新生活?新緑浴? という新言葉
今日は、群馬の高崎市に日帰りで行ってきた。
仕事ではない。葬儀への参列である。大学の後輩が闘病の末亡くなった。59歳、早すぎる死だった。
ここで彼のことには触れないが、群馬の葬式で知った新しい言葉を紹介する。
「新生活」。知っている人は知っている(主にグンマー人)、知らない人は知らない、予想もつかない言葉。
受付で香典を出そうとすると、親族・友人、会社関係などとは別に新生活という範疇があったのである。へ? 何? 県外人には想像もつかない。故人が「新生活なんちゃら運動」なんてのに参画していて、そこからの列席者がいるとか? コロナ禍後の「新しい生活様式」と関係あるのか? しかも、その場で受付は香典の中身を確かめる。ヒヤッとするではないか。県外人の間でざわざわする……。
まあ、詳しいことは「新生活 群馬」とでも検索していただきたい。秘密のケンミンショー的な謎の風習なのであった。極めて端折っていうと、香典返しはいらない人の区分け……のよう。それが新生活かあ~。新しい生活ならぬ言葉を作っている。
そして告別式が終わると、引換券とともに香典返しが渡されるのだが、そこになんとサージカルマスクがついてきた。さらに終了後、同窓生と食事に行ったのだが、そこでもマスクが。マスクが増殖する。日々マスクの在庫が増えそうだ。そういや彼の死亡の知らせが入った日に、アベノマスクも届いた。遅すぎる到着だった。
新しい言葉と言えば、京都に着いて目に入ったのが、以下のポスター。
奈良観光のポスターであり、わりと私のお気に入り。京都より奈良だよなあ。奈良はシカだよなあ。が、そこで気づいた。上にある文字は、よく見れば森林浴ではなく「新緑浴」となっているではないか。
なるほど、写真に映っているようにシカのいるのは森林というより草原の新緑の上なのである。しかし、「新緑浴」とはこれまでにない言葉。コピーライターが作ったのだろう。だが森より広く、でも萌え出る植物に浴する気分が伝わる。
ともあれ、朝5時に家を出て、往復10時間をかけた旅だけに疲れた。明日晴れたら、新緑に浴そう。
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