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2021/01/11

「クマにどんぐり」論争に一石投げ入れた?

本日、ZAKZAKに「困ったクマにドングリで大論争 「ビーガン」団体の活動に生態系破壊懸念の声」という記事がアップされた。

これは1月8日の夕刊フジに掲載されたものの転載だが、日本ヴィーガン協会が行った「クマにどんぐり」を運ぶ運動のためのクラウドファンディングに寄付が殺到したことを元にした記事で、私がコメントしている。

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私を(電話)取材した記者は、とくに生態学に詳しいわけでも、その前の日本熊森協会の運動についても知らなかったが、直感的に「ヘンじゃね?」と思って取材を始め、クマの都会出没にコメントしていた私のところに連絡してきたというわけだ。そこで私が20年も前から問題になっている熊森協会の問題と歴史を含めて解説したわけである。で、クマの餌になるように人がドングリを運ぶことの問題点を総ざらえ的に説明した。

思えば、この問題の記事はいくつもある。そもそも私も、本ブログで昨年12月26日に「どんぐり騒動」として記している。

その前には J-CASTニュースで「クマのために「山にドングリを」 論争呼ぶクラウドファンディング」もあった。こちらでは両論併記というか、環境省の逃げ腰が目立つ。

そして共同通信の「クマ対策、各地で模索続く ドングリ集め給餌、植栽も」という記事を昨年のうちに流していた。ここでは出没するクマ対策の一つとして、どちらかというと好感を持って伝えている。だが、それに反論というか問題を指摘する声が高まったのだろう、年が明けて再び配信した。

クマ対策、山にドングリをまくのは大丈夫? 専門家、生態系への影響を危惧」。(1月8日)

こちらは懐疑的というかどんぐり撒いちゃダメという論調だ。ただ後半はふるさと納税でどんぐりのなる木を植えることを“好感”を持って伝えているから、記者はわかっていないのかな?

ともあれ、なかなかの賑わいだ(笑)。いや他人事ではいけませんね。私も一石を投げ入れた一人だし。正直なところ、別にどんぐり運んでも、生態系に与える影響はさして大きくないと思っている。運んで何百キロかのどんぐりの大半は鳥や虫やネズミ、せいぜいイノシシが食べるだけで、クマの口にはほとんど届かないだろう。そして残ったどんぐりも芽吹くことは少ないし、自然の中に飲み込まれていく。ただ、無駄なことやっているとしか思わない。

実は、ほかにも取り上げたいというメディアはあるのだが、どうせなら本丸の熊森協会を取材してほしい。彼らの資金源を洗えば面白いよ、と伝えているのだが。すると腰が重くなる……。

私自身も、以前も書いた通り、この問題は面倒くさい。。。むしろ興味を持っているのは「なぜ、クマなの?」ということや、「なぜ、ネコは可愛がられて駆除されないの?」なのだ。
カワイイという感情の正体を追いかけたいのだが……世間はカワイイとカワイソウの二つの感情で動いているというのが私の持論。ただカワイイはカワイソウと語源が同じなんだよなあ。不憫だという同情と好ましい・美しいという感性の関係も気になる。でも、これは心理学の世界になるし、世間を敵に回す(怖)からなあ。結論は、どう考えても
「ノネコを、どんどん駆除しろ」になるからだ(⌒ー⌒)。

ネコやクマがカワイイなら、農作物食って駆除されるシカやイノシシもカワイイし、ネコに食われる鳥の命はどう思うんだ、というだけである。

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