あなたも「森林ジャーナリスト」になれる!……かな?
コロナ禍の影響は、直接的な罹患や外出自粛から来る仕事の激減だけに止まらない。
とくに学生にとっては試練になるだろう。新入生である1年生は実質的に入学できず、入試を控えた最終学年(だいたい中3、高3)は勉学の遅れが甚だしい。あるいは就職の内定取り消し、就活そのものの滞り。
挙げていけばきりがないが、慰めにもならない言葉を捧げるなら……「ケ・セラ・セラ」だろうか(^o^)。なるようになるさ、人生、想像どおりになったら魅力がない。最初からトリックや犯人のわかったミステリーと同じ。
と、まあこんなことを書きつらねたのは、大学で森林学を学んでいる4年生から、森林のことを伝える出版の仕事がしたい、森林ジャーナリストにどうしたらなれますか?的なメールが来たから。どうやら女子大生らしい。。。
とはいえ、ここで蘊蓄たれたり、説教するほどダサクはない。そんなことをしたら嫌われるのは娘で経験しとる(⌒ー⌒)。できるのはエールを送ることだけだ。
でも、少し考えた。森林に限らないが、勉強している内容と就職の関係は、両極端を言えば、もっと学びを深めたいと思って研究職などを選ぶという選択肢と、大学の勉強なんてのは教養と同じで直接仕事にするつもりはなくて、就職はまったく別の論理で選ぶものがある。
だが、その間に学んだ分野のことを他人に伝える仕事をしたい、というコースがあるのかな、と思うのだ。とくに専門分野が一般人には難解な場合は、それを翻訳して伝えるインタープリター的な役割が必要となる。
以前にも私の仕事にやたら興味を示して、目指したいといっていた研究者(の卵)がいた。こちらは男子だが(^^;)、彼は結局、どんな道を選んだのだろう。。。
私自身は、研究者になる能力に見切りをつけて、では何を仕事にするか、と考えたときに、自分が知らないことを知るのは楽しいし、自分が知ったことを他人に教えるのも楽しいなあ……といった発想で見つけた職業だ。森林ジャーナリストになるルートなんぞはなく、自分で切り開くしかない。ようは「なりたい」という思いの強さだけが決め手だ。
あえて付け加えるなら、適性はある。そこを外すと辛い。「伝える仕事」をめざすなら、何でも興味を持つことだろうかねえ。興味のない分野にも興味を持つ。森林とか林業のことだけに集中する人は、私は苦手(笑)。
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