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2020/10/02

「GBO5」って、知ってる?

このところ、SDGsが目につきだした。

「エスディージーズ」と読むようだが、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称だ。2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標……とされている。

なんか発音からして悩むし、こんな難しい概念は広がるのだろうか……と思っていたが、なんだかんだと宣伝されているうちに、徐々にではあるが認知度が上がってきたようだ。これ付けないと、企業活動もしにくくなってきたみたい。

 では、「GBO5」をご存じだろうか。

実は、こちらの方こそ日本には身近である、というか身近であるべきだった。なぜなら2010年に名古屋で開かれた生物多様性条約締結国会議、いわゆるCOP10、そこで定めた愛知目標に基づくものだからだ。生物多様性戦略計画2011-2020及び愛知目標の達成状況について分析した報告書こそが、地球規模生物多様性概況第5版』(GBO5なのだ。それが9月15日に発表されている。

愛知目標には全部で20の目標があり、それらの中に含まれる複数の項目を合わせると60項目になる。詳しくは、こんなサイトで確かめてほしい。

環境省・愛知目標 一部を紹介すると、こんな項目がならぶ。

Photo_20201002164301

だが、GBO5 に示された日本の成果は惨憺たるもの。

この60項目のうち、10年間で達成できたのは7つにすぎない。そして20の目標のうち、構成要素をすべて達成できた目標はゼロだ。

生物多様性さえこんな状態だとすると、SDGsの達成レベルも極めて怪しい。目標に近づく道筋さえつくっていないのではないか。現在の状況をできる範囲から改善しても、どんどん低レベルになっていくよなあ。


名古屋では、2050年に向けての中長期目標として「自然と共生する世界」というビジョンも採択している。

一時はSATOYAMAイニシアティブだとか、自然と共生していた日本人の生き方をモデルにする……とか高らかに謳い上げていたのに、すっかり忘れられた存在になってしまった。GBO5が話題にならないことが象徴的かもしれない。

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