バイオマス白書2020、公表
昨日は霞が関側のバイオマス発電に関するごにょごにょした動きを紹介したが、くしくも本日、バイオマス白書2020が公表された。こちらは白書と言っても政府が発表しているものではなく、NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)が出しているもの。
紙版もあるが、インターネットサイト版を広く公表している。
目次は以下の通り。
バイオマス白書2020の紙版は、ダイジェスト版(A4版フルカラー28p)を1冊200円(送料・税込)にて、注文を受付ている。
こちらは、以下のページから申し込める。
全体を通して網羅的にバイオマス発電の動きについて取り上げている。今年は舞鶴のパーム油発電をほぼ中止に追い込んだことがトピックに入っているが、私はそこでダイベストメントの動きがあったことに注目する。ダイベストメントとは、投資撤退のこと。パーム油発電事業を推進していた日立造船へ融資を行っている金融機関に対し、環境団体がダイベストメント(投資撤退)を呼び掛ける文書を送った。
すでに幾度か本ブログでも取り上げているが、企今や環境に対する姿勢が企業にとって投資を呼び込んだり撤退されることで影響を与えるのだ。もし環境に寄与する事業なら投資が集まるし、逆に持続可能性の問題がある事業には、資金面で大きなリスクとなる。世界中で石炭火力が中止に追い込まれているのは、このダイベストメントが起きているからだ。
それなのに肝心の資源エネルギー庁では、「バイオマス発電を主電力に!」なんてぶち上げているんだから(´Д`)。意識低すぎ。世界の孤児だ。
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