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森と林業の本

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2020/04/17

アフターコロナ。野生動物とのつきあい方

いよいよ逼迫してきた、コロナ禍。とうとう全国に緊急事態宣言だって。

そんな中、わりとネットを含む論壇の中で目につくのは、「アフターコロナ」だ。あえて、コロナ禍が終息した後の世間がどのように変わるかを予想するような論説が目につき始めた。グローバルリズムからの転換もあれば、リモートワークの進捗、いや人生観の転換までさまざまな論者がさまざまな視点から語っているが、私も少し参戦(^0^)。

その前に示しておきたいのは、朝日新聞夕刊の記事「新型コロナ 野生動物と私たち(上)だ。

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ようするに、COVID-19の元になったコロナウイルスの起源を探っているのだが、内容は私もYahoo!に記した「野生動物に気をつけろ! 新型コロナはペストと同じ人獣共通感染症」と一緒で、コロナウイルスが人に感染した元が野生動物である可能性が高いことを示している。中国のどこかだろう。おそらく宿主はコウモリであることは間違いなさそうだ。SARSもそうだったから。
ただし直接コウモリのウイルスが人間にうつるとは考えにくく、センザンコウが中間宿主として上げられている。日本では珍しいセンザンコウは、中国ではわりとポピュラーなジビエ食肉だから、その接触機会は食肉とした市場が怪しい。

もっとも、アメリカは中国武漢のウイルス研究所を疑っているし、中国は武漢の海鮮市場で発生したとしている。海鮮もの市場で野生鳥獣の肉も扱っているのかよ。
ともあれ、野生動物の持つウイルスが人間に感染し、さらに変異を重ねて強毒性と強感染力を持ったのが今回の新型コロナウイルスだろう。

だからアフターコロナ時代を考えると、野生動物対策が厳しく問われるのではないか。中国も野生動物市場を閉じると言っているが、それだけでは済まない。日本も他人ごとではなくなる。今や日本列島は獣害列島、野生の楽園なのだ。イノシシやシカだけでなく、野生長寿に付いていたダニや寄生虫も感染源になりかねない。そして食肉にはE型肝炎ウイルスに留まらず未知のウイルスが危険視される可能性がある。ジビエや獣害駆除の様相が一変する可能性がある。
シカやイノシシは在来種だから心配ないと思う人もいるだろうが、なに、センザンコウだって何十万何百万と食された中で、今回の新型コロナが登場したのだ。これから在来の日本の動物から現れる新種ウイルスだってあるだろう。

ジビエの普及が足踏みするか。野生動物との関わり方、獣害駆除のやり方も問われるかもしれない。いや、ペットだって不安が広がるかもしれない。野生動物とのつきあい方を見直していかねば、同じことは幾度も繰り返されるだろう。動物をなめるなよ(なめられるなよ)。

 

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