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森と林業と田舎の本

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2020年9月

2020/09/30

林野庁予算案から見る獣害対策

来年度(令和3年度)の林野庁予算概算要求の概要が発表されている。

詳しいことはすべての項目はゆっくり読めば、そしてその後に国会を通るかどうかも含めて見たらよいのだが、『獣害列島』(イースト新書)発行目前の私が興味を持つのは、やはり「シカ等による森林被害緊急対策事業」だ。

シカ被害の甚大化を防止するため、林業関係者によるシカの捕獲効率向上対策を講じるとともに、捕獲や生息状況把握の省力化、効率化など、効果的なシカ被害対策を実施していく上で特に有効なICT等を活用した新たな捕獲技術等の開発・実証を実施します。また、シカ被害が深刻な奥地天然林等において、国土保全のためのシカ捕獲事業を実施します。

その内容を抜き出すと、

1.シカ捕獲効率向上対策事業 30(-)百万円
○ 林業関係者によるシカの捕獲効率向上のために、狩猟熟練者の技能や最新の捕獲技術等の活用による捕獲技術の導入を図ります。
2.ノウサギ被害対策検討事業 30(-)百万円
○ 顕在化しつつあるノウサギ食害に対する効果的・効率的な防御や捕獲等の対策手法の検討を実施します。
3. シカ被害対策技術実証事業 40(20)百万円
○ 効果的なシカ被害対策を実施していく上で特に有効なICT等を活用した新たな捕獲技術等の開発・実証を実施します。
4.国土保全のためのシカ捕獲事業 104(84)百万円
○ 森林の持つ国土保全機能の維持増進を図るため、国有林野内の奥地天然林等においてシカの行動把握調査等に基づく効率的なシカ捕獲を実施します。

ここで気になるのは、シカに関する対策事業の内容が、ほぼすべて「捕獲」にあること。林業関係者が捕獲するための技術の導入とか、ICT利用とか、シカの行動把握調査まで捕獲のためとする。

これって林野庁の予算なんだが……。獣害対策がどうあるべきかというそもそも論は置いておくにしても、捕獲で林業被害は防げるのか。たとえば農作物を食べに来るシカに対する緊急対策だったら、捕獲して駆除するのがてっとり早いというのはわかる。しかし林業だよ?
林業における獣害とは、まず植林したばかりの時期に苗木を食べられてしまうケースがある。だが、より深刻なのは収穫間近の樹齢50年60年ものの木の幹の樹皮を剥がし、枯らしてしまうことだ。つまり、人工林すべてが対象となる。

広大な林野のシカによる被害を防ぐためにシカを捕獲……というより捕殺することなんてできるのか? そして効果はあるのか? 

捕獲には銃猟と罠猟があるが、銃による捕殺は、ハンターが山野を歩き回らないと数を稼げない。罠も、仕掛けた後にほぼ毎日見回らないとかかった獲物を処分できない。そんな人手があるのか。

しかも林業被害を防ぐ猟自体が非常に困難だと思われる。農地なら、かろうじて農地の周辺にたむろするシカを狙う方法が考えられるが、広大な面積のある人工林の周辺でどうやって待ち伏せするのか。効率は非常に悪い。しかも野生動物の場合、生息数を1割減らしたら被害も1割減る……というほど単純じゃない。これは農地も含めてだが、いくら害獣を駆除しても被害は減らないことは、これまでの調査や統計で出ている。たとえば環境省の対策事業でも、ある地域の生息推定数の5割がた捕獲したのに、植生に対する効果はまだはっきりと現れないと述べられている。

結局、被害を出す個体(人工林を狙うシカ)かどうか関係なく、地域全体のシカを駆除しなければならないだろう。それこそ被害を出ないようにするには生息するシカの8割9割がた駆除しなければならないのではないか。しかし、それは不可能だ。

なんか、予算要求の時点から前途多難というか、その予算、無駄にならね? と思ってしまうのだ。

むしろ必要なのは、「防護」だろう。しっかり防護柵を築くことの方が有効だと思う。ただし、これまでのように広い林地を大きく囲む柵は、一カ所破られたら、中に入ったシカの食い放題になる。現在提案されているのは、小さな区画をいっぱい築く柵の張り方だ。パッチディヘンスと呼ばれるが、柵内が狭いとシカは入りにくくなることが確かめられている。飛び越えようにも狭すぎて難しくなる。また柵や網が二重三重にかかっていると、シカも警戒する。その林地そのものが迷路のようになってしまうから余計に警戒するのかもしれない。また苗木なら1本1本ツリーシェルターを被せる方法が有効だ。幹に網で包むのもアリだろう。
ただし、この手の方策には手間も費用もかかる。本来は、林野庁が低コストで効果的な防護をするか研究し提案してほしいのだけど。

かろうじてノウサギ対策には、「効率的な防御」という文言が入っている。ノウサギを捕獲するのは簡単じゃないからだろう。しかし、ノウサギこそ、柵のすき間から侵入しやすいから防護は難しいのだが……。ただ狙われるのは苗木・若木だけだ。

ちなみに、そうした獣害対策の考え方や実験は、いろいろな研究青果が公表されている。林野庁の方々も勉強してください。

 

獣害列島 増えすぎた日本の野生動物』は10日発売だが、先んじて見本が届いた。(サイドバーにもリンクをアップ)

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獣害の現状とともに、森林に対する被害についても記しているので、ご一読を(^_^) 。

 

2020/09/29

私の目が〇〇症になった理由は

このところ目がかゆい。市販の目薬をさしても、その時だけの効き目。どうも結膜炎のような炎症を起こしているらしい。同時に目の前にチラチラするものがあるので、かゆい目を掻くときに傷つけてしまったのかと疑いが出た。

というわけで眼科を受診した。すると、いろいろ検査して、想定どおりの目薬(副腎皮質ホルモン入り)を出してくれた。実は、昨年も秋に同じような受診をしている。なんで、こんなにひどいアレルギーみたいになったのか。

「これは花粉症でしょうねえ」

え? 花粉症? 私は花粉症にはなったことないあるよ。だいたい秋だから……。

「秋の花粉症は、ブタクサかヨモギ」

私が花粉症。これはショックだ。いつも春先のスギ花粉症やヒノキ花粉症になって苦しんでいる人を見てはほくそ笑んでいたのに。花粉症なんかになるなんて、身体が自然を受け付けずになまってるんだよ、そんな身体じゃ森に入れないぜ(⌒ー⌒)と。それなのに。。。

身の回りにブタクサがあるかどうか確認していないが、ヨモギなんてどこにでもあるし、ブタクサはヨモギと似ていて区別つけにくいし。これまで発症していなかった人が、年とともにいきなり発症することもあるらしい。でも本当に花粉症なのかなあ(泣)。

ブタクサ・ヨモギ花粉は、遠くには飛ばないはずなので、我が家の庭にでも生えているのだろうか。そういや、東京に行っている間は、あまり目のかゆさを意識しなかったな。その点がスギ花粉症との違いかも。都会では、あまり起きない。しかし、まさか来春にはスギ花粉にも反応し始めるのではないだろうな(> <;)。
そうなったら、もう森には入らないでおこう。森林ジャーナリストも返上だ!

なお目の前に何かがちらつくのは、飛蚊症であった。「これは、目の中の水晶体が縮むことで起こります。年をとると」

がーん。ようは老化で花粉症と飛蚊症になった? (゚o゚;) 。ちなみに花粉症は対象の花粉がなくなれば治まるが、飛蚊症は治らんそうだ。「まあ、そのうち慣れて気にならなくなりますよ」(´Д`)。。。。

ちなみに、最近くしゃみがよく出るのだけど……「それは違います。風邪です」

そうだろうな。寝冷えしたもんな。。。

 

2020/09/28

『獣害列島』見本刷り上がる!

