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森と林業と田舎の本

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2020/05/19

「しが自然保育認定制度」の担当部署は?

滋賀県に「しが自然保育認定制度」ができたそう。なんで滋賀をしが、とひらがなにするのか疑問だが…。

自然保育とは、ちと耳慣れないが「森のようちえん」的な自然の中の保育活動を指すのだろう。実施要項には、

第1条 しが自然保育認定制度は、森・川・里・湖のつながりを重視し、森林、里山等を中心として、野外での保育および幼児教育(以下「保育等」という。)を行う団体であって、この要綱に定める基準を満たすと認められる団体を自然保育を行う団体として認定することにより、自然保育の社会的な認知および信頼性の向上を図り、森林環境学習のすそ野を拡げるとともに、子どもたちが心身ともに健やかに育つ環境の充実を図ることを目的とする。

とある。(これは条例になっているの?)

ようは滋賀県が示す一定の条件をクリアしたと認定された団体には、運営に関する助成金が受け取れるというものだ。助成対象となる経費の例には、以下のようなものが並ぶ。

・研修受講費・・・救命救急やリスクマネジメントの講習受講費、自然保育に関するフォーラム・シンポジウム・研修の参加費 等
・森林フィールドの安全確保費・・・枯れ木や枯れ枝の除去費、かぶれる植物やマムシが潜みそうな藪の刈払い費、ハチの巣の除去費、つまずく恐れのある林内歩道の修繕 等
・外部指導者の招へい・・・森林フィールドでの指導を依頼した自然観察指導員、森林インストラクター等への謝礼 等
・森林への移動経費・・・森林フィールドへ移動する際のバス、タクシーの借上げ費、レンタカー代、ガソリン代 等
・活動消耗品費・・・森林フィールドで使用する道具類(ロープ、ナイフ、スコップ等)、救急用品、殺虫・防虫用品 等

わりと細かい(笑)。運営費補助としてまとめて出すのではないようだ。申請書類づくりが大変そう…というのが私の感想だが、ともあれ県が後押しするのは大きな動きだろう。

実は、同じような森のようちえんの認定制度は、鳥取県を嚆矢として、長野県、広島県にもある。園舎を持たないなど、従来の枠に収まらない方針だけに、改めて行政機関が認定しないと運営が厳しくなってしまう。私も取材したことがあって、ブログやらYahoo!ニュースやらに記事にした記憶が。。。

ところで滋賀県でこの制度を担当するのは、林務系の部署のようだ。先行する鳥取、長野、広島は福祉系部署であるのと違って始めて……と紹介されている。おや、ちょっと意外。というのも、私が取材に顔を出した鳥取県では森林林業系の部署だった記憶があるからだ。そう思って調べると、福祉保険部の「子育て王国推進局」担当だったよ! すごいネーミングだ。。。立ち上げてから移したのだったっけ。

まあ、日常的な運営となると保育園管轄の方がよいのかもしれない。あるいは幼稚園管轄なら教育委員会か。
しかし、おそらく立ち上げ時には、保育や幼児教育担当者よりも森林関係部署の方が適切だろう。木育とか自然環境教育になると、そうした福祉や教育部署では門外漢になりがちだ。「木育の敵は、教育」という名言を発した木育関係者もいるから(by『絶望の林業』)

ともあれ、滋賀県も動き出したか。奈良県も、知事が「森のようちえん」に言及しているんだけどなあ。本当は今年がチャンスのはずだけど、コロナ禍で何から何までストップしてしまっているのが残念だ。

 

 

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