アカシア薪
ホームセンターで見かけた薪。
何といっても目新しいのは、アカシアという木の薪であること。私は初めて目にした。価格も、全体で上昇している中ではマシなほうだろうか。
先日はもっと本数の少ない薪束で、1000円近い価格だったので仰天した。以前は500円以下で、それでも高いと感じていたのだから。
アカシアは、一時期特定外来種扱いされかけたほどで、その成長力から在来植物を押し退ける脅威があると伐採が進められた。ただ花は美しく蜜源になるほか、緑化木としても優秀ということで、かろうじて駆除されるまでには至っていない。ただ新たに植えるのは厳しいだろう。ここに伐採後の用途として薪という用途が生まれたわけか。
材質は硬いから火持ちはよいように思う。生長が早いことも考えれば、しっかり管理することを前提に薪炭林にできるかもしれない。(脱線するが、林野庁は早生樹、早生樹と言いつつもアカシアは含めない。コウウヨウザンのような外来種は奨励しているのに。)
見た目は赤い色合いが強いから、ナラの薪を至上のものとするユーザーに受け入れられるかどうか(^^;)。
とはいえ、本来はどんな木でも薪になるのがよいのだけど。商品として扱うのは、それなりの量が入荷でき、安定的に供給するルートがあることだろう。この薪はどこから調達したのかわからないが、一過性だろうか、今後もずっと供給されるのだろうか。
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