森林公園で見たもの、それは……
今日は、電話でFM愛知に出演。たった5分だけど。
テーマは、「日本人は森がお嫌い? 森林公園を訪れて気づいた人々の集う場所」だったのだけど、私の紹介で『絶望の林業』に触れてもらい、さらに冒頭はこの本のことをずっと話した。結局、森林公園のことはしり切れトンボに……。
ま、いいでしょ。ノーギャラなんだから、これぐらいのことしても(^o^)。
そこで午後は、いつもの湿地のある森林公園へ。ぐるりと歩いて定点観測のつもりだったのだが、いやはや人が多い。あっち行ってもこっち行ってもハイカーに会う。そこで滅多に人がいない袋小路の脇道に逸れてみたのだが、そこにも家族連れが。。。。
やはりコロナウイルス絡みで行き場を失った人々が来るのか。だって、みんなマスクしていないもんね。森の中を歩くのにマスクはいらない。こちらの方が健全だ。もっとも、冒頭の「日本人は森がお嫌い?……」には当てはまらない状況(笑)。ま、ここには芝生の広場はないからね。
でも、私は他人がいると考えごとができない性分なので、森を歩いても人と出会うばかりでは困った。かろうじて、これを発見。
ミズバショウが一つだけ咲いていたよ。
そして、もう一つ、重大な点。
ネコがいたのだ。森の中に。どうも人になれているし、栄養がよさそうだから飼い猫……つい最近まで飼われていたのは間違いなさそうだ。しかし、飼い主が近くにいるわけでもなく、森の奥にも入っていく。ハイカーの中には餌をやっているものもいたが……。もしかして、最近ここに捨てられたのかもしれない。ただ数が多すぎる。私の見ただけでも4頭いた。もっといるだろう。
これは危険な兆候である。ネコは、「かわいい殺し屋」の異名を取るほど、狩りが好きだ。餌を得るためだけでなく、狩りそのものが好きで、食べない獲物も多い。それが生態系へ与える影響が問題となっているのだ。
たとえばアメリカの研究では、野生化ネコが獲物にする小鳥や小型哺乳類の数は年間6・3億~223億頭という途方もない数になるという。ま、ちょっと幅がありすぎだけど。。。。70頭の飼われているが放し飼いのネコの調査では、1年間で1090体もの獲物を獲ってきたという。これは持ち帰った獲物だから、持ち帰らず食べたか殺して捨てた獲物を入れたら何倍かになる。
不用意な捨て猫は、ネコがカワイソウなのではなく、生態系をゆがめる元。なんか悪い予感がする。(でも、ネコを駆除しようとしたら、必死で反対するバカが多いんだろうな。。。)
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初めまして。
ブログ、ほぼ毎日、楽しく拝見しています。
昨日のFM愛知の放送も聞きました。
猫についてですけど、実家には猫がいつもいます。
絶やさないように子供を産んだら育てていますけど
子猫が大きくなると居なくなります。
何回かこの繰り返しです。
しかし、今回はなんと親猫が家を出てしまいました。
幸運なことに、少し離れた私の仕事場には顔を出します。
でも、どこで餌を食べているのか、どこで寝ているのかわかりません。
テリトリーがあるように思えるのです。
人に飼われていたと思われるような、迷い猫にも
よく出会います。
猫には彼らの「掟」があるのかもしれないと
ひそかに考えています。
おっと、森林とは関係のない話題で申し訳ありません。
投稿: 雑草 | 2020/04/04 09:19
放送聞きましたか。急かされてしり切れトンボに終わった印象(笑)。
野良猫の寿命は2年ぐらいだそうです。長生きできないから、その点からも逃がさない方がいいですよ。と言いつつ、我が家にも野良猫がよく訪ねてきて、父が餌をやって喜んでいるのだけど、これも問題行動だなあ。
投稿: | 2020/04/04 11:08
ありがとうございます。
いよいよコロナウイルスの拡大感染が心配になってきました。
誰かが、ロシアンルーレットみたいだと言ってた時がありましたけど、確率が高まってきたようです。
さらに、気を付けたいと思います。
投稿: 雑草 | 2020/04/05 07:41