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森と林業と田舎の本

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2021/03/07

林業は“クソどうでもいい仕事”にむしばまれる

ウォールストリートジャーナルの記事。

Lumber Prices Are Soaring. Why Are Tree Growers Miserable?

Sawmill operators harvest gains while Southern landowners struggle with tree surplus; ‘I’m not making anything’

これを機械翻訳すると、
木材価格は高騰しています。なぜ樹木栽培者は惨めなのですか?
製材所のオペレーターは利益を収穫し、南部の土地所有者は木の余剰に苦しんでいます。「私は何も作っていません」。

もう少しこなれた日本語への意訳に挑戦してみた。
木材価格は高騰しているのに、なぜ林業家は惨めなのか?

製材者は利益をがっぽり確保しているのに、南部の山主は材価が下がって苦しめられている。「私は何も得ていない」


この記事、実は有料なので冒頭しか読めない。もし契約している人がいたら、読んで内容を教えてもらいたいが、タイトルと冒頭だけでも、アメリカの林業家は儲かっていない、利益を得ていない。製材所ばかりが儲けている……と理解できる。

どうやら住宅ブームで木材は高値になっているのに、肝心の山主には還元されていないらしい。

森林の所有者に利益は還元されずに、伐採搬出、製材加工といった業界に転売されていくことで中間業者、そして全体を覆う管理業務が利益を吸い取っていくというのは、日本の林業界で顕著な構造的な問題だが、なんとアメリカも同じ状況とは。生産者より消費者に届くまでの中間でマージンが抜かれていく状況とは何だ?

本来、製材も流通管理も必要な仕事だが、本当に必要な働きでなければ無意味になる。伐った木は本当に使われているのか。歩留りの悪い製材では無駄ばかりを生み出す。管理も、それによって全体の無駄がなくすものなのに、管理するためだけの仕事になれば、利益だけを吸い取る搾取になる。

文化人類学者デヴィッド・グレーバーのいうところのブルシッド・ジョブ……“クソどうでもいい仕事”が増えて、利益を収奪する現象が林業界にも蔓延しているというわけか。いや、世界中の経済が“クソどうでもいい仕事”を増やし続けていることの象徴か。

 

 

 

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林業・林産業」カテゴリの記事

コメント

ありがとうございます。ちょっと、もやもや(笑)。

記事を妻に訳してもらいましたが、さらに難解な事になりました(笑)植え育てた者の労力を考えずに、収穫だけを行う林業なら安い単価でも事業者の腹は痛みません。初めから山には木があるものだと思っているのでしょうか。再造林も成長するまで50年…今後は、搬出距離も長くなり、安い原木は無くなると思います。既得権益を持つ者の中間搾取を減らす事が肝になるでしょうね。

読めば読むほど、難解です(笑)。
結局、日本林業はダメだとかいうのではなく、世界中でさっさと儲けたい奴がごっそり利益を持っていき、長期視点でコツコツやっていたものが馬鹿を見る構造なんだな、というのが感想です。
こういうのを欲望の資本主義の最終形態なんでしょうかね。

欲望の資本主義の最終形態…ですか、上手いこと言われますね。コツコツやってきた者が馬鹿を見るつもりはありません。命ある限り、原木の適正な価格形成と木材業界の仕組みを正す努力を惜しみません!命が尽きたら田中様、後の事はよろしくお願い致します(笑)

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