アマゾンも、水田も、シカも温暖化ガスを排出!
ちょっとショッキングなレポート。
アマゾン盆地、実は温暖化を助長している可能性、研究~森林によるCO2吸収効果をその他の悪影響が上回る
アマゾンの熱帯雨林は今や、地球の温暖化を助長している可能性が高いことが、30人以上の科学者が関わった最新の研究でわかった。論文は3月11日付けで学術誌「Frontiers in Forests and Global Change」に発表された。
ナショナルジオグラフィックが報道しているという点もちょっと意外だが、すでにここまで来ているか、と思わせた。
しかも主な理由は、森林伐採が続いているとか森林火災が相次いだことではなく(いや、それも含めるが)、雨期が伸びて洪水が頻発したり、ダムが建設されたりして森林が水没することだという。森林が水没すると、森林土壌の有機物が分解され、メタンガスが発生する。メタンは二酸化炭素よりもはるかに強く(30倍とか)温室効果を発揮する。
で、気がついた。この理屈だと、アマゾンだけでなく多くの熱帯雨林でも起こるだろう。雨が多い森なんだから、いたるところに湿地ができているのだから。またダム建設なら温帯地域でもたくさんあるだろう。
ここまで考えて、さらに気がついた。水田は肥料をたっぷり入れて水を張っているのだから、メタンガスを発生させないのか?
もう一つ。ウシなど反芻動物も、ゲップとオナラでメタンガスを出すから温室効果を高めるとされる……。あ、反芻動物と言えば、シカもだ! シカが増えすぎたら、地球温暖化が進む! (今後、この現象も獣害に含めようかな。)
いや、そもそも木はメタンを発生させるそうだ。メタンは曲者だ。一見、二酸化炭素の排出が少ないエネルギー源だと思わせておきながら、実は自身が温暖化ガスなのだから。
先に気温上昇が続けば、森林も二酸化炭素の排出量が増えるという論文が発表されていた。私は、それで記事を書いたのである。
温暖化で腐葉土の分解が進んで二酸化炭素が多く出されるだけではない。葉緑体自体が光合成を止めてしまうらしい。つまり二酸化炭素を吸収して酸素を出してくれない。
なんだか、ありとあらゆる要因が地球温暖化⇒気候変動を引き起こそうとしているみたい。
なかなか笑えない冗談になりそうだ。
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