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森と林業の本

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2020/09/20

ネコ。その生存戦略と陰謀

我が家(の庭)に出入りしているネコが子どもを生んだようだ。少なくても2匹。飼っているわけではないのに、わざわざ家族連れで見せに来るのは……、正直困る。

が、たまたま向かいの家のガレージにヤツラメがいた。

Dsc05551母子3匹で寝とる。

Dsc05552おっと、気づかれたか。

どうやら、我が家以外にもほかの家に出入りしていて、それぞれの家人に「飼っている」気にさせているのかもしれない。ノラネコは、いくつもの“飼い主”を確保しているものなのだ。

ところで、いわゆるノラネコという「ノラ」という存在は、野生動物に入れるかどうか。

そもそも野生動物とはどのように定義づけられるのか。ノラネコ、もしくはノライヌは、完全に飼われているわけではないが、実は人に「飼っている」と勘違いさせ、あるいは自分の庇護の元に置いたという満足感を充たさせてあげることで、餌などをせしめているのではないか。こういうのは、野生と飼育(家畜・ペット)の間なのかもしれない。

ネコの先祖はリビアヤマネコとされている。ヤマネコが人とともに生きるようになってイエネコになったらしい。しかし両者は、ほとんど遺伝的に違いはない。タイリクオオカミが人に馴れてイヌになってしまうと亜種程度に遺伝子は違ってきたのに、ネコは変化していないのである。

なぜなら、イヌは「人に馴れた」が、ネコは「人を馴らさせた」から……と言われている。

ネコ自体は変化せず、人の心理を操り、ネコを可愛がると快感を味わえるようにしつけたわけだ。おかげでマタタビ食ってメロメロになったネコのように、ネコにメロメロになった人が少なくないのだが……みんなネコの戦略・陰謀なのである。人の性格を変えるウイルスでも感染させたのではないかとか思いたくなる。

だが、ネコは野生のまま。その肉体も性格も、野生のままなのである。そして、天性の殺し屋であった。自然環境に大きな影響を与えている。

野生動物とは何か。ネコの獣害とは何か。そんな考察の続きは、『獣害列島』を読んでください(^_^) 。 10月10日発売!

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