シダーボールの利益は?
ダイソー百均ショップでこんなものを見つけた。
シダーボールとある。材料はスギ。さすがに国産だと思うのだが……。これを消臭剤として売り出しているのだ。本当に消臭効果はあるのだろうか。湿気は多少吸い込むから臭いの元も吸着するか。
百均だから売値は100円。(消費税は上乗せされるが。)
さて、これをつくっている人はどれだけ儲かる仕事になるだろう、と想像してみた。
とりあえず卸値は50%として50円としよう。そこからパッケージ費や原材料費や人件費などの経費を引いて……粗利率はどうかな、60%とすると30円。12個のスギのボールをつくって30円の利益を得られると考える。
もちろん手づくりではなく、木材をボールにする機械を使うだろうが、その減価償却はどれぐらいか。そもそも生産力は?
1日1万個つくれたとして、833個の商品となり、2万5000円ほどか。ちょっと厳しいな。もし粗利がもっと低いと立ち行かなくなる。やっぱり1日に2万、3万個つくらないと。大工場なら、1日100万個だってできるだろうが、売りさばけまい。
シダーボールは百均専用の商品とは限らない。百均がいつまで仕入れてくれるかもわからない。ボールの大きさを変えて、ほかの商品にもすべきだろう。木のボールの砂場は最近人気だし、入浴材としても売っていた。小さな粒にすれば枕にも使えるだろう。なんだかんだと頑張れば、そこそこの売上は確保できるか。
まあ、基礎となる数字が全部推測だから、現実のことはわからない。
結局はアイデア勝負かな。もっとも、デカい丸太を扱うことをよしとする感覚の林業家に、こうしたきめ細かいビジネスができるか。何でも試す心がけがないとヒット商品は生まれないよ。
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