今年の私の出版『獣害列島』の発行日は10月10日。その2週間近く前に、見本が刷り上がったという連絡。

写真を送ってもらった。

Photo_20200928232901

近く、本物も届くだろう。(余談だが、見本というのは見る本であり、本物というのは本という物と書くんだな。。。)

これからが正念場ではあるが、なんだか世間の獣害への関心は増えているように感じる。単に私の思い込みかもしれないが、マスコミもよく取り上げるし、農水省、環境省ともに獣害対策施策に取り入れたり、研究発表したりする。またシンポジウムやセミナーも開かれるようになった。しかも、そのテーマが都市に出没する野生動物の問題だったりする。そして駆除としての狩猟もブームとなり。。。

とりあえず関心を持つ人が増えるのはいいことだ。

先日のYahoo!ニュースでも、「人間が悪い」と頭ごなしのヒステリックな反応が少なからずあったが、そうした反応が起こることを見越し、先んじて「いつも人間が加害者だと思いたがるのは、ある意味都会人の“傲慢”だろう。」と書いたのだが、読んでいないのか読んでも理解できない、あるいは逆キレする人が少なくないことを改めて感じる。

ともあれ、『獣害列島』を読んでいただきたい。そうした点も含めて論考を進めているから。

 

 

2020/09/27

TBSの収録秘話(^^;)

帰宅しました……。

 

今日は朝からハイヤーがホテルまで迎えに来てくれて、赤坂のTBSに乗り込む。そこで小さなスタジオの隅で「森林購入してキャンプ場づくり」のメリット・デメリットについて話す。「あさチャン!」という朝の情報番組なのだが、なにしろ放送は明日だ。

なかなか快調。つい脱線して山林のトンデモ話に獣害話、あの都会に現れたイノシシやシカ、サルとの追いかけっこの放送まで話してしまう。「すでに『ニュースキャスター』という番組で相当長く収録したんですけどね。使われたのは10秒ほどでしたが」と皮肉も飛ばす(^^;)。すると「あ、うちは20秒から30秒流します」という返事(⌒ー⌒)。

まあ、テレビ番組ってそーゆーモンです。何時間かけて取材しても、使われるのはそんなものなのである。

そこそこ盛り上がったところでディレクターに呼び出しが。「ちょっと待ってください」

スタジオを出て行って、5分か10分か。ようやく帰ってきた。

「竹内結子が亡くなったので……明日の放送は、そちらになりました。残念ですが、このテーマの放送はまた後日に」

そ、そうか。竹内さん、本当に自殺なの。なぜだ(泣)。真相が気になる。そ、そりゃ私だって、そちらの話題の方に飛びつくよ。森林購入なんてヒマネタだよな……。

という調子で、収録は終わったのであった。あと一本取材を終えて、さてしながわ水族館……と思っていたが、結構遠い。品川駅から歩いて行ける距離ではなかった。疲れたので帰途についたのであった。

 

※森林購入ネタは、一応10月5日放送予定です。

 

2020/09/26

川崎の夜

コロナ禍の中、とうとう東京圏に入ってしまった。かろうじて今日は神奈川県川崎市であるが。

長丁場の勉強会講師を終え、夜の町。入ったのはペルー料理店だが、ほとんど外国人ばかりで、マスク姿ゼロ。まあ、我々だって食事となるとマスクなしでワイワイ騒ぎながらの会食だったが(^_^;)。もしコロナに感染したら、この場だな。

結構消耗したわ。

明日に備えなくては。果たして水族館には行けるか?

なんの関係もないが、生駒で発見した新しい恐竜の写真を載せておこう。

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2020/09/25

Y!ニュース「住処を奪われているのは人間の方……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「住処を奪われているのは人間の方だ!苛烈な獣害が集落をつぶす」を執筆しました。

いうまでもなく、来月10日出版の獣害列島の前振りのつもりだが……(^^;)、実はその前に気づいたら9月にYahoo!ニュースには1本しか書いていなかった。その1本が「本当に覚悟してる? プライベートキャンプのための森林購入」で、これがなんと約300万アクセスというトンデモな数字に達したので、つい寝ぼけてしまった。

しかも、今も「森林購入について」の取材依頼は引きも切らない。思わず「もう2番煎じ、3番煎じですよ」と申し込みに対して言ってしまうのだが……。逆に購入のメリットばかりではなく、デメリット中心に伝えますということになる。

実は明日から川崎-東京に行く。せっかくだから、翌日遊ぼーと、娘やら誰やらに声をかけても、みんな断られてしまった(泣)。先約があるだの、川崎はコロナ感染者が多いだの……。ふてくされて一人でGOTOトラベルするのだ、と地図を見ていたら帰るルートに「しながわ水族館」を発見。そこでおじさん一人で水族鑑賞しようと計画を練っていたら、某TBSテレビ局が森林購入に関してインタビューしたいと。

最初はzoomでも、という話だったが、東京に来るんならスタジオで、ということになった。よし、それなら終わってから水族館へ! と思っていたら、今度は某新潮社から獣害がらみのインタビューを、という申し込みがあり、それも東京で受けることになる。

さらに、そこに某女性編集者から「私も山買いたい!狩猟免許取りたい!」というメールが来て……。。。本気か?
山買うより水族館に一緒に行きませんか、と応えたらよかったかも。

 

結局、水族館は行けるのだろうか……。夕方になっても行くか?誰か一緒に行く人、いません?

2020/09/24

ナラ枯れを活かす方法

このところ、立て続けにナラ枯れの話題が私の耳に入るようになった。私にとってのナラ枯れは、数年前に生駒山全域で起きて、枯れる木は枯れて、もう終わった気分なのだが……。

まず奈良県川上村で広がっているとのこと。今春にはなんともなかった神社の境内で軒並み枯れ始めたそうだ。もっとも枯れているのはカシだというが……。カシノナガキクイムシはその名の通り、カシの木も食うのだろうが、これまでナラばかりが指摘されてきた。もしカシやシイも枯れているなら、一度見に行きたいと思っている。

次に東京。町田などの近隣の山のコナラがかなり大規模に枯れてきたそう。NHKの人から電話があって、なんやかんやと説明したが、果たして番組になるかね。まあ、全国でナラ枯れが猛威を奮っていたときも、それが地方ならテレビ番組にはならなかったが、足元の東京で枯れ出したのなら注目してほしい。

そして先日の北海道でも、広葉樹のフローリングでもっとも人気のある木はナラ(この場合はミズナラ)だそうだが、ミズナラはナラ枯れにもっとも弱い樹種だ。もしカシナガが北海道に侵入したら大変なことになる、という話題が上がった。

私もだが、いざ枯れ始めるとびっくりする。いきなり葉が赤茶けて真夏に紅葉のようになるのだ。そして根元には虫が入った小さな穴と、フラス(木屑)がばらまかれた状態になるからだ。大木ほど枯れるというのも、情けない気分になる。これほど太くて大きく枝葉を伸ばしていたのに……。なんとかならんか?   と頭の中がぐるぐる回る。

が、ナラ枯れが大変だ~という話になると、すぐ防除方法になるのだが、正直無理だろう。単木、この木だけは枯らしたくない、というのならまだしも、全山を救うのは不可能だ。いや単木でも、幹をビニールでグルグル巻きにしたり、捕虫器をずらりと並べたり……というのは気持ちよくない。なんだか全身包帯を巻いて点滴している重病人みたいだ。

一つの手としては、まだ枯れる前の太い木を先に伐ってしまい、拡散を防ぐという考え方もある。これも全山の太いナラをせっせと切り倒すというのは現実的でないし、太い木がなくなれば、カシナガだって細い木にだって付くかもしれない。。また「まだ枯れていない木」しかも「大木」伐ると言えば抵抗感を持つ人も多いはず。

利用という点からは、枯れた木を木材にすることも考えられるが、多分小さな穿孔がいっぱいあるから、あまり高価にならない。やはりカシナガがもぐり込む前に伐るのが木材として使えるという点でもよいのだろう。

