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森と林業と田舎の本

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2021/04/08

乗用モノレールの活躍場

林業で使う乗用モノレールをご存じだろうか。関西圏にはわりとあるのだが、ほかの地域まで普及しているかどうかは知らない。

ようするに工事現場とか果樹園などで荷物を運ぶのに使われるのだが、それを人が乗れるようにしたもの。これまでの貨物用だって実質人は乗っていたのだが、安全性能が低いので厳密には違反だった。

そこで人が乗る座席や安全装置を装備して、林道のない林業の現場に登れるようにしたものだ。果樹園などとは高低差や距離が全然違うし、何より走るルートが直登なのできつい。

これを開発したのが、奈良県の天川村森林組合だった。メーカーは松山の千種。

なんで、こんなに詳しいのかというと、以前取材したからだ。アウトドア系の雑誌だったはず。天川村森林組合長にもインタビューしたが、その時は足腰の弱った高齢者でも山の作業ができるとか、怪我などに対応できる……という話だった。でも、雑談でこれは観光用にも向いているんじゃないか、これで山の高みに登れたら楽だし絶景だ……なんて話もしていた。

さて、また奈良県の天川村に出かけたのだが、今回は洞窟巡り。そして五代松鍾乳洞に入ってみることにした。これは観光洞窟だが、道路から結構高い山の中にある。登るのがイヤで観光客が逃げる(笑)。

だが、今回は乗用モノレールが敷設されていた。なんとン十年前の話が現実化していたのだった。

Dsc07428 Dsc07453

なかなかの急斜面を登っていく。1回に5人までだから、観光客が多いときは行列ができそうだ。やはり歩くか。

Dsc07451

到着。この駅から少し登ったところに洞窟はある。正直、洞窟よりモノレールに私は感慨深いのであった(笑)。

なお、その後林道や作業道の普及が進んだために、林業用としては廃れたかもしれない。人だけしか運べないからね。人も、下りは後ろ向きに降りることになるので、快適とは言い難い。
ただ山には優しい乗り物だと思う。木立の間を抜けるから、ほとんど支障木が出ないし、必要がなくなったらモノレール自体の移設も可能だ。やはり観光用(登山用)がもっともよい使い道かもしれない。

 

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