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森と林業の本

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2021/02/06

巨石のセラピーロード

生駒山系の北辺を歩き、くろうど園地(大阪府立の森林公園)から交野市の獅子窟寺まで足を伸ばした。

軽い運動のつもりだったのだが、なかなかの山岳コースだった。特別きついわけではないのだが、両側が急斜面の切り立った尾根筋を辿るのである。草木こそ生えているが、なかなかのナイフエッジなみ。しかも、各所に岩がゴロゴロしている。

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八丈岩という名のつく、多分最大級の岩。もっとも樹木に囲まれて全容が見えない。それでも、多分あるはずと裏手に回ると……ありました。こういう岩にはたいてい地蔵さんが祀られている。

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ほかにもこんなドルメンみたいな岩が各所にある。生駒山はどこでも巨石があるのだが、この北端部分はとくに多いようだ。
そして行き着くのが獅子窟寺。これも山の奥で、基本は歩いて登らないといけないことになっている。ま、車があったけど(^^;)。寺としては小さいのだが、開基は役小角と伝えられ、聖武天皇の勅願で行基が堂宇を建てた。さらに空海も修行したとか……この当たりの伝説は、私の地元・宝山寺と同じだ(笑)。ただ本尊の薬師如来座像は、西暦900年頃のものとされ国宝だ。拝観は予約制で見られなかったが。なかなかの古刹なのである。

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これが獅子窟。中に弘法大師(空海)座像がある。

このコース、歩いて思ったのは、これは「巨石のセラピーロード」だ、ということ。森の中を歩いているつもりだったが、実は巨石を見て歩いていたのだ。これって、なかなか癒される。いっそ森林セラピー基地の向こうを張って、巨石セラピーロードで売り出せないか(^^;)。そして生駒山を聖地にする。何、石の伝説をでっち上げ……もとい、見つけ出して掲げれば由緒もできる。

石のセラピーといっても一部にある天然石を売りつけるストーンセラピーと一緒にされては困るのだが、あくまで野外で大きな岩に抱かれる必要がある。生駒山だけでもいくつもコースがつくれそうだし、奈良県では山添村が有名だし。

思えば私も、子どもの頃から巨石が好きだった。大きな石のすき間に入ると、なんだかステキ気分。高じて洞窟もぐりを始めたのだけど、森より癒されるかも。巨石ジャーナリストを名乗るか(^^;)。いや巨石セラピストの方が売れそうだ。やるか!

※「石のセラピー」という言葉に覚えがあるので調べたら、すでに13年前に同じようなことをこのブログで書いていた。「石のセラピー

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コメント

すでにご存じかもしれませんけど、岐阜県下呂市に
岩屋岩蔭遺跡と言う所があります。
縄文時代に天体観測が行われていたところとも言われます。
ここの巨石の配列は、自然に出来たという人もおられますけど、内容を知れば知るほど、誰かが作ったのじゃないかと思う場所です。不思議な場所です。

下呂市にもありますか。以前は隣の恵那市山岡町が磐座で売り出していたと記憶するけど。
高知の足摺岬にも、徳島にも、奈良の山添村も巨石を天体と結びつける「遺跡」がありますね。みんな訪ねた(笑)。
なかにはマヤの遺跡を天体との関連で語る人もいるし。
胡散臭いほど、興味がわく。

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