子どもたちの木育に使えないか、という声もあるのだが、難しいなあ。防除を手伝わせても、結局枯れるかもしれないし、農薬を散布するのを喜ばないかもしれない。枯れていくところをじっと観察しなさい……というのは切ない(笑)。

むしろ枯れて倒れた跡地に次の世代の木が育つ様子を見せて、植生遷移を感じてもらうぐらいか。

ちょうど訪れた生駒の某ため池。ナラ枯れ現場を見てしまった。

20200924_144920

ナラ枯れで枯れたのは、数年前。その枯れ木が、昨年から今年になって次々と折れて池に倒れ込んだ。台風の風もあるが、やはり枯れて徐々に強度が落ちてきたのだろう。池に浸かった木は腐って、水の富栄養化が進むかもしれない。魚類への影響は出るか。水草が繁茂するか。こうした変化を追うのがよいと思う。

 

 

2020/09/23

「私たちと森のこれから」~2050年の未来予想図

林野庁の有志が、「私たちと森のこれから~幸せな未来に向けた5つのアクション~」というコンセプトブックをつくったそうだ。

Conceptbook

その点を林野庁のサイトから引用すると、

林野庁職員有志によるプロジェクトで、1人1人が望む未来を描くために、『2050年の未来予想図の制作に向けたワークショップ』を実施し、幅広い年齢・職業の方々にご参加いただきました。そこで生まれたヒントをもとに、「私たちの暮らしが、森や木と関わったら、もっと幸せになれるのではないか」という願いをこめて、コンセプトブックを作成しました。

ちょっと手間や時間をかけて、森を訪れたり、暮らしの中で木をつかったりすることの先には、とても心地いい暮らしに出会えるのではないか・・・そんな気づきを与えてくれる、素敵な事例の数々をご紹介します。

ここで私が感想を記すと、また厭味なことを羅列すると言われそうだから、遠慮しておこう(笑)。

まあ、今日本の各地で行われている、リモートワークや木造ビルに木たっぷりの内装に、アロマに木のストローに木樽にスギダラに……と森によさそうな営み・活動を総ざらえしているから、情報源として目を通すといいと思うよ……とまあ、こんな書き方が厭味なんだが(´Д`)。森によさそう……に見えるだけだけどね。(シツコイ)

あえて質問させていただくと、2050年の未来予想にしては、ネタが今、現在ばかりなんだよね。その延長であと30年間進むの?

むしろ「林野庁の有志」ってなんだ?というところに興味が惹かれる。有志で仕事ができるのだねえ。そして林野庁という官庁のサイトにリンクが張ってある。

 

 

 

 

2020/09/22

東京チェンソーズの「山男のガチャ」

昨日の続きではないが、こんなものを見つけた。

「山男のガチャ」新発売

東京チェンソーズが生み出したもので、端材や枝からつくる小さな木製品をガチャガチャで売っていくらしい。

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上記サイトより借用。

頑張っている(笑)。現在8種類の品を出していて、1回500円。

実は東京チェンソーズの面々とはどこかで会ったような気もするが、ちゃんと話したことはない。それでも、その動きはウォッチしている。

なぜなら、アイデアを絞り出してあの手この手で林業を事業として成り立たせようとしているから。これって、実は林業家にもっとも欠けている姿勢ではないか、と思っていた。
この会社も、林業会社をつくったという時点では、伐採仕事などがメインだったはずだが、それでは十分な利益が出ないことに気づいて、事業を広げている点に私は注目していた。東京美林倶楽部なんて仕組みで資金調達を行い、今は玩具など木工まで始めている。おそらく、原料(素材)だけを扱っていたら展望が開けないことに気づいたのだろう。最終商品まで手を伸ばさないと、採算が会わないのが現在の林業界だ。

そのことに気づいている林業家は意外と少ない。みんな、山仕事に執着しすぎ(^^;)。

まあ、さすがにガチャガチャの玩具で儲かるとは思わないが、あの手この手を繰り広げることに価値がある。ガチャガチャそのものは、以前私紹介したが、もはやイオンモールにまで進出して全国展開するほど人気のある玩具だ。「驚異!ガチャガチャの世界

自分でガチャを設置するのもよいが、木工作品そのものをガチャ専門店に扱ってもらう方向もあるのではないか。もっとも、そうなると商品の品質レベルが相当厳しく要求されるし、安定供給するだけの数が生産できるのかも考えなくてはならないが。

ともあれ、ジタバタしつつ、突破口を見つけることを期待する。

 

 

 

 

2020/09/21

板切れの値段は好きに決められる

地元の百貨店で見かけた板きれ。

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何かわかるだろうか。オリーブの板でつくったカッティングボードだ。というとかっこ良く聞こえるが、ようするにまな板。それも、かなり不定形の荒っぽい作りだ。オリーブの廃木を薄切りにして、表面をプレナーで磨いただけである。まあ、面白い杢が見えるものもあるが……そんなにたいした手間をかけていない。テクニックもいらなさそう。

気になったのは値段である。値札の一つを拡大してみよう。

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4400円。ほかにも4180円、3900円などがあった。なかなかの価格である。それで思い出した。

これはツイッターなのだが、短い(50センチくらい?)の丸太、つまりタンコロを1万円で売りました、という話である。

さらにヒノキの板1枚を1000円で売った人も。1立米で6400枚採れるので1立米単価640万円だ、というのだ。こちらは、料理用だ。板に味噌を塗って焼いて出す旅館の料理用だという。

実は、ウッドプランクという商品もある。これはアメリカなどで流行っているのだが、ワインなどの酒に浸した板切れの上に生の食材を乗せてそのまま火にかける。すると、ちょっと燻製みたいな味付けになるのだ。これが人気バーベキュー料理らしい。こちらの価格も、似たようなものだろう。豪華キャンプ~グランピング流行りの日本でも、潜在的需要は大きいと私は睨んでいる。しかも非日常のキャンプの時なら、1枚で1000円ぐらい痛くもないだろう。

個人の才覚で、木材価格は決められるのではないか。いずれも、加工にすごいテクニックがいるわけではない。そうした売り先を見つけてくる運と営業努力は必要だろうが……。とくに雑木のような捨ててきた樹木をいかなる商品にするか、どこに売るかがポイントだ。営業力に自信がなければある人ある会社を探してきて口説き、組むのもよいだろう。もちろん価格設定には説得力が必要だ。その程度の努力はしなさいよ。

私は、林業による地域振興なんぞは無理と、ようするに絶望しているのだが、個人の才覚で「稼げる林業」にするのは可能だと信じている。そんな林業家だけが生き残るんじゃないか。

2020/09/20

ネコ。その生存戦略と陰謀

我が家(の庭)に出入りしているネコが子どもを生んだようだ。少なくても2匹。飼っているわけではないのに、わざわざ家族連れで見せに来るのは……、正直困る。

が、たまたま向かいの家のガレージにヤツラメがいた。

Dsc05551母子3匹で寝とる。

Dsc05552おっと、気づかれたか。

どうやら、我が家以外にもほかの家に出入りしていて、それぞれの家人に「飼っている」気にさせているのかもしれない。ノラネコは、いくつもの“飼い主”を確保しているものなのだ。

ところで、いわゆるノラネコという「ノラ」という存在は、野生動物に入れるかどうか。

そもそも野生動物とはどのように定義づけられるのか。ノラネコ、もしくはノライヌは、完全に飼われているわけではないが、実は人に「飼っている」と勘違いさせ、あるいは自分の庇護の元に置いたという満足感を充たさせてあげることで、餌などをせしめているのではないか。こういうのは、野生と飼育(家畜・ペット)の間なのかもしれない。

ネコの先祖はリビアヤマネコとされている。ヤマネコが人とともに生きるようになってイエネコになったらしい。しかし両者は、ほとんど遺伝的に違いはない。タイリクオオカミが人に馴れてイヌになってしまうと亜種程度に遺伝子は違ってきたのに、ネコは変化していないのである。

なぜなら、イヌは「人に馴れた」が、ネコは「人を馴らさせた」から……と言われている。

ネコ自体は変化せず、人の心理を操り、ネコを可愛がると快感を味わえるようにしつけたわけだ。おかげでマタタビ食ってメロメロになったネコのように、ネコにメロメロになった人が少なくないのだが……みんなネコの戦略・陰謀なのである。人の性格を変えるウイルスでも感染させたのではないかとか思いたくなる。

だが、ネコは野生のまま。その肉体も性格も、野生のままなのである。そして、天性の殺し屋であった。自然環境に大きな影響を与えている。

野生動物とは何か。ネコの獣害とは何か。そんな考察の続きは、『獣害列島』を読んでください(^_^) 。 10月10日発売!

