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森と林業と田舎の本

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2020/04/24

コロナ禍の裏で起きていること

世間は連日、マスコミも、いやおそらく世間の多くの人も、話題はコロナ禍ばかりだろう。何か身の回りの別の話をしていても、そこにコロナウイルスの陰が覆い被さってくる。

その裏で何が起きているか、と考えてしまう。

私のところには、何かと情報が寄せられる。結構きわどい話もある。どこそこであくどいこと、理不尽なことが行われているという告発だ。ただ正確な資料をいただけるのなら有り難いのだが、個人的経験や憶測だけでは如何ともしがたい。

暗に記事にすることを望んでいるようだが、世間にそうした問題をさらすのは簡単ではない。一方的な情報提供だけに頼らず裏を取り確証を得ないといけないし、双方に取材も必要だ。その上で発表媒体やタイミングを図らねばならない。それができない場合は、せいぜい場所も人もシチュエーションも伏せて「こんな話がある」と雑談にしておくのが関の山だ。だが、それだけでは悔しい。

先日は、宮崎で自分の山が盗伐にあった、という相談が寄せられた。結構な規模だ。気がつくと持ち山の半分ぐらい丸裸にされていたという。警察はまったく動こうとしない。相変わらず被害届さえ受理しない。この分野は私も昨年取材してきたので、真偽も含めて内容がだいたい想像できる。とはいえ私にできることは被害者の会を教えて、戦い方を伝えるぐらいのものだ。
しかし、世間が「外出自粛」とか「仕事はテレワークで」なんか言っている最中でも、盗伐業者は平気で動き回っていることに呆れてしまう。いや、外出する人が減った今こそ監視の目も緩むと読んでチャンスと思っているのかもしれない。


今後コロナ禍で日本経済が傾き続けるとしたら、木材需要も縮小するだろう。そうなると木材価格も落ちる。ところが、それでも木材生産は続いているようだ。行き場を失っているのに、木を伐り続ける。通常なら休止するのが順当だろうが、林業には伐れば出る補助金がある。その木材の価格が暴落しようと、たっぷり出る補助金目当ての伐採が続いている。
盗伐の場合は補助金はないが、安くつく(盗むのだから原価ゼロ)から材価が落ちても利益が出る、量を多く出せば儲かると他人の山を狙うかもしれない。

そんな木材でも安けりゃいいと平気で買い取る業者もいるだろう。とくにバイオマス発電は大量の木材が必要だから出所にこだわらないケースが多い。ちょうど発電用木質ペレットのひどい裏側の資料をいただいたばかりだ。

そんな腹立たしさも、コロナ禍が覆い隠す。声を上げても聞こえない、届かない。

世の中、曲がっている。真っ直ぐ、真っ当には進まない。コロナ禍の今こそチャンスと蠢く連中がいっぱいいる。

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※裏山にあった曲がり木。

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

宮崎県は、やりたい放題の戦国時代なのでしょうか?とても日本で行われている行為とは思えませんね。当県では考えられない事です。
県木連は?森林組合連合会は?地域の木材組合は?ひっとして同じ穴のムジナ?

四国ではすでに切った木の行き場がないと大騒ぎになってきています。
そもそも現場はあっても木の行き場がなくなっているのでこのままでは死活問題です。
経済が傾き木材需要がなくなり生産を止めることは簡単ですが、そこにはそれを生業としている労働者がいます。
生産をやめて、造林などの仕事をするにもそもそも造林の仕事が激減してきているので皆明日に不安を抱えて仕事しています。
本当に絶望の林業になるのかもしれません。
コロナウイルスが早く収束することを心から願います。

そう、目先の収入、雇用などを目的に無茶な伐採が続いています。でも、目減りした利益のために数十年間かけて育てた森をなくしてしまえば、将来さらに苦しくなるのは目に見えています。

本来なら県森蓮や県木連などの組織が、長期的な計画を練り、政府に実情を訴える役割があるはずですが……残念ながら「同じ穴のムジナ」になっているのか。
宮崎県では、盗伐の木がなければ目標の生産量が得られないという声もありしまたからね。(今は余っているだろうけど。)

無茶な伐採をしても、材の行き場はいずれ無くなるでしょう。業である素材生産を止める行為は経営が成り立たなくなるかも知れませんが、続けていても行き詰まります。例えは悪いですが、放射線治療の様に良いモノも悪いモノも全部叩いてゼロにする…そして良いモノだけが立ち上がって来る事を期待する。荒療治ですが、自然淘汰の時期かも知れません。私も淘汰されるかも知れませんが(爆笑)

素材生産=無茶な伐採と言うのは誤解があるように思います。
適正な伐採を行っている素材生産業者もたくさんいます。
結局木は育てて売る経済行為なのにそれで採算が取れないのであれば産業として成り立たないわけで携わる人もいなくなり結局放置になりそれではいけないとなるだけです。
過度な伐採はダメと言うのは間違いないですがある程度の流通は滞らしてはいけないと思います。

もちろん「無茶な伐採」と素材生産を同一視していません。あくまで需要が細っているのに補助金目当てとか目先の現金を得るために伐る行為、そして森林生態を考えた上で伐りべきでない皆伐……などを指しています。
本当は、日本の林業全体が過剰伐採に陥っていると思います。過剰だから材価が下がる。適切な量に絞れば材価も持ち直すのに、どこも出荷制限しないのはなぜでしょう。

無茶な伐採とは、跡地造林を伴わない…しかも集水域を考えない大規模皆伐。山を崩しただけの未熟な作業道作設じゃないですか。当然、森林整備は必要ですし、適正な量の原木は生産しなければなりません。出荷制限ができないのは、雇用の確保と高額な林業機械の償却が必要だからじゃないでしょうか。これから益々需要が減って行く見込みですので、供給過多は続くと私は思います。

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