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森と林業の本

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2021/01/24

畑に立つ地霧

早朝、奈良の高原地帯(大和高原)を車で走っていると、一部の畑から靄が立ち上っていた。

Dsc06414

おや、と思い、車を止めて見学。おそらく地霧だと思うのだけど、ちょっと不思議。

地霧とは、早朝地面から水蒸気が立ち上がる現象をいうのだそう。畑を耕すと水分が地表に現れるが、そこは黒い色をしているから朝日を受けて温度が上がりやすいという。周辺の冷えた空気より地面が温かくなるため土に含まれる水分が蒸発するというメカニズムなんだろう。温かいと言っても、寒い朝である。沸騰するわけでなくても、相対的に空気との温度差が生じると蒸発するのか。

この日も寒かったが、快晴だった。日射は強そう。ただ、地霧が立っているのは、この畑一枚だけなのだ。周辺の畑は全然立ち上がっていない。

Dsc06415

周りの畑も黒々としているのだが……耕した日が違っていて、もう水分は乾いてしまっていたのだろうか。

それでも、なかなか美しい風景であった。

 

 

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

肥料の鋤込みによる発酵の温度があるかもしれませんね。発酵熱はあなどれないようで、バークなどを用いてハウスの保温に利用するとの記事もあります。
別の話ですが北海道では川筋に沿って蛇行するカーテン状の霧を見たこともあります。

なるほど、醗酵するとかなりの熱量ですからね。腐葉土の場合は100度近くまで行くこともあるそうです。

ちなみに生駒の山からは、冬の朝、逆転層が見えます(^o^)。

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