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森と林業の本

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2021/04/14

古墳の人工林と戦闘機

奈良に多くの古墳があるのは言うまでもないが、その周辺には結構のんびり歩くと楽しい散策道がある。

平城宮跡の北側には佐紀・佐保古墳群があり、有名どころでは孝謙・称徳天皇の陵や、平城天皇陵、垂仁天皇皇后の日葉酢媛命の陵などがある。名前だけで面白いのは猫塚古墳。そしてウワナベ古墳にコナベ古墳。名前の由来は知らない。

そのほか周辺の古寺なども見て歩いたのだが、ウワナベ古墳の周りを歩いていると、ちょっと気になる様子が。

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これが全長270~280mのウワナベ前方後円墳。ただ、生えている木がほかの古墳とちょっと違う。

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これ、どう見てもヒノキ、それも人工的に植栽したヒノキ林だよなあ。よく古墳は、誰も手を付けなかったから「潜在自然植生」が残っている、それは照葉樹主体であるとか、いろいろ言われているのだが、意外と人の手が加わっているのだ。全然神聖じゃない。古墳自体も(これは天皇陵ではないからか)堀りなどの護岸をつくり直しているし、もしかして火事が起きたのか伐採したのか、跡地に植林したらしい。樹木の幹の太さを遠目に見たところ、少なくても数十年以上経つはず。おそらく50年はくだらないのではないか。戦後、古墳から木材を切り出すとか畑をつくるとか、何かあったんじゃないか。

伐採跡地だとしても、放置すれば本当の自然植生になったと思うんだが。あるいは木を全部伐って、表面に石を敷きつめ(土偶なども配置し)ておけば古墳建設当時の姿を再現できたと思う。

ああ古墳の森に入ってみてえ、と思ったのであった。

ちなみにウワナベ古墳とコナベ古墳の間には、航空自衛隊の基地がある。(幹部候補生学校なのだ。)そこに飛行場はないけれど、こんなものがあるようだ……。

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多分、F1支援戦闘機。中に入って、ちゃんと見てえ。。。古墳と一緒だな。

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