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森と林業の本

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2020/04/26

廃品回収で聞く地球環境問題

もともと引きこもり生活を送っている私には話し相手は少ない。これまでは取材や講演で出かける先がもっとも話すわけだが、今はそれも消えている。で、唯一?話すのが廃品回収の人たちなのであった(^^;)。

定期的に古新聞や段ボールなどの古紙系回収にくるおっちゃんのほか、今回は家電など金属が溜まったのでそちらを引き取ってもらうことになった。たいてい渡すだけでなく、立ち話をする。おかげで、相手のそこそこの人生も聞ける。昔は東京でタクシー運転手をやっていたのだが、ヤクザと揉めて恐いから逃げてきてちり紙交換の仕事を始めたんだ、とか。写真館をしていたが、デジタル化が進んで撮影もプリンティングも仕事がなくなり、金属回収を始めた、とか。

古紙の方は、価格下落が大きいらしい。加えてコロナで集まりが悪くなったという。誰も出歩いていない。それでも回らないと行けないのは、回らないとその地区の権利が消えてしまうらしい。なかなか裏の掟があるのだ。

一方で主に金属の不用品回収として家電を引き取っているところも、昨年の大阪のG20会議で廃プラ輸出が禁止になってきて、家電もプラスチック部分が多いのは引き取れなくなったという。インドネシアに運んで、向こうで5種のプラスチックに分別していたのが、できなくなったのだそう。
プラスチックなんて、燃やせば燃料だと思っていたが、そんなに甘くないらしい。

Img001_20200426224001チラシにも記されている。

私の出したゴミも、その場で引き取れる物引き取れない物を分別(^^;)。なかなか厳しい。有線の掃除機はOKだが、スティック式掃除機はダメとか、いろいろあるのだ。ちなみに木製もダメ。燃料にならないのだなあ。

「結局、赤字よ。これも、引き取っても金にならないの。不用品回収も、引っ越しとか遺品整理とかの大きな仕事が入るのを狙っているの。このチラシも餌だよ」

はっきり言われてしまったよ。。。さしずめ私は餌だけ奪ったようなものか。

こんなところからも世界の事情が見えてくる。コロナの影響も見えてくる。

 

 

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