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2020/05/27

人工林の生物多様性は高い?

昨日とつながるのだが、近年は野生動物が増えている。そして獣害が発生するわけだが、そこでよく言われるのは「人工林には、動物の食べる餌がない」。だから、奥山が人工林化したので、里に下りてきた……という論法だ。

だが、そうだろうか。人工林に(草食動物の)餌はないのだろうか。

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たしかに写真のような人工林もある。ここには下草も生えていないし、ドングリのなるような広葉樹もない。「緑の砂漠」というわけだ。

しかし、私の経験的には、こうした人工林はかなり少数派のように思う。程度の差あれ、人工林にも雑木や下草が生えている。荒れた、と言われる人工林ほど、雑木が多かったりする。もはや針広混交林になってしまったようなところは、動物には餌が豊富ではなかろうか。

Photo_20200527211201

これが裏山のスギ林。結構な雑木雑草が侵入しているから、ここならネズミやウサギやシカ(いないけど)は十分棲める。雑食性のイノシシやクマ(いないけど)だって餌があるのではないか。そして小動物がいたら、キツネやタヌキやイタチも棲める。

完全な天然林ほどではないにしろ、人工林の生物多様性は案外高いように思える。人工林と言ってもピンからキリまでだ。そこの動物層を調べたら、意外な生態系が見えてくるかもしれない。

そう考えると、現在の野生動物の増殖具合も説明できるのではなかろうか。

 

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コメント

はじめまして。熊本県は阿蘇の森で仕事させていただいています。
私も、鹿や、猪が里に下りてきたのは深山が人工林になりエサが無くなったからではなく、深山付近の山村が弱体化したため、彼らは人間社会との境界線を押し返しているのだと思います。それを思うと、われわれ人間も哺乳類の一部だと感じます。人間中心ではないことを痛感しています。

野生動物はしぶといというか、強靱ですよ。かつては絶滅が心配されていた種類も、今や多くが生息数を増やしているんじゃないですか。
一方で日本人の人口は減少していますからね。かないません。

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