モンスターウルフって、怖い?
SNSで「モンスターウルフ」なるものがいっぱい流れてきた。そこでネタ元を探してみると、だいたいこれ。
「モンスターウルフ」福島県国見町導入へ 鳥獣害対策、鳴き声で撃退
これ、昨年に登場していたのだが、また実験など始めるとしてニュースになるのね。
ようするにオオカミをかたどったフィギアで全長120センチ、高さ80センチ。赤外線センサーで野生動物を感知すると、身体を動かすだけでなく、目などに仕掛けてあるLEDが点滅するほか、オオカミの鳴き声や銃声など50種類以上の音を発する。開発したのは北海道の「太田精器」。
そのパンフレットは、こちらだ。詳しい仕様は、リンク先を見てもらいたいが、
う、う~ん。本気で、これでシカやイノシシ、そしてクマを追い払えると思っているのだろうか。
いくら動きや鳴き声のパターンを買えて馴れさせないと言ってもなあ。これまでの実験では成功したというのだが。。。
むしろ私は何カ月持つかな、と考えてしまう。すでによく似た装置はいろいろあった。音や光や超音波発生なんてのもあった。しかし最初は驚いても、徐々に馴れるのがこれまでのパターンだ。動物もバカではないからね。毎回別の個体が姿を見せるのならよいが、たいてい同じ個体が毎晩のように出没すると言われる。そこで追いかけられなかったら、徐々に「怖くない」と学習するだろう。
仮に半年持てば、収穫を終えるからよいか。しかし、多分、学習効果は何年も続くから、甘く見ないほうがよい。
むしろ人間の野菜や果実泥棒に効くかもよ。
« Y!ニュース「「蛇抜け」の本場で進む国有林の伐採…」を執筆した裏事情 | トップページ | 獣害に「忠犬」を! »
「ナラシカ・動物・獣害」カテゴリの記事
- 野生動物が都会に進出する理由(2022.08.06)
- 「ネコは侵略的外来種」論争 (2022.08.03)
- コウモリ撃退スプレー(2022.07.09)
- シカ生息数変動の理由(2022.06.26)
- シカの糞と糞虫の聖地(2022.06.24)
コメント