私が期待する「森の利用法」
本日、よみうりランドに「ポケモンの森」がオープンしたそうだ。
なんでも遊園地「よみうりランド」には約4500平方メートルの森があるそうだが、これまで有効に利用はしてこなかったよう。そこで森の中に、50種類を超える「ポケモン」を設置して、それを探し出すゲームをつくったらしい。入場すると、ポケモン発見の手がかりが記された「調査ノート」とカメラが手渡され、いかにたくさん発見して撮影するかを競う……らしい。
今どきのヴァーチャルリアリティだ拡張現実だといったIT系の仕掛けではなく、マジに森の中を歩いて、地面やら木々の間やらに隠れたポケモンを見つける趣向だ。当然、木々や草をかき分けて進み、土や泥に触って歩くことになる。
よろしい。森の楽しさを本気で楽しむのならこうでなくちゃ。
近年は、森のレクリエーションの場にする試みが各地で行われている。しかし大半は、単なる森林散策(それも決まったルート)や自然観察するようなガイド付きエコツアーだ。一方で「冒険の森」などは樹上にアスレチックコースを設けて挑