『獣害列島』裏表紙と目次大公開!
近頃、テレビで「京都の河川敷で野犬の群が出て危険……」などとワイドショーでやっていた。
今度『獣害列島』を出版するからよけいに獣害関係の記事や番組が目に止まるのかもしれないが、ああ、そのネタも使えばよかった、と今頃思う。実は、イヌネコの獣害もバカにならないのだ。本書では、ネコは大きく扱ったが、イヌはイマイチ少なめだったな。
完成した表紙カバー。実は裏の方が中身を記している。
目次も、最終確認を済ます。わりと目玉は、ネコとコロナウイルスかな。従来の獣害イメージとは違うものも取り入れている。それが自慢なのだが、逆にネコを危険視したら、世間の大勢を敵に回す予感もする(^^;)。
ともあれ、ご笑覧あれ。わりと画期的なつもりだ。
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はじめに
第一章 日本は野生動物の楽園?
身近な野生動物、イヌとネコ
列島全域が「奈良公園」状態
コンビニ前にたむろするイノシシ
寝たふりできないクマの激増ぶり
レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル
ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威
第二章 破壊される自然と人間社会
鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上?
森林を草原にする知られざる破壊力
檻と化した集落に閉じ込められた人々
ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然
コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖
第三章 野生動物が増えた本当の理由
国が野生動物を保護した時代
仮説① 地球温暖化で冬を越しやすくなった?
仮説② ハンターの減少で駆除できない?
仮説③ 天敵のニホンオオカミが絶滅した?
飽食の時代を迎えた野生動物たち
第四章 食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興
害獣駆除で生じる「もったいない」
期待される猟友会の危うい現実
野生動物がジビエになるまでの関門
シカ肉がビジネスになりにくい理由
野生動物の資源化と駆除の担い手
獣害対策は防護と予防にあり
第五章 獣害列島の行く末
トキは害鳥! 苛烈な江戸時代の獣害
獣害が少なかった時代の謎解き
戦後に激変した日本列島の自然
撤退する人間社会と狙われる都会
「カワイイ」動物はなぜ生まれる?
築けるか、人と野生の共生社会
おわりに
主な参考資料一覧
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