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森と林業の本

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2020/12/13

ラクウショウ地蔵

生駒山の公園には、なぜかラクウショウがよく植えられているのを見かける。

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ラクウショウ。落羽松と記すように、外来の落葉性のマツだ。細い羽のような葉を秋になると散らす。すると地面が赤黄色く染まるのだが……そこに飛び出してくるものがある。気根だ。その形から膝根ともいう。

ヌマスギとも呼ぶように湿地を好むのだが、沼では土壌に通気性がないから根っこは息ができない。根が息をするというと驚かれるが、呼吸は必要なのだよ。そして地面から根を盛り上げてくるのだ。もこもことタケノコのごとく地面から顔を出す気根は面白い。

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私は、この気根の中に仏様のような顔をしたものがないか探す癖がある。なかには先が丸く膨らんで、いかにもお地蔵様のような姿になるのだよ。見つけると縁起がいい(^o^)。たくさん飛び出して密集している気根は、集まって相談事をしているお地蔵様に見立てる。「今は密になるのはイカン」と言っているのかもしれないが。


ちなみに日本のスギも気根を出す場合はあるが、それは幹から細い根を出すことで、これがあると木材は黒い斑点みたいなのができるから、材価が一気に下がってしまう。あげくにB材扱い。

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この板の表面にある斑点が気根跡だろう。実は、CLTの表面なのだ(^^;)。

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