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森と林業と田舎の本

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2021/03/12

国産材、高騰の兆し?~予言か妄想か~

このところ林業にはあまり触れていないし、書いても絶望的な話ばかりなんで(^^;)、ちょっと感じている「兆し」を記しておこう。これが予言的中となるか、あるいは素人の妄想に終わるか、……知ったことじゃない(笑)。

というのは、どうも国産材の価格が上がり始めたようなのだ。それ自体は、木材を扱っている人も感じているかもしれないが、その理由を探ると、どうやらアメリカのバブルにあるらしい。

アメリカはコロナ禍の中の経済てこ入れが凄まじくて、ちょうど200兆円の予算を組んだばかり。おかげで住宅市場が沸騰しているようだ。そのため木材価格もバカ上がりし始めたのだ。北米材の価格がバク上がりしたことで、急遽ヨーロッパ材が流れ込む。日本に売っていた製材までアメリカへの輸出に回している。日本なんぞに売るより高くて儲かるから。

この動きは中国にも響いているはず。中国はロシア材が規制で入ってこなくなり、もともと日本材にシフトしかけていたが、米材やヨーロッパ材も入ってこなくなったら、いよいよ日本材を買いに来る。韓国も台湾もベトナムも追随する。

日本の実力では、高くなった米材はもとより、ヨーロッパ材も買えなくなってきた。さて、どうする? 

昨年のコロナ禍の始まり時の林業界は、「おれたち野外だからコロナウイルスなんか怖くないよ~」とのんびり構えているのを見聞きしたが、徐々に建築業界まで停滞して、価格は下落。結果的に材の生産量はしぼんでしまった。

しかし住宅建設は遅延できたとしても、合板や集成材は工場を止めることができない。装置産業だからラインを止めるのは死活問題。そこで国産材へのシフトが高まってくる。高くても買うよ! となっているようだ。

実際に、ヒノキのB材の価格が1万8000円/㎥なんて実質2倍になったケースも聞く。フローリング材も外材が入って来なくて国産材を探している声が伝わってきた。まだ局所的だが、メーカー全体がそちらに舵を切れば、一気に国産材不足が顕著化するだろう。増産するなら今でしょ!
ところが主な林業地では、まだ増産していないらしい。そうしたらより逼迫して、価格はドカンと高騰するかもしれない。 

すぐに動かないのが日本の林業の特徴だ(笑)。そんな世界的な動向を読んで経営している業者そのものが少ない。それに補助金がつかないとやる気が出ないらしい。これも依存症ならではの特徴か。これまでは、価格が下落しても「補助金が出るから伐る」というのが問題だったが、逆に言えば補助金は即時即応できないから、フレキシブルに動けない。チャンスをピンチに変える名人ぞろい!! 
もちろん一過性の高騰に便乗したら、必ず来る下落に足を取られるかもしれないから、怖くて手を出さないという業者もいるだろう。おそらく高騰時期は短期間だから。

それにしても経済は世界規模で動きつながっている。当然、日本の山もそこにリンクしている。的確に立ち回れば儲かるはずなんだが。……と、ここまでが私の予想。

さあ、どうする? 私は予想が外れても全然平気(笑)だが、関係者は自分で判断してくださいね。

 

 

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コメント

3月4月5月は旬が悪いし、補助金の切れ目で木材市場には材が集まっていません。木材価格はますます高騰するかもしれません。1本500円の丸太が1500円ぐらいになれば山から木が出てくるでしょう。

3月4月5月は旬が悪いし、補助金の切れ目で木材市場には材が集まっていません。木材価格はますます高騰するかもしれません。1本500円の丸太が1500円ぐらいになれば山から木が出てくるでしょう。

補助金も切れ目もありますねえ。情けないけど。
しかし、1本500円というのも情けない値段です。

さて、高騰したときにどこの林業家が増産を始めるか。いや、あえて放置して、需給関係を逼迫させておき高値を維持しようという深慮遠謀するか。外野としては楽しみです。

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