2020/09/19

『獣害列島』裏表紙と目次大公開!

近頃、テレビで「京都の河川敷で野犬の群が出て危険……」などとワイドショーでやっていた。
今度『獣害列島』を出版するからよけいに獣害関係の記事や番組が目に止まるのかもしれないが、ああ、そのネタも使えばよかった、と今頃思う。実は、イヌネコの獣害もバカにならないのだ。本書では、ネコは大きく扱ったが、イヌはイマイチ少なめだったな。

完成した表紙カバー。実は裏の方が中身を記している。

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目次も、最終確認を済ます。わりと目玉は、ネコとコロナウイルスかな。従来の獣害イメージとは違うものも取り入れている。それが自慢なのだが、逆にネコを危険視したら、世間の大勢を敵に回す予感もする(^^;)。

ともあれ、ご笑覧あれ。わりと画期的なつもりだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はじめに 

第一章 日本は野生動物の楽園? 
 身近な野生動物、イヌとネコ 
 列島全域が「奈良公園」状態 
 コンビニ前にたむろするイノシシ 
 寝たふりできないクマの激増ぶり 
 レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル 
 ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威 

第二章 破壊される自然と人間社会 
 鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?
 森林を草原にする知られざる破壊力 
 檻と化した集落に閉じ込められた人々 
 ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然 
 コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖 

第三章 野生動物が増えた本当の理由 
 国が野生動物を保護した時代 
 仮説① 地球温暖化で冬を越しやすくなった? 
 仮説② ハンターの減少で駆除できない? 
 仮説③ 天敵のニホンオオカミが絶滅した? 
 飽食の時代を迎えた野生動物たち 

第四章 食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興 
 害獣駆除で生じる「もったいない」 
 期待される猟友会の危うい現実 
 野生動物がジビエになるまでの関門 
 シカ肉がビジネスになりにくい理由 
 野生動物の資源化と駆除の担い手 
 獣害対策は防護と予防にあり 

第五章 獣害列島の行く末 
 トキは害鳥! 苛烈な江戸時代の獣害 
 獣害が少なかった時代の謎解き 
 戦後に激変した日本列島の自然 
 撤退する人間社会と狙われる都会 
 「カワイイ」動物はなぜ生まれる? 
 築けるか、人と野生の共生社会 

おわりに 
主な参考資料一覧

 

2020/09/18

法隆寺の柱の傷、を見る

9月下旬とは思えない暑さの日、法隆寺を訪れた。

法隆寺は我が家から近くて、よく前を車で通るが、実は中に入っての参拝はここ数十年行っていない。記憶のあるのは30年ぐらい前?
いやあ、そんなモンですよ(^^;)。

で、まさに久しぶりに訪れたのだが、やっぱり閑散としているなあ。ごった返すイメージだった観光客がいない。土産物店の駐車場に入れたが、何か買い物したら駐車料金は無料だよ。寺の真ん前に停めて、これは有り難い。

というわけで、南門をくぐる。参拝料は1500円と多少張るが、広大な境内の施設をみんな見られると思えば悪くない。(若草伽藍は見られなかったんだけどねえ。。。。)

Dsc05522

やっぱり、これでしょ。五重塔と金堂。どちらも国宝で現存する日本最古の木造建築物。ほかの建物もほぼみんな国宝か重文指定だ。

とにかく境内が空いている。数少ない修学旅行生を引き連れた観光ガイドが、「こんなに静かに見られることなんか、これまでなかったんですよ。チャンスです!」と叫んでいる(笑)。実際、写真を撮るにしても、ほぼ人が入らないアングルで撮れるのは、まず普通の時間帯ではない。しかも、各所でお坊さんに話しかけるチャンスも多いので、いろいろ聞き出すこともできる。

皆さん、お勧めですよ! 奈良の観光地は、本来静かな環境で悠久の時間を感じるようにしないと魅力は伝わらないと思っているのだが、それを実現するには、地元に泊まって早朝歩くしかなかった。その場合は中には入れないのだが……。

で、私の目的はこんなもの。

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これが1300年前の木材だ。直径80㎝以上あるが、芯去り材、そして辺材は削ったのだろうから、原木の直径は、おそらく2~2・5メートルはあったのだろう。ほかにも幅が一メートル以上の一枚板のヒノキもあった。そんな木材が調達できた時代だったのだ。

ただ、よくよく見てほしいのは、この柱のそこかしこに修繕の痕があること。満身創痍とでもいえるほど、各所を抉って埋め木している。この修繕の痕を見たかったのだ(⌒ー⌒)。腐ったのか、何らかの傷があったのか。柱の傷は〇〇〇年前の~♪。
実は法隆寺全体がそんな状態で、五重塔も部材はかなり入れ換えている。おそらく創建時のものは3分の2くらいだという。最期の修理は昭和に行っているから、わりと新しい木も混ざっているはずだ。なかには樹種が違うんでないの?と思わせる埋め木もある。

ほかにも建物によっては円柱ではなく角柱もあって、よく見れば鎌倉時代の建築だったり。建築様式の時代の差も気づけるよ。

かくして堪能(……というには時間が足りない。とにかく広い)して、元の土産物屋にもどり、ソフトクリームをいただく。

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これ、柿ソフト。奈良特産である。これが駐車料金か。何かお土産買って帰ろうかなあ。。。

 

2020/09/17

住宅一軒に使われる木材量

家を建てるためには、何本の木が必要ですか。

農林水産省のサイトにあった、こども相談のQ&Aだ。

意外と難しい。もちろん住宅といっても千差万別で、広さも構法による違いもある。加えて一本の木とは、樹種が何でどんな太さ・長さなのか……などと考えると。

その解答は、こんな具合。

「在来工法木造住宅の木材使用量調査」によれば、床面積1立方メートルあたりの合板類を除く木材使用量は0.19立方メートルです。45坪程度の住宅をたてるためには、29立方メートルの木材が使用されていることになります。
樹齢約50年の杉の木の平均の木の高さ22メートル、胸の位置の直径が25センチメートルくらいとして、ぶどまりを60%として試算すると、約90本の木が必要ということになります。」

在来工法で、45坪程度の家という前提では、29立方メートルか。そして50年生のスギとして90本。なるほどね。

そりゃスギだけで家を建てるわけでなく、歩留りが60%行くのかどうか、地域によって育つ速度も違う、BC材の割合は、そもそも伐って搬出する木のほかに何本切り捨て間伐しているか……まで考えると複雑でもっと増えそうだが、大雑把な目としてはこんな具合でいいのだろう。広さもいろいろあるから100本前後と言った方がすっきりと説明できてイメージが湧くかも。

そして100本の生育した木が生えているスギ林は……何ヘクタールになるか? 50年生で残っている本数は、どうだろうなあ。仮に700本、いや計算しやすいように(^^;)500本としたら、0,2ヘクタールということになる。

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実際は合板を多用する住宅も増えた。こんな建築を見かけたが、果たして何本分の木材を使っていることになるか。となると、外材も含むか。

