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森と林業の本

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2021/05/14

生きたササの垣根の効用

矢田丘陵を歩いて、ちょっと里におりてきたら、こんな垣根を見かけた。

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わかるだろうか。生きたササで作られているのである。ササを編んだ柵ではなく、ササを密生させている。この側を歩いていると、一面のササ原と思ってしまう。中に農地があることに気づかない。
ここまでササを密生させつつ、薄く維持するのは手間がかかるような気がするが……。

ただ大きく出入り口を開けているところを見ると、別に獣害避けでも中を隠しているわけでもなさそうだ。そもそも内側は、農地ではあるが、何も作付けされていなかった。どういう意図でササを垣根にしたのか。

ただ私は、いいなあ。と思った。これなら中が見えず、その内側に何かあると想像すらされない。

これをタナカ山林でも試せないか。山林内を市道が貫いていることもあり、ハイカーが多く通る。その時に森の中で私がなんらかの作業をしていると見られてしまうのだ。いや向こうは気づかないか興味もないかもしれないが、私が覗かれるような視線を感じてイヤだ。かといって頑丈な塀をつくるのも景観が悪いし、そもそも大仕事。
もしササが密に繁って中が見えない状態なら、単に手入れのされていない山林と思われるのではないか。そして誰も中に人がいるとは思わないだろう。

どうしてもこの季節は、タケノコや山菜を狙って勝手に入ってくる輩……さらにゴミを捨てていく輩(だいたいハイカー)がいるのだ。だから道沿いは繁らせて、あえて荒れた森に仕立てようとしている。
そして内側に入ると、アジサイなどの花が咲く、“秘密の花園”ぼくしたいのだが。そこで焚き火をしようがキャンプをしようが見えなければ文句は出まい。ただ出入り口を上手く隠す必要があるかなあ。

この生きたササの垣根はいいぞ。

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コメント

竹の根は浅くて、深さ30~40cm位までを止めてやれば広がらないということを聞いた記憶があります。あぜ板のようなものでも大丈夫だったんじゃないかな。

なるほど、その手もありますね。この垣根にも、何か仕掛けがあるのかも。でもボリ板を突き抜けたという話も聞いたことがあるから、強い材でやるべきなんだろうな。

私の管理してる公園にもありますが、そんなに難しいことではありません。毎年下草刈をするときにアズマネザサを幅1メートルくらい刈残しておくと笹垣になります。ただ、放置するとすぐに広がるので、下草刈は欠かせません。

草刈りは年に一度で垣根を維持できますか?それぐらいならいいんですが。夏はぐいぐい地下茎から伸びてきそう。

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