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2021/06/24

ジビエにブロックチェーンが使われていた

先に「木材流通にブロックチェーン」という提案をしたが、ほかの業界でブロックチェーンを利用しているところは何があるだろうか、と探りを入れてみた。

すると意外なものがヒットした……ジビエである。

日本ジビエ振興協会が、2017年から実証試験を行い稼働させた「ジビエ個体管理システム」に、ブロックチェーンを使っているという。

具体的には、獣種や捕獲地、加工者、加工日、内容量、保存方法などをWebベースに入力する。登録を完了させると、個体番号とQRコードが発行され、商品ラベルなどに印字する……という仕組みらしい。すると卸売業者や消費者が流通過程を確認できるのだ。実用化したのは2カ所の施設らしい。ブロックチェーンでは、改竄できないことに加えて、個別のテーマごとに別々にデータを管理できるから……という。あくまで、ジビエのサプライチェーン全体を管理するシステムの第一歩という位置づけだ。

たしかにジビエは、いま一つ信用ならない(衛生面や加工面)。処理の仕方で味が大きく変わるだけに、流通に乗せてビジネス化するには、トレーサビリティを管理することも大切だろう。まあ、本当に守られるのか、どれだけ猟師が参画するかはこれからだろうが。ICTを持ち出すと、いきなり逃げ出す人が多いのは、林業界とよく似ている(笑)。

私自身は、ジビエという野生肉を食卓に乗せるのは結構なことだと思っている。そのためにトレーサビリティを確立することもね。

ただ日本ジビエ振興協会が「ジビエを振興したら有害駆除も増える」「害獣を資源に変える」と言っていることに対してはありえねえ、と思うから、イマイチ諸手を上げて応援する気にならないのだよ。そんな夢物語言っているから普及しない。獣害を減らすためには、駆除数が重要だが、食肉を意識すると、数を稼げない。
普及に欠かせないのは、安定供給と流通ルートだ。ところが野生動物にそれを求めるのは極めて厳しい。

そのうちジビエを普及させるために、牧場つくって飼育するようになるんじゃないか。シカもイノシシも牧場で増やして定期的に食肉加工すれば、安全安心安定供給できるから。

120 シカ肉熟成の図。

 

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