Y!ニュース『2021年「南洋材時代」の終焉……』書いた裏事情
Yahoo!ニュースに『2021年「南洋材時代」の終焉迎えるか』を執筆しました。
実は、冒頭に記した大新合板工業が廃業するというニュースは、昨夏に流れていた。その時は読み流していたのだが、年末になって「南洋材」について書こうと決意。これをもって2020年最後の……
と、ところが書けなかったのだ。幾度も手を出すが筆が進まない。もともと(紙の記事と違って)ネット記事は速筆が自慢。一気書きすることが多いのだが、今回ばかりは何日も書いては直し、寝かし、また悩む。だんだん主題が変わって「南洋材時代」に対する自分の体験まで入ってくる。自分の南洋材、熱帯ジャングルに対する思いを再認識してしまった。
とうとう年末は諦めて2021年最初の1本とした。つまり2年越しの記事なのである(^^;)。
もちろん、一つの会社が解散したからといって、すぐに南洋材の輸入がストップするわけではない。ほかにも南洋材を扱う会社はある。合板でなくても家具や建具も作られている。またアフリカや中南米から輸入する業者もいる。だが、そうした南洋材商品は、いまや銘木扱い……とまで行かなくても高級で珍奇な材の商品となるだろう。もしかしたら寺社の大径木建築に使われるかもしれないし、高級デッキなどになるかもしれない。
それはそれでよいのではないか。何もすべての南洋材を輸入するな、というわけではないのだ。高値で少量販売することは、その国にとって利益をもたらすわけで、むしろ木材のイメージを高めるだろう。南洋材を安物と思っている日本人が古いのだ。
南洋材時代が終わり、木材のイメージを新しくして未来に臨むスタート。それが2021年であってほしい。
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