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2020/07/27

森林セラピー事業の失敗理由?

今、林野庁が力を入れているのは、実は木材生産の増大ではない。というと驚くだろうが、多分興味というかやる気は健康づくりや教育分野などで森林空間を活用する「森林サービス産業」に移っている。これまでの延長で頑張るより、新しいことをしたいという意識が強いのだろう。すでに企業の研修や福利厚生の受け入れ環境を整備するモデル地域も選定したところだ。

しかし、この「森林サービス」の中身を見る常に思い出すのが森林セラピー。約15年前に森林セラピーを提唱し、基地づくりやセラピーロード認定、そして森林セラピーガイドと森林セラピストの資格を作って認定ビジネスにも進出した。この点は、本ブログでも幾度も記してきたとおりだ。
ところが、たまたま目にした森林サービス産業の記事によると、森林セラピー事業が長続きせずに尻すぼみになったことに触れていた。そして昨年度には、有識者検討会で森林セラピーがなぜ上手くいかなかったのかを分析していたのだそうだ。

そんな検討会があったのか。検討会の委員は誰だ。なぜ、私を呼ばなかった(笑)。いかに森林セラピー事業がデタラメで裏がわて酷い現実があったのか告発して上げたのに。

あきれたことに検討会では、集客第一で「顧客が期待する水準に達しない段階からプログラム提供が行われ、参加者が十分満足できず結果として『負のブランディング』がなされた」からだと結論づけたそうだ。

おいおい、それは分析ではなく、言い訳だろう。正確に言えば責任を各基地になすりつけたにすぎない。

集客第一というほど集客できたところがどこにある? そもそも基地の認定取れば、客は幾らでもくる、送り込んでやる、と豪語したのは誰だ。森林地域の地域起こしの起爆剤的な宣伝したのではないか。あげくに森林セラピーの意味をトップがまったく理解していなかった。なんと「森林セラピー基地でリモートワークをしよう」という提案までしていたのだ。

負のブランディングをしたのは、何より森林セラピー研究会(現・森林セラピーソサエティ)ではないのか。藁をもすがるように認定を求めてきた自治体に対して、パワハラを連発し、金をゆすった理事は誰か。人を癒す力のある森か試験をすると称して愚にもつかない実験を実施して、結果が出なくても認定を乱発したのは誰か。上から目線で地元の状況を無視したプログラムを“開発”して押しつけたのは誰か。「マイナスイオンで癒される」というオカルトの宣伝までやった理事は誰だ。

付け加えると、現在の森林セラピーソサエティは、事務局や理事メンバーも入れ代わり、当時とは様相を一新している。そして林野庁の手を離れて地味にコツコツと(^^;)、森林セラピーの普及と運営をしている。
ま、逆に言えば林野庁とは関わりがなくなったから、林野庁は新たに森林サービス産業と名を変えた事業を展開しようとしているのだろう。だが、下手すると「森林サービス産業」事業が森林セラピーの顧客を奪いかねないということだ。なんだか自分らの思い通りに動かない森林セラピーを、切り捨てて潰しにかかっているように見える。

この森林サービス産業が、かつての森林セラピー基地のように利権まみれにならないことを願う。私は、今となっては生き残っている森林セラピー基地の方を応援するよ。

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某森林セラピー基地にある滝。

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