『絶望の林業』7刷、タイ記録!
先日、大阪のジュンク堂書店梅田本店を覗いた。で、やっぱり確認したのは……。
『絶望の林業』、まだ平積みじゃねえか(笑)。しかも、かなりの部数が積まれていた。
報告したかどうか、5月25日付けで7刷が発行されることになっていてる。もう、出ているけど(^^;)。
私の本の中では、タイ記録だ。前回の7刷まで言ったのは『「森を守れ」は森を殺す!』である。当時は今より本が売れる時代だったので、部数も伸びたし、その後文庫化もされた。今の世情は激変(出版界の売上が半減)しているが、ともあれありがとうございます<(_ _)>。
この本出して、林業界と縁を切るはずが、そうもいかなくなったのは、誤算というか不思議ではある。
気がついたのは、「林業は~こうするべきだ」的な提言しても無駄であり、しない方がいいのではないか、ということ。むしろ「ここまでダメダメだから、もうどうしてもダメ」と突き放した方がいい。なかには自分でなんとかしたいと考えるのかもしれない。これって教育論みたいだ。突き放して、それで諦めるようでは、元からダメな人材なんだよ( ̄∇ ̄) 。
驚いたことに、この本を読んで林業界をめざす気になったという若者までいるんだから、世の中捨てたもんじゃない(笑)。まあ、リスクは自分で取ってください。
もちろんハナから反感つのらせる人や、全否定で入る人もいる。でも、そこで示す反論が、あまりに拙くて……。いかにも自分の方が実情を知っているとか、自分のやり方が絶対成功するとか鼻高々(笑)なんだが、それ自体が林業界ダメダメ説の証拠かも。こうした人がいることも、社会を俯瞰するネタにはなるが。
ともあれ、新記録8刷をめざそう。
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