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2021/03/25

人間を恐れないシカ、増殖中?

北海道苫小牧市の小学校の校庭に、エゾジカが大挙(約20頭)押し寄せたというニュースがやっていた。

改めて探すと、ユーチューブにアップされていた。

小学校にエゾシカの群れ 北海道・苫小牧市 シカ出没相次ぐ 

何本もある。何度も出没しているらしい。しかも角のあるオスジカも多い(3月なのに、まだ落ちていない)し、警官も出動したよう。児童の通学を心配したり、交通規制もするとかしないとか。。。

なんとなく笑ってしまったのは、そこに映る光景は、奈良では日常だからだろうか。もちろん、奈良のシカは角きりをされていて危険性が低いし、体格もエゾジカより小さいのだが……。ちなみに私が見たのは、奈良女子大学の構内(左)と、奈良教育大付属小学校(中、右)かな。別に騒動にはならない。たいていの人・学生は、無視して通りすぎる。

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奈良はいいのよ。歴史的にシカとつきあってきて、住民はシカの扱いに慣れているしシカも昔から当たり前のように人と交わり市街地に出没している。子どもたちもシカを平気で触る。シカも触られて平気。怪我したとは聞かない。(観光客は、たまに怪我する。)
しかし、北海道のシカがなぜ人に慣れてしまったのか。その点は不思議だ。

かつて北海道ではエゾジカを片っ端から捕獲して缶詰にしていた。今も駆除は相当な規模で行われている。しかし人前に姿を現しても追われることはないという確信を持っているかのようだ。今回の「学校に出没」ではなく、エゾジカがコンビニに出没して、人に触られている動画もあったはずだ。

巷間言われるように、餌がないから仕方なしに、こわごわ町に入った……という様子は見られない。新天地を求めて足を延ばした冒険心あふれるシカがいるのか。いや、やっぱりなめられているんじゃないか?

おそらく郊外、それも田園や放牧地なら人が追い払ったり駆除しようとするので逃げるのだろう。しかし都会ほど、人は甘いと気づいたのかもしれない。それとも北海道の農家でも、人はシカを追わないのか。諦め気分かもしれないが……。人に出会って危害を加えられなかったことを学習してしまうと、どんどん人里、都会に進出するようになるかもしれない。

 

 

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