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森と林業の本

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2020/10/27

Y!ニュース「ノンヒューマン・パーソンズ~」を書いた理由

Yahoo!ニュースに「ノンヒューマン・パーソンズ~動物に“人格”が認められる時代がやってきた」を執筆しました。

これまで『獣害列島』発刊記念?として、野生動物は増えている!日本の獣害がいかにひどいか、という視点からの記事を書いてきた。それらは、「野生動物はいずれも人間に追われて絶滅寸前」とか「動物は保護するものだ」とか、単に「動物、殺すのカワイソウ」とのたまう能天気な連中をたたくためだが(笑)、だからと言って、野放図な駆除をよしとしているわけではない。

ネコやイヌは、せっせと保護活動が行われていて、たかだか年間数万匹しか駆除されていないが、イノシシとシカはどちらも毎年60万頭前後が駆除されている。クマは5000頭(昨年は5900頭)、サルでも3万頭ぐらいの駆除数になる。さらにノネズミ、ノウサギ……と数えていくと、嫌になるほどの頭数だ。

野生動物との共生とは、人が動物を可愛がることではなくて、人と動物が生死を含めて対等に向き合うことだろう。

その理論的バックボーンとして、「アニマルウェルフェア」と「ノンヒューマン・パーソンズ」を紹介しようと思ったのだ。動物の法的人格を意識しつつ人間社会に害をもたらす動物は、駆除する。その覚悟を持つべきだ。

もっとも、私自身はまだ「ノンヒューマン・パーソンズ」には違和感がある。法的人格とか、この思想自体が人間の都合的発想だ。それでも、考える一助にはなるだろう。

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