『獣害列島』8位!by三省堂農水省店
「AFCフォーラム」という雑誌がある。日本政策金融公庫農林水産事業本部の出している機関誌だが、なかなか骨太の内容だ。多くは農業だが2月号は林業特集。
なかなか興味深い記事が並んでいるが、なんとなく登場するのに知り合いが多い……(苦笑)。巻頭言に「観天望気」に大分の林業家・後藤國利さんから始まり、最後のページの投稿欄に登場するのは……諸塚村の矢房孝広さんであった。北大の小池孝良さんの森林美学も語られている。
で、私が目を止めたのは、本誌には農水省地下にある三省堂書店の売上ランキングだ。
8位に『獣害列島』が入っていた。このランキング、発売してからの反応が遅いのだが(^^;)、ようやく農水省でも読まれていることがわかった。
ちなみに本日は、オンラインセミナー「第56回提言・実践首長会」だった。各地の市町村の首長が参加して意見交換するのだが、今回のテーマは獣害問題。そこで話題提供としたのが、私以外に農水省と環境省からも野生動物関係部署の人が登場したのであった。私は話が重ならないように腐心したのだが、基本は『獣害列島』である。捕獲だ駆除だと殺すことばかり考えずに、防護と予防に力を注いでほしい。
ところで……このランキングのページ欄に載っている書評が、『新版 森と人間の文化史』(只木良也著)だった。只木先生の名著だが、あれ、新版が出ているのね。しかも、この書評での説明によると最初は『森の文化史』であり、それが『森と人間の文化史』(旧版1984年)発刊につながったと。なんだか、両方とも書棚にあるような気がする……。そして今度は新版。この流れだと買わないといけないかな(^^;)。30年以上経って、日本の森は何が変わったのか。
« 鹿灯籠のある寺 | トップページ | Y!ニュース「スギ花粉症の「特効薬」になるか……」書いた裏事情 »
「書評・番組評・反響」カテゴリの記事
- イオンモールの喜久屋書店(2025.02.20)
- 『日本の森林』に書かれていること(2025.02.19)
- 盗伐問題の記事に思う(2025.02.03)
- 『看取られる神社』考(2025.02.02)
- 『敵』と『モリのいる場所』から描く晩年(2025.01.25)
コメント