説明に使う目安としての数字を示してもらえると助かるなあ。

 

2020/09/16

『獣害列島』、校了

10月10日刊行の『獣害列島』、ついに校了、私の手を完全に離れた。

思えば、ドタバタの展開だった。打診を受けたのが昨年だったか、しかし、その時は私がイマイチ乗り気でなく、条件も合わず、一旦流れている。
年が明けて再び打診があり、それならと覚悟を決めて執筆の決心。そして文献を集め、取材先も考え出し……そこにコロナ禍である。

多くの仕事がストップする中、私にとってはむしろ本書の執筆に専念できる環境となる。そして8月末までに書き上げるという約束なのに、なんと4月中に第一稿ができあがってしまった。もちろん、そこから手を入れるので8月までじっくり詰めるか……と思っていたら、「出版早めましょう」という提案が(^^;)。

焦って7月いっぱいに仕上げるつもりが……表紙カバーのデザインのために早めに欲しい、未完成稿でもいいから……と言われたのだけど、ほとんど意地になって7月20日ぐらいに仕上げた。ま、その後も校正を続けたのだが、初校、再校、そして白焼まで行って、終了。

そして、カバーデザインも仕上がった。

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以前も紹介したが、新書なので表紙そのものは一律のデザイン。そこにカバーをつけてアピールする。

細かな目次は改めて紹介するとして、5章28節。

序章 「絶滅する」と騒がれた動物たち
第1章 日本列島は野生動物がいっぱい!
第2章 破壊される自然と人間社会
第3章 野生動物が増えた「真っ当な」理由
第4章 食べて減らす? 迷走するジビエ振興
第5章 獣害列島の行く末
あとがき

コロナ禍が生み出したといったら「過言」だが、まあ、おかげで世間が自粛だなんだと言っている間も、わりとヒマなしであった。

さて、皆さん、乞う、ご期待。

 

2020/09/15

どこでも起きる、無断伐採

久しぶりに健康診断を受けているのだが、私の行きつけ?いやホームドクターは無駄話ばかりする。

「妻の実家が龍神でな」。これ、和歌山県龍神村のことである。

「結構、山を持っているんだけど、久しぶりに見に行ったらバッサリ伐られているねん」。おや、それは盗伐か!?

どうやら山の管理を頼んでいた親戚が勝手に伐ったらしい。金が必要だった、と。まあ、在り来たりの言い訳である。そんな金ならいくらでも都合つけたるのに、よりによって山を伐ってしまうとは……と嘆いているそうである。つまり、現金より、長い年月をかけて育てた木に価値を感じているのだろう。(もっとも、最近は、伐採しても搬出に経費がかかって利益が出ないことも嘆いていた。)

身内で、しかも管理を委託していた相手となると、簡単に訴え出るのも難しいだろうが、やはりこれは犯罪行為、窃盗に当たる。こうした無断伐採は、表に出づらいだけに結構多いのではないか。

 

というわけで、手元に届いた「旬刊宮崎」紙の一面を紹介しよう。

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「旬刊宮崎」は、唯一宮崎県で盗伐問題を追及し続けている地域紙。今回は1、2面で盗伐問題を大きく取り上げている。これに目を通せば、今も続く盗伐と、それに対する役所や警察の対応もわかるだろう。
どうも、上は知事から、下は自治会まで、ほとんどグルで動いているようだ。告発したら、どうにも都合の悪いことになることを皆がわかっていて、握りつぶそうとしているのか。それだけ宮崎には林業に関わる人が多いのだろうが、網の目のように人間関係(というより盗伐ネットワーク)が築かれていると思うとウンザリする。

もしかして、宮崎は声を上げる人が出てきただけマシなのかもしれない。こっそり内輪で処理されて、泣き寝入りになっている山主も全国的には多いのではないか。

 

 

 

2020/09/14

Y!ニュース「…プライベートキャンプ場のための森林購入」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「本当に覚悟してる?プライベートキャンプ場のための森林購入」を執筆しました。

本文にも書いたとおり、森林購入が流行っている状況に関してコメントを求められる機会がある。とくに某番組ではディレクターが「すでに二番煎じで取り上げるから社会的背景とかデメリットもちゃんと伝えたいんですよ」というからつきあったのだった。

そこで頑張ってデメリットを見つけ出して(^^;)、実際に山も案内して3、4時間は話したかな。

でも、使われるのは10秒20秒だった。あとは「森を買って楽しいアウトドアライフ」例のオンパレード。いや、それはかまわない。そうした編集権はアチラにある。ディレクターの意図も、プロデューサーの命令で変更を余儀なくされたのかもしれない。
私は、自分が取材されて、それが曲解されて紹介されても、あまり気にしない。ある意味同じメディア界にいるのでお互いさまという気分もあるし、どんなに詳細に伝えても読者(視聴者)に100%こちらの意図が伝わることは有り得ない、という脳科学的な認識論や、心理的バイアス傾向がある(^^;)オイオイ と理解しているから、達観? しているのである。

ただ私のわずかなデメリット指摘コメントのすぐ後に、別の人の否定するコメントを被せられたらね。こちらも反撃しますぜ(⌒ー⌒)。やられたらやり返す!

面白いことに、この記事を書いてから、またもやコメントしてくれという依頼が殺到している。ライバル番組同士が取り上げるかもしれないなあ。それはそれで私はかまわないけど。

ま、人と森の出会いにも、相性がある。一生添い遂げることもあれば、すぐケンカ別れすることもある。ペットや男女の仲に似ているかもね。

 

2020/09/13

宮崎の台風被害の原因は?

9月7日の台風10号では、宮崎県椎葉村に山崩れを発生させて、4人が行方不明になった。今も捜索は続けられているだろうが、事態は絶望的だ。

それに関する新聞記事。まずは朝日新聞だが、写真を見てほしい。

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いかにも山の斜面が中腹より崩れて麓の川沿いの民家を襲ったように写っているのだが…。

実は宮崎日日新聞の記事を送ってくださった方がいる。こちらは共同通信配信のようだ。どちらもヘリを飛ばして、だいたい同じ位置から撮影したように思える。ただし、違いがある。

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宮崎日日新聞では、崩れた起点の少し上も写っている。そこには、明らかに伐採跡地とそこまでの作業道が入れられていたことが写し出されている。崩れたのも、はっきりと道からだとわかる。

その点、朝日新聞側は、なぜかその場所を切り取っていてわからない。できるだけ崩れた場所を大きく載せるためにトリミングしたのかもしれないが、印象がガラリと変わるだろう。朝日の写真だと、山の中腹が崩れたのは仕方ないように思えるが、宮崎日日の場合は、林業こそが山崩れを誘発したと自然に感じるのだ。

まさか、伐採されている土地は、盗伐ではないだろうな、と疑ってしまうが、流れ出た土砂に丸太が混ざって見えることから土場があったのではと想像する。

宮崎の各所に続々と発見される盗伐地。それらが台風などの被害を増大していたら、もう誰が謝るのだ?盗伐被害者が、水害の加害者扱いされかねない。

2020/09/12

鹿避け笛

北海道でレンタカーに乗る機会があったのだが、ふと助手席に座って目についたステッカー。

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鹿避け笛とな。

どんなものか気になったのだが、前のドアミラーの手前に装着されていた。これが両側にセットになっている。

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わかるだろうか。小さな筒状になっている。特に電池などの動力はなく、走ることで風を受けると、穴を通り抜ける際にシカが嫌いな音が鳴るらしい。と言っても、その音は聞こえなかったから、人の耳には聞こえない超音波なのだろう。

北海道ではエゾシカとの衝突事故が馬鹿にならない回数起きていて、レンタカー側としても損害が大きいからつけるようにしたらしい。効果はテキメン…ということなんだが、わからない(^^;)。ちゃんと音が鳴っているのかもわからない。上手く風を受ける位置に設置できているのかどうかがポイントなんだろう。

