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森と林業と田舎の本

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2021/01/23

オンライン講演に寄せられた質問について

本日は、オンライン講演「なぜ、野生動物は都会に出没するのか」だった。参加していただいた皆さん、ありがとうこさいます。

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Zoomを使った講演で、全体の時間は1時間と少しだが、そのうち40分を私が話して、そのほか連絡事項以外は質問を受け付けたのだが、それが驚くほどたくさん寄せられた(チャット形式で書き込まれるほか、Q&A欄もある)。

残念ながら時間の都合で質問は全部は取り上げられなかった。そこで幾つかこの場を借りて返答してみたい。まあ、参加者がこのブログを読んでくれるかどうかはわからないのだけど(^^;)。

 

Q.野生動物が多かった江戸時代にも、獣害が問題になっていたのでしょうか。

A.はい、非常に多かったようです。今より酷かったかもしれません。古文書に、田畑が全滅し年貢を減免した話も書き残されています。その対峙のために銃の使用許可を求める嘆願書も出ています。この時代、侍より百姓の方が、火縄銃をたくさん持っていました。ただし、使用と弾丸に関しては厳しく管理されていました。

Q.都市への獣害増加では、中型(動物)が想定されているかと思いますが、大型動物(シカ、イノシシ)はいかがでしょうか。

A.すでにイノシシは都市に出てきていますね。そのうち都会の空き家に住み着くイノシシの家族が登場するかもしれません。シカとクマは、出没しても、すぐに発見されて捕まえるか駆除するか、追い払っている状態です。でも、地方都市などでは毎晩シカが市街地を歩いているケースもあるようです。人間側も、シカなら人に危害の恐れがないので見逃してしまい、それでシカも平気になるのでしょう。でも、それが動物側が「人は怖くない」と覚える元になるので、どんどん増えてしまいかねません。

Q.(獣害)対策は国や自治体で対応していかないと難しいと思ったのですが、音頭を取るのはどこの政府機関でしょうか。

A.現在は、農作物や水産物なら農水省、林業被害なら林野庁、生物多様性とか生態系劣化の問題なら環境省。建物や工作物、そして河川を下って街に出てくるのだから国交省も関わるし、銃などは警察庁かな。とにかく縦割りです。それを統合した省庁をつくるのも一案でしょうね。無理そうだけど(^^;)。

Q.もし害獣と言われる生き物がすべていなくなったとしたら、人にどんな影響があるかわかれば。

A.わかりません(笑)。でも、害獣というのも数が多いからで、1頭1匹1羽だけならカワイイ動物なのかもしれませんから、いなくなると寂しいですね。そうした人以外の動物がいることが、人間の精神に及ぼす影響があるかもしれませんし、文化を産み出す元かもしれません。昔話にいっさい動物が出てこなかったら味気ないと思います。

メモをとれたのはこれぐらいかな。ほかにもあったかもしれませんが、お許しを。


正直、オンラインで講演するというのは、自宅だから楽のはずなのに、妙に緊張して疲れる。相手の顔も見えないし。今後回数を重ねたら慣れるのだろうか。でも出かけて直接しゃべる方が楽というか面白いなあ。いや、講演そのものより、出かけるという行為が楽しいんだろうな。私もコロナ禍の被害者だ。

もっとも参加側は、全国から可能になって楽なんだろう。質問も直接するより書き込む方が気軽なのかもしれない。

 

 

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