で勝負だ。道なき道をかき分けて(これを一説によると遭難というらしい)……渓流に出たので、それに沿って下るが、そういうところほど足元は悪い。

一応はスマホの地図で確認するが、なんと麓にあるはずの太い道を“通過”したことになっていた。いや、そんな道なかったって。地図にある道はすでに消えているのか。それとも現在位置を示す機能のブレか。現在位置がわからないって、これって遭難? いや頭の中でずれた部分に修正をかけて、ちゃんと山から脱出する方向や距離がわかる、はずだ。

私には勝算があった。人工林が目に入ったのだ。狭いながらもスギが植えられている一画が。スギを植えるということは、その前の雑木を伐ったり、植林するために通った道があるはず。今は消えているかもしれないが、一度道にするため地形をいじったら、かならず痕跡はある。それを見つけようと(この時点で遭難しているのか?)いう魂胆だ。

そうした目で人工林を見ると、なかなか意味深い。人が手を加えた場所であるのは間違いなのだから、この時点で遭難は終わりのはずだ。ちなみに人工林の写真は撮り忘れた。それどころじゃなかった。。。

そのスギ林も、林床はアオキに埋めつくされていた。高さ2メートルほどのアオキの大木が密集している中をかき分けて進む。明るくなったかと思えばササに覆われている。これぐらいは想定内なので遭難ではない。。。。地形はたしかにかつて道があったと思える。スマホで地図を見ると、なんと私の立っている場所は道の上だった。なんにもないが……。これは遭難というのだろうか?

途中でついにザックの水を少し飲む。この水を飲んだら遭難した気持ちになってきた。

その後もかき分け、かき分け……なんだか日が暮れてきたようだが、思い過ごしだろう。


ようやく脱出したのは、それからどれぐらい進んでからか。ああ、いい遭難だった(^o^)。

2020/04/03

森林公園で見たもの、それは……

今日は、電話でFM愛知に出演。たった5分だけど。

テーマは、「日本人は森がお嫌い? 森林公園を訪れて気づいた人々の集う場所」だったのだけど、私の紹介で『絶望の林業』に触れてもらい、さらに冒頭はこの本のことをずっと話した。結局、森林公園のことはしり切れトンボに……。

ま、いいでしょ。ノーギャラなんだから、これぐらいのことしても(^o^)。

そこで午後は、いつもの湿地のある森林公園へ。ぐるりと歩いて定点観測のつもりだったのだが、いやはや人が多い。あっち行ってもこっち行ってもハイカーに会う。そこで滅多に人がいない袋小路の脇道に逸れてみたのだが、そこにも家族連れが。。。。

やはりコロナウイルス絡みで行き場を失った人々が来るのか。だって、みんなマスクしていないもんね。森の中を歩くのにマスクはいらない。こちらの方が健全だ。もっとも、冒頭の「日本人は森がお嫌い?……」には当てはまらない状況(笑)。ま、ここには芝生の広場はないからね。

でも、私は他人がいると考えごとができない性分なので、森を歩いても人と出会うばかりでは困った。かろうじて、これを発見。

Dsc04398

ミズバショウが一つだけ咲いていたよ。

そして、もう一つ、重大な点。

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ネコがいたのだ。森の中に。どうも人になれているし、栄養がよさそうだから飼い猫……つい最近まで飼われていたのは間違いなさそうだ。しかし、飼い主が近くにいるわけでもなく、森の奥にも入っていく。ハイカーの中には餌をやっているものもいたが……。もしかして、最近ここに捨てられたのかもしれない。ただ数が多すぎる。私の見ただけでも4頭いた。もっといるだろう。

これは危険な兆候である。ネコは、「かわいい殺し屋」の異名を取るほど、狩りが好きだ。餌を得るためだけでなく、狩りそのものが好きで、食べない獲物も多い。それが生態系へ与える影響が問題となっているのだ。

たとえばアメリカの研究では、野生化ネコが獲物にする小鳥や小型哺乳類の数は年間6・3億~223億頭という途方もない数になるという。ま、ちょっと幅がありすぎだけど。。。。70頭の飼われているが放し飼いのネコの調査では、1年間で1090体もの獲物を獲ってきたという。これは持ち帰った獲物だから、持ち帰らず食べたか殺して捨てた獲物を入れたら何倍かになる。

不用意な捨て猫は、ネコがカワイソウなのではなく、生態系をゆがめる元。なんか悪い予感がする。(でも、ネコを駆除しようとしたら、必死で反対するバカが多いんだろうな。。。)

 

 

 

2020/04/02

満開のサクラとともにツツジ

雨続きの天候で、なかなか出歩けない(このところ、「コロナにマケルナ」を合い言葉によく出歩いていた。ほとんど森の中で誰にも合わない環境だが)のだが、曇天の合間にふらりと山へ。そこにはサクラが花盛りだった。

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満開である。今年は早くから咲いたのに、花見もできず……と不満も聞かれるが、花を眺めるという点からは静かな世間は悪くない。

でも、花見のつもりではないので山道を歩く。すると……なぜか目立つのはツツジなのだ。山道沿いに満開のツツジ。

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いくらなんでも……5月の花なんだが。サクラに釣られて咲いてしまったか。異常ではあるが、一興でもある。

ちなみに側溝に咲くサクラも訪れると満開だった。このサクラ、これまでもサバイバル植物の一環で紹介したと思うが、要するに側溝の溝に育って大きくなったサクラである。ほとんど側溝を詰まらせているのだが、伐られたりすることもなく、枝を伸ばしている。溝はいつもキレイだから、泥などが詰まってもすぐに取り除いているのだろう。近所の人々もサクラを守ろうとしているのだろうか。

さて、幾度も撮影はしているのだが、残念ながら満開の花シーズンをいつも逃す。咲く直前だったり、散り始めていたり。今回は初めて満開時期に見ることができた。

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2020/04/01

白書のための「森林環境譲与税の使い方」事例を収集?

今年発行される19年度「森林・林業白書」。ここに森林環境譲与税の使い道の好事例を多く載せるため、白書担当者は奮闘しているそうだ。

もともとは与党の議員から要望があったということだが、ようするに昨年からばらまかれ始めた森林環境譲与税、どこの市町村も使い道がわからず困っているということだろう。

もともと、この森林環境税の怪しさについては、繰り返し記してきた。Yahoo!ニュースだけでこんなにもなる。

news.yahoo.co.jp/byline/tanakaa
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