エゾシカは大きいからなあ。調べると、ネットで普通に売っている。本州では見かけないが、そのうちシカの多い地方なら常備するようななるのかも。逆に都会では、子どもが嫌がるような超音波を出す笛なんかも考えられるのではないか。車の接近に気づいてもらえる。

 

2020/09/11

広葉樹林業が流行するわけ

北海道知内町では、広葉樹シンポジウムで講演した。

実は依頼された時は「『絶望の林業』を読んだので」と言われたので、そうか、絶望ネタをお望みだな、と思ってその準備をしていた。が、7月ぐらいにシンポジウムが「広葉樹シンポジウム」だと知る。あれ、広葉樹のこと、話さないといけないのね(^^;)。

そこで、こんなタイトルにした。

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絶望の林業と広葉樹をいかにつなげるか。なかなか興味深い(タニンゴトじゃない……)。

 

最近、広葉樹が持て囃されているのは感じる。各地で広葉樹関係のシンポジウムが開かれているし、「広葉樹によるまちづくり」宣言とか、広葉樹植林の研究が始まったとか……。なぜか、と考えると、やはり通常の林業が行き詰まってきたから、何かオルタナティブな道を探る中で広葉樹に飛びついているように感じる。

林野庁も口では「木材生産量の増大」だとか「成長産業化」だとかアホの一つ覚えのように唱えているが、本音のところでは無理と感じているのではないか。そして自治体レベルでは、もっと如実に感じているのだろう。林野庁のいう通りにしても、全然林業も山村も振興しない。もっと別のネタはないか? ……そこで広葉樹材に目をつけた。基本的に針葉樹材より価格が高いし、資源は増えているはず。逆に外国からの広葉樹材の輸入は制限が掛けられてきた。そこで国産広葉樹の利用で一発逆転を狙えないか? 
一方で研究者も、スギやヒノキを研究していても埒があかない……というか、ろくな展望を示せない。研究テーマとしても面白くない。そこで里山だとか、広葉樹に首を突っ込みだしたのではないか。ちょうど里山の広葉樹は太り続けて蓄積を増やしている。生物多様性やナラ枯れの頻発も含めて研究テーマになりそう……?

ま、これは私の想像です(^^;)。

とはいえ、広葉樹林からの木材生産を強化するのは危険だ。なによりも資源量を誰も把握していない。国はおろか自治体だって調べていないだろう。くわえて針葉樹材以上に流通ルートはおぼつかないし、製材や乾燥、そして加工技術もない。いっそバイオマス発電の燃料に回そう、という悪魔のささやきにとらわれるのがオチだ。

さらに広葉樹の植林技術も未知の世界。樹種が多すぎて苗の生産がほとんどされていないし、それぞれの技術も確立していない。なかには、植えても植えても枯れてしまうのに、放置したら生えて生えて困るような樹種もある……シラカバなどはその典型だ。

結局、「絶望の林業」の先の希望を広葉樹に託しているだけではないのか。仮に「広葉樹材は儲かる」と言い出すと、あっと言う間に「絶望の広葉樹林」になる可能性だってある。

私が唱える広葉樹林業は、「量の林業から質の林業への転換」の一部だ。質の面で見ると、材価が高い広葉樹を狙うのは一つのベクトルとなりうる。ただし、利用量は少なく抑える。それでも高付加価値で利益率が高ければ、純益は増す可能性があるだろう。そして循環利用で持続的な利用が絶対的な条件だ。

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広葉樹材(ナラ)によるフローリング材。ほか、クリ、タモ、マカバ、セン、ニレ、シラカバなど。

ちなみに『絶望の林業』は、すでに版元でも在庫は1000冊を切ったそう。底をついても増刷されるかどうかはわからないから。。。未読の方はお早く手に入れることをお勧めします(^^;)。とくに広葉樹に希望を託したければ、その前に読まないと理解できないはず。

 

2020/09/10

ヒグマと奈良県フォレスター

北海道知内町の広葉樹シンポ、実はその前に森林観察会があって、森を歩くことになった。
参加者は20人くらいはいたと思うのだが……そこにハンターが二人。猟銃を背負って登場。これ、クマ対策なのだ。実は知内を含む道南は、今やヒグマがもっとも多いところの一つだという。知床より多い?とか。北大のヒグマ研も、こちらで研究しているらしい。

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大人数がザワザワと歩くのだから、まず大丈夫だと思いつつも、実際に木々の幹にヒグマの爪痕がある。さらにシカが食った後も見かけた。
だから彼らの先導で進むのであった。

Dsc05842トドマツに残るデカいヒグマの爪痕

さて、そんな最中に電話があった。奈良県の森と人の共生推進室(以前の林業振興課の一部がこんな名前になった)だった。

後で掛け直したのだが、奈良県の森林管理職募集を9月3日で締め切った報告である。以前紹介した、奈良県フォレスターになることを前提とした県職員の募集だ。5人程度の枠に、なんと121人の応募があったらしい。女性も1割以上いるそう。詳しい内容は改めて公表するとのことだったが、想定以上?の人気だったらしい。この件では、私は奈良県の広報マンになってしまっているだけに(^^;)、告知宣伝した甲斐があったというものだ。第1次試験は9月27日にある。全国から奈良に集まる皆さんの、合否より面構えを見てみたい 。

森林観察の後にあったシンポジウムでは、広葉樹も収穫できる針広混交林づくり⇒恒続林を提案したが、そこで奈良県の試みを紹介する。結構な反応があった。ヨーロッパに似た森林の広がる北海道は、恒続林施業の適地でもあるし、北大には恒続林の講座も残っていたのだから、この地でも挑戦してもらいたいのだが。

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実は先日の遠野のシンポでは、主催者側から奈良県の取組を紹介してくれという要望があったので、そこそこ詳しく奈良県の森林政策について紹介している。こちらのシンポは「持続可能な多種共存の森」づくりがテーマだったから「画期的だ」という期待の声が上がった。……こうして振り返ると、私は随分、奈良県の広報マンをしているなあ。まあ、森林政策だけだけど。

ちなみに誤解されないように付け加えると、今回の募集は、あくまで奈良県職員だ。121人から5人程度を選抜し職員にしてから、奈良県フォレスター・アカデミーの学生になる。ところがアカデミーのフォレスター科定員は、約10人。つまりあと5人分の学生枠は残っている。純粋な学生としてアカデミーを卒業した後に、奈良県フォレスターになる道もある。こちらの入試の出願締切は11月だから、まだ応募可能である。我というものは挑戦していただきたい。

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ああ、また奈良の広報マンになってしまった。。。

 

2020/09/09

木彫りのクマ再び

帰ってきました、灼熱の北海道より。。。

関西は少し雨も降ったようだけど、涼しい(^_^) 。初の30度切りだそうで。北海道から避暑に来た気分。

ところで、函館空港の土産物売り場で、「木彫りのクマ」コーナーを発見。

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そもそも北海道土産と言えば、「木彫りのクマ」というのが定番だった時代がある。これは何もアイヌの伝統技術ではなくて、大正時代だったかに、困窮する道民を見て徳川義親伯爵が、スイスで見かけたクマの木彫りを参考に製作を勧めたのが始まりとされている。冬の間の稼ぎにさせようとしたのだ。その目論見は見事に成功し、戦後は一世風靡する。我が家にも昔あった記憶がある。

さすがに最近は廃れたかに見えたが、むしろ進化しているらしい。デザインを一新して新たなクマの木彫りが広がって人気を呼んでいるようだ。

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私が気に入ったのは、これ。

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写真が真正面すぎてわかりにくいが、実はころころとでんぐり返りをする、転がりクマなのだ。思わず奮発して買おうかと思ったのだが……価格は大きい方で1万6500円とか。。。これは作家のアート作品になってしまうのだなあ。ちょっと気合が入らなかった。

でも、お店の人が説明してくれて、「写真だけ撮ってもいいですよ」というお言葉に甘えたのであった。

北海道の木彫り(のクマ)。再び人気に火がついていますぜ。もっと定番のお土産商品にできないか。潜在的な魅力は高いと思うのだが。

道南の森……の前に

いよいよ今日が本番なのだが、、、暑い!

異常に暑い。とにかく暑い。北海道全域で記録的猛暑、いや残暑か。

しかも。シンポジウム会場にはエアコンがないことが判明。北海道では道南といえども暑さを気にしていなかったのだ。

しかし、待っている間も汗が滲む。壇上に立っても汗が流れる。熱を込めて話せば汗がほとばしる。頭も朦朧として、つい暴言を口走る……(くたばれ、林野庁!)いや確信犯かも(^-^)。

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ところで午前中は森の観察会。

この景色、どう思う?

スギ山やん。そう、道南の主要植林樹種は、スギなのだ。これ、知っている人はわりと少ない。

 

 

2020/09/07

フローリングの素材

北海道に来ている。

台風の残滓の中、なんとか飛行機で飛び立ち、函館に着く。北海道、涼しいぞ~となるはずが、超暑い。30度越えてる。異常気象とか(;´д`)。これで意欲削がれる。

で、訪ねたのは、こんな会社。

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なんだ、製材所か。そう思うでしょ。まあ、近いのだけど。フローリングを作っている会社なのだが。

天然乾燥している材は何かわかるだろうか。

実は、みんな北海道産広葉樹材。

ミズナラ、カエデ、セン(ハリギリ)、オニクルミ、シラカバ………。広葉樹だけのフローリング材というのも珍しい。

でもって、明日は広葉樹シンポジウムなんだよ。私はまっすぐ広葉樹バンザイ\(^-^)/、というとおもう?

2020/09/06

木質ペレットの生産量統計を読む

林野庁の統計発表。 「木質ペレットの生産状況」

令和元年における木質粒状燃料(木質ペレット)の生産量は前年から1.6万トン増加の14.7万トン(対前年比112.1%)となりました。一方で工場数は147工場で、前年から7工場の減少となりました。
生産された木質ペレットを用途別に見ると、燃料用としての生産がほとんどを占め、14.2万トン(構成比96.7%)となりました。
また、原料入手別に見ると丸太・林地残材からの生産が6.3万トン(構成比43.0%)、製材工場等残材からの生産が5.9万トン(構成比40.3%)、建設発生木材が2.4万トン(構成比16.4%)となりました。
丸太・林地残材から生産されたものの樹種別で見ると、スギが3.8万トン(構成比60.2%)、マツが1.9万トン(構成比29.4%)、ヒノキが0.5万トン(構成比8.1%)となりました。

この数字を見ていろいろ考えるのもよいが、問題は、用途。ほとんど燃料用とあるが、何の燃料だろうか。ペレットストーブがそんなに増えたとは思えないから、やはりバイオマス発電だろう。だが、発電用の燃焼炉はチップでもいいのじゃないか。わざわざペレットにしなくても……。ペレットにすると保管しやすいとか、何か別のメリットがあるのだろうか。そういや、バイオマス燃料として輸入されるのには、木質ペレットが多かった。

そして、本当の疑問はこちら。燃料以外の利用法は何か。3.3%を占める木質ペレットの用途は何か。単純計算では4851トンだ。燃やす以外の使い道は……ネコ砂とか(笑)。油の吸着剤なんてのもあるな。

ちなみに原料も、林地残材が4割以上と多いが、これって、わざわざペレットにするため伐採しているのか。そして粉になるまで粉砕する……。なんか「もったいない」。樹種は、マツが3割とわりと多い。そんなに建材としては出てこないマツが、こんなに多いのは支障木か。それとも、わざわざ伐採しているというのなら不思議。

地域別の生産量。

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生産地は北海道(約1万2000トン)が圧倒的に多い……と思っていたら、なんと岡山がその倍以上もあった。2万5766トンである。これは真庭地方のバイオマス発電のためだろうか。使い道も、工業用とか農業用がそこそこある。どんな使い方だ?
次が宮崎県で、1万9467トン。そして愛媛、高知、秋田、福島、長野、新潟……。
それぞれに、どういう背景があるのか、考えてみると面白いなあ。

2020/09/05

奈良に農業高校開校!

来年、奈良県にフォレスター・アカデミーが開校するのはすでに紹介した。どうやら来春は、それとは別に新しい農業高校ができるらしい。五条市立西吉野農業高等学校だ。

正確には、五條高校の賀名生(あのう)分校を独立させるようだが。市立の農業学校が新設されるとは知らなかった。ちなみに奈良県には県立の別の農業系・食系の学科を持つ磯城野高校もある。さらに大学校に相当する「なら食と農の魅力創造国際大学校」なるものも存在する。それを言えば林業系の高校もあるのだった。吉野高校森林科学科だが、来年度には大淀高校と合併して総合学科になってしまう。それなのに林業大学校もつくるわけだ。何か農林系の学校が増えてきた。

そういや大学には、ここ数年大学に農学部新設が相次いだ。奈良には近畿大学の農学部があるが、その中にも森林系の研究室が設けられている。
農業とか林業の学校というのは、ある意味ブームなのかもしれない。農林業……というか自然産業系への注目が生まれているらしい。もっとも、それは作り手の気持ちのようで、十分な生徒が集まるのかどうかはわからない。いずれも県内ばかりでなく、全国的に募集をしようとしているのも、今風である。

今回は市立の農業高校だから、なかなか勇気ある。寄宿舎もつくるというから、遠方からの入学者も見込んでいるのだろう。ただ高校としては、生徒集めが難しいように感じる。もっと社会人を受け入れる仕組みがあればいいのだが。

ちょっと毛色は違うが、森のようちえんもいくつかある。そしてそのうちの一つは、全国ネットワークの理事を務めていて、わりと全国の要になっているようだ。……このように紹介すると、奈良県は自然系の教育を重視した教育機関は、わりと充実している方なのだろうか。残念ながら、いずれも連携していない(笑)。どうせなら、幼稚園から成人までつなげるコースになればいいのだが。森の小学校、森の中学校、森の高校……農林にこだわらず、アウトドアやフィールドワークを総括するような。もう一つの教育の縦線ができたら面白い。

しかし、生徒集めはどこも苦労している。つくれば入学希望者が殺到する時代じゃないのだよ。

ちなみに賀名生は、昔南朝の御所があった地である。「皇居」という扁額を掲げる農家があるほどだ。いっそ南朝立農業高校とか後醍醐農業高校を名乗ったら、注目されるだろう(笑)。

 

 

2020/09/04

広葉樹王国、再び

先日の遠野の道の駅で、数多くの広葉樹材を見かけた。

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何十種類あるだろうか。ほとんどが広葉樹材。こんなに岩手には広葉樹が多く、しかも出荷させるのか、と驚く。

が、何か既視感が……。

以前も同じようなものをブログにアップしたような気がする。どこで見かけたんだったっけ。

ずっと考えて、探していたんだが、このほど発見。

なんと5年前に遠野に訪れたときに、同じ道の駅で見かけたのだった。それをアップしていた(笑)。

その時も「広葉樹王国?」とタイトルをつけている。なんだ、いつ見ても同じ感想を持っているのか。

でも、今回の方が種類は多い気がする。単に広葉樹の種類が多いのは、多分西日本のはずだ。とくに紀伊半島は多い。だが、商品として人の目にさらされることは、ほとんどないだろう。紀伊半島の山村に住み着いた木工職人が、「材料は街のホームセンターや材木店に行って仕入れます」と言っていたぐらいだから。その点、岩手はすごいv(^0^)。

折しも、林業界では、スギやヒノキばかりでは限界を感じてきたのか、最近は「広葉樹」が目立つ。研究現場は広葉樹の育成関連が増えているし、植林しても広葉樹の早生樹とか、広葉樹利用の手引きとか、広葉樹のまちづくりとか……。

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広葉樹の時代が来れば、岩手はトップランナーになれるかも。

 

 

2020/09/03

13年前の『獣害列島』

次回作『獣害列島』(イースト新書)が発行されるのは10月10日である。

そろそろと事前告知と宣伝をしていかないといけないなあ、と思っている。すでにAmazonや楽天ほかのネット書店に予告が出ているようだし。

そう思って、ネタ探し半分、グーグルで「獣害列島」を検索してみた。

すると、ネット書店のほか、私の書いたツイッターなどがヒットしたのだが、もう一つ、文字通り「獣害列島」というブログ記事が!

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……なんだ、「森林ジャーナリストの裏ブログ」って。オレの以前のブログじゃないか。そこに「獣害列島」という記事を書いていたのか。もっとも、よく読むと、NHK教育、つまり現在のEテレで「獣害列島」という番組があったということだ。13年前の2007年4月25日の記事だが、22日に放送されたらしい。

そうか、「獣害列島」という言葉の先取権はNHKにあったか。

調べると、なんとNHKのホームページに番組の概要が載っていた。正確には「立松和平が歩く“獣害列島”ニッポン 人と野生の共存を求めて」というタイトルらしい。よく残していた。繰り返し再放送をしていたのだろうか。どうせなら、今年10月以降にまた放送してほしい(^^;)。でも、立松さんも亡くなったからなあ。

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実際、内容も拙著と似ている。テーマは、日本列島では野生動物が増えすぎて獣害が続発していることを紹介しているのだ。

この13年間の間に、事態はより深刻になっているのに人々の意識はさほどかわっていないような気がする。せいぜいジビエが流行ったことぐらいか。それも効果ないし。

ともあれ、発行まであと1か月ちょっと。私にとって、久々の新書である。しかもコロナ禍の自粛期間中に書き上げたのだから、記念すべき作品だな(笑)。

 

 

 

 

2020/09/02

伊能嘉矩と後藤新平の台湾森林

岩手行の中で見てきたのは、河童に天狗、あるいはおもちゃ美術館だけではない。隠された収穫を。

訪れた遠野市立博物館は、市立のわりに規模も内容も充実しているが、扱うのは遠野物語の怪異や妖怪だけではなかった。

たまたま、これまでの刊行物の一覧を見ていたら「伊能嘉矩」文献が並んでいたのだ。伊能嘉矩(いのう・かのり)は、人類学者でとくに台湾の先住民族の研究で知られているが、実は遠野出身だったのだ。そして、帰国後は遠野の研究にも携わっていて、柳田國男とも懇意な関係だ。

伊能は、1895年の日本の台湾領有直後に渡り、全土を渉猟して多くの少数民族の集落に分け入って調査している。膨大な文献もあるのだ。
私は、台湾に同時期に渡った土倉龍治郎の足跡を調べているが、残念ながら彼自身の行動記録は非常に少ない。何も記録をつけなかったらしい。しかし、全土、それも山岳地帯を隅々まで歩いたとされる。しかしどんな風景を見たのか、どんな人物にあったのか、どんな体験をしたのか、まったくわからないのではつまらない。そこで同じく台湾の僻地に分け入った人の記録から当時の台湾山岳地帯がどんな状況だったのか類推していこうと思っている。そして目をつけたのが、伊能嘉矩森丑之助などである。彼らはほぼ同じ時期に台湾に渡り、山岳地帯に住む先住民族たちに会っている。とくに伊能の記録は詳細に残されているから貴重だ。その伊能嘉矩が遠野出身だったとは。
実際、遠野市は台湾大学と交流して、幾度もセミナーを開いているらしい。

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その一つ、この文献を購入。2017年が生誕150年だったらしい。ちなみに龍治郎は、今年が生誕150年だ。ということは、年齢的には3つしか違わないわけか。この二人、おそらく出会い、交流していたはずなのだが、今のところ証拠は見つかっていない。どこかに資料が眠っているのではないか。伊能は、自宅の離れに「台湾館」を設けて収集した資料を展示していたというが……。

残念ながら遠野市図書館の郷土資料室は、コロナ禍のため閉鎖されていて、伊能文献を確認することができなかったのが残念だ。


ところで岩手から帰宅して、少しリラックスしようとブックオフに入って本を眺めている(これが、私の娯楽 笑)と、「後藤新平 日本の羅針盤となった男」(山岡淳一郎著 草思社刊)を発見。こんな本が出ていたのか。

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後藤新平が、台湾総督府の民政長官として辣腕を奮ったことはよく知られている。実は、彼も岩手出身だった。そして、伊能嘉矩と昵懇だったようである。ちなみに後藤と土倉龍治郎もお互いよく知っている。後藤が龍治郎の事務所に来た記録は残されている。
本の方は、まだちゃんと読んでいないが、パラパラとめくると「笑いと涙の阿里山踏査」という項目があった。後藤が阿里山に登ったとは知らなかった。そしてその一行には伊能嘉矩も含まれているのだ。とにかく10日間ほど山中を踏査したそうである。「笑いと涙」のエピソードはともかく、そこにこんな描写がある。

「ヒノキの巨樹を筆頭に、ざっと見積もって針葉樹7万6000本、広葉樹37万5000本,毎年相当量を伐採しても80年分の需要を充たし、5億円の価値があると見積もられた」。

この本数は、どんな推定をしたのだろう。まあ、いい加減と思うが。そんな巨樹を80年で伐り尽くしたらアカンがな、とは思うが、当時は無尽蔵のイメージがあったのだろう。明治時代の5億円だから、現在の1兆円ぐらいの感覚だろうか。

ちなみに、後藤新平の一行の写真が、上記「伊能嘉矩」文献に載っていた。

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実は、10月に再び台湾へ渡る予定だったのだが、台湾は日本のコロナ禍事情を見て、日本人観光客の解禁を取り消した。おかげで、行けなくなった。せめて、こうした文献を読んで過ごすかなあ。

 

2020/09/01

花巻おもちゃ美術館、大人の見所

遠野のこと、とくに河童のことばかり紹介してきたが、実は花巻おもちゃ美術館にも寄ってきた。

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6月にも訪れているが、この時は建設中だったので、まだおもちゃもなかったし、見映えはよくなかった。そこで今回、無理言って訪問したのである。ちなみに開館の1時間前(^^;)。朝9時である。おかげで開館前の準備風景も見ることができたのだが……。

ここは子どもたちが遊ぶ場なのだが、大人が喜びそうなコーナーを紹介しよう。

まず、段々畑 (@_@)。野菜やフルーツが各畑に稔っている。

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次に大木から薪を拾って……。ちゃんと乾燥している(^_^) 。

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バーベキューだ!

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ちなみに野菜以外にも、肉や魚などももある。バーベキュー台の向こうでは、ぶどう狩りをして、デザートの収穫ができる。

……これで世のお父さんは楽しむv(^0^)。でも、子どものノリはイマイチだろうな……。こんな凝ったアウトドア・イメージは大人のもので、子どもはもっと直截的な遊びを喜ぶようだ。

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スマートボールや剣玉コーナー。このスマートボールも凝っていて、左横のコーナーから玉を入れると、ころころと動いてスマートボール機に到着する、ピタゴラスイッチみたいな仕組み。

子どもが何を喜ぶかは、なかなか大人感覚ではわからない。全国で次々とおもちゃ美術館を立ち上げる動きが広がっているそうだが、私はおもちゃ美術館そのもののビジネスモデルには不安を感じている。面白いし、木育にもいいが、経営は成り立つの?

だが、花巻おもちゃ美術館のビジネスモデルは面白い。ここでは語らないけど(^^;)、上手く軌道に乗ることに期待する。

 

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森と林業と田舎