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森と林業と田舎の本

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2020/12/07

稲の二期作が産み出すもの

この写真を見てほしい。

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田植えの後……ではない。稲刈りの後だ。10月撮影である。おそらく稲刈りは9月だったろう。

次は11月末撮影。刈り株(稲茎)から葉が再生して、2カ月でそこそこの高さまで生長している。いわゆるヒコバエだ。そして稲穂までつける。

3_20201207225301

ちゃんと稔っているだろう。この再生二期作で2倍の米が採れる。2回目の米の方が美味しいという声も……。過剰な窒素肥料が抜けてよい米が育つのだそう。ようするに二期作だ。ただし昔行われたのは、稲刈り後に再び新たな苗を植えて行った。それに比べてこちらは簡単。放置してもいい。

この方法を取ると、田植えは1回で2回の収穫だから、なかなか効率がよい。地球温暖化も見方をしてくれて、少ない農地で多くの収穫が得られる。この研究も行われていて、福岡で行われた実験では、通常の反量(田んぼ10アール当たり)は500キロぐらいだが、2回の収穫を合わせると1400キロ以上採れたこともあるそうだ。

……減反政策に反しているって? そう、それが問題なのだ。実際には2回目の稔りは放置されることが多い。背の低い稲穂を機械で刈り取るのは難しいこともある。

では、どうなるか? この美味しく稔った稲穂は丸ごと害獣の餌となる。まずはイノシシ。そしてシカ。しかも、11月となると田んぼの周りの柵も外され、中に侵入しても人に追われることもない。食べているところを目撃されても「収穫する気はないので、ま、いいか」と放置される。それどころか、「いっぱい食べて満腹になったら、農作物を食べなくなるんじゃないか」という希望的観測を持つ。

実際は稲の美味しさに味をしめて食べ漁る。そして栄養たっぷりつけて冬を越し、出産もたくさんして、数を増やして餌を農作物に求める。春以降は田植えの終わった水田に照準を合わせるのだけど。

獣害は、こうして発生する。

 

 

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