「私たちと森のこれから」~2050年の未来予想図
林野庁の有志が、「私たちと森のこれから~幸せな未来に向けた5つのアクション~」というコンセプトブックをつくったそうだ。
その点を林野庁のサイトから引用すると、
林野庁職員有志によるプロジェクトで、1人1人が望む未来を描くために、『2050年の未来予想図の制作に向けたワークショップ』を実施し、幅広い年齢・職業の方々にご参加いただきました。そこで生まれたヒントをもとに、「私たちの暮らしが、森や木と関わったら、もっと幸せになれるのではないか」という願いをこめて、コンセプトブックを作成しました。
ちょっと手間や時間をかけて、森を訪れたり、暮らしの中で木をつかったりすることの先には、とても心地いい暮らしに出会えるのではないか・・・そんな気づきを与えてくれる、素敵な事例の数々をご紹介します。
ここで私が感想を記すと、また厭味なことを羅列すると言われそうだから、遠慮しておこう(笑)。
まあ、今日本の各地で行われている、リモートワークや木造ビルに木たっぷりの内装に、アロマに木のストローに木樽にスギダラに……と森によさそうな営み・活動を総ざらえしているから、情報源として目を通すといいと思うよ……とまあ、こんな書き方が厭味なんだが(´Д`)。森によさそう……に見えるだけだけどね。(シツコイ)
あえて質問させていただくと、2050年の未来予想にしては、ネタが今、現在ばかりなんだよね。その延長であと30年間進むの?
むしろ「林野庁の有志」ってなんだ?というところに興味が惹かれる。有志で仕事ができるのだねえ。そして林野庁という官庁のサイトにリンクが張ってある。
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農業と山林業の違いは、インカムゲインとキャピタルゲインの違いにある。農業なら新規参入して多くの農産物は1年以内に収穫収入があるが、山林業で地山(はだか山)を購入したり借りたりしての新規参入の場合では、少なくも、収穫収入までに30年かかる。その間の収入がなければ持ちこたえられない。毎年収入となる森の恵みとして、キノコや山菜収入がある。それだけで周年収入を維持できない。人工林所有者からの間伐作業収入に加え、自然林所有者からそこに自生する花木種の育成成木化に関われば、近い将来、枝物・葉物を採取して市場に出荷できる。山林の林地は、山間耕作放棄地として雑木林化、荒廃化しつつあり、山採野生樹の移植栽培による将来の枝物生産が地主や地域農協の支援でできたらと思う。山林と中山間耕作放棄地の融合による生計の成り立つ新規参入支援制度ができたらと思う。
投稿: 窪田征司 | 2020/11/27 13:00
このエントリー記事と関係ない話ですが……。
林業家の多角経営は私も提言しているところですが、どうも日本の林業家は「専門」化したがって、多様な経営を嫌がる傾向にありますね。それも伐るだけを仕事にしたがる。木材生産だけが林業だという思い込みが、経営をより苦しくしているのではないかと。
投稿: 田中淳夫 | 2020/11/27 23:36