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2020/09/17

住宅一軒に使われる木材量

家を建てるためには、何本の木が必要ですか。

農林水産省のサイトにあった、こども相談のQ&Aだ。

意外と難しい。もちろん住宅といっても千差万別で、広さも構法による違いもある。加えて一本の木とは、樹種が何でどんな太さ・長さなのか……などと考えると。

その解答は、こんな具合。

「在来工法木造住宅の木材使用量調査」によれば、床面積1立方メートルあたりの合板類を除く木材使用量は0.19立方メートルです。45坪程度の住宅をたてるためには、29立方メートルの木材が使用されていることになります。
樹齢約50年の杉の木の平均の木の高さ22メートル、胸の位置の直径が25センチメートルくらいとして、ぶどまりを60%として試算すると、約90本の木が必要ということになります。」

在来工法で、45坪程度の家という前提では、29立方メートルか。そして50年生のスギとして90本。なるほどね。

そりゃスギだけで家を建てるわけでなく、歩留りが60%行くのかどうか、地域によって育つ速度も違う、BC材の割合は、そもそも伐って搬出する木のほかに何本切り捨て間伐しているか……まで考えると複雑でもっと増えそうだが、大雑把な目としてはこんな具合でいいのだろう。広さもいろいろあるから100本前後と言った方がすっきりと説明できてイメージが湧くかも。

そして100本の生育した木が生えているスギ林は……何ヘクタールになるか? 50年生で残っている本数は、どうだろうなあ。仮に700本、いや計算しやすいように(^^;)500本としたら、0,2ヘクタールということになる。

Photo_20200917163101

実際は合板を多用する住宅も増えた。こんな建築を見かけたが、果たして何本分の木材を使っていることになるか。となると、外材も含むか。

説明に使う目安としての数字を示してもらえると助かるなあ。

 

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

いままで何気なく建築中の家を見ていましたが、木材の使用量や森林の面積は意識していませんでした。参考になります。
農村にある古民家などは、自然の木材をそのまま柱や梁に使っていたので、現在の木造建築よりも木材を無駄なく使っていたのかなと想像します。

梁などはマツ、床板は広葉樹…など適した材を求めればその他の樹種も必要とはいえ、100本もあれば家が建つのですね。現在スギ50年生程度だと500~1000本/haくらいが普通なので、少面積では経営が成り立たないと言われて久しいですが、自己消費するだけなら1haもあれば十分すぎる気がしますね。

あまり正確ではないけれど、感覚的にこれぐらいの木材を使っている……という目安にはなりますね。
1ヘクタールの山から家が5軒建つ、と思えば、森づくりする気持ちに張りが出るかも。

1haの山から家が5軒分の材木。ありがたいです。
が、「気持ちに張りが」ということではなく・・・
製材現場納入まで(計算しやすく)100,000円/立米と。
1軒分で3百万円。
此処から、納入諸費用、製材、乾燥、搬出、伐採
と引いて行ったら山主の取り分に。
採算が計算できるか?

まともに山主の取り分を計算すると、がっかりしますよ(笑)。これが50年間育ててきた結果か、と。
せめてロマンの生きがいを与えようかと。

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