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森と林業の本

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2021/05/08

アオキの森

アオキは、生駒山に多い。タナカ山林も、一時はかなり覆っていた。

正直、そんなに好きな木ではない。暗緑色の葉はちょっと陰気だし、低木でみっちりと繁ると通り抜けられないし。そこでヤッタメタラに伐っていたこともある。

しかし、山頂へ向かうあるコースで、まさにアオキの森があることに気づいた。かなりマイナーコースなのだが、一面アオキなのだ。

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どうもアオキは生駒山の土にあっているようだ。それと、モミの木もなぜか大木が目立つ。モミは珍しい。私の勝手な推測だが、生駒山の原生植生はモミとアオキではないか。

面白いことに、日本の樹木数としては、全国9位になっている。(琉球大学久保田研究室調べ

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吉野林業では、倒したスギの皮を剥くのに、アオキの木のヘラを使うと剥きやすいと聞いたことがある。弾力がある材質がよいのだろうか。
アオキの森を抜けると、なんだかアオキが素敵に見えてきた。そのゴツイ感触が森を下支えしているかのようだ。見直してみようか、という気になる。

タナカ山林に一面、アオキを生やす。逆に面白い林相になるかもしれない。アオキの木の実を好む鳥もいるしなあ。

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生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事

コメント

「綾部市のミツマタ」撮影写真を見ての机上の空論ですが。点としての杉の大径木化への副次的とされる下層植生の面としての生産林化への期待を込めての問いです。タナカ山林のアオキを含め、下層植生としての公益的機能を害さない限度内で、森林からの恵みの創出によるインカムゲイン森林の維持に必要で喫緊の課題のように思われます。和紙原料樹・観光向けのミツマタは、切り枝として花卉市場にも流通しています。生け花・観賞用、・薬用等多用途に向けた生産林化ができれば、ドローンでの搬出が可能な特用林産物の多様化で、主従が逆転される森林地帯も出てきます。そこには独立新規参入への夢や希望を持った都市の若者たちを誘致しやすくなるように思います。下層帯の生産林化への可否及び可能性についての貴殿のご見解をお聞きしたい。

そういうことは、研究者や事業者に聞いてください。
すでに林内で作物栽培を行っている林業家もいますよ。栽培よりも販売が大変なようですが、みんな苦労しながらも利益を出すために努力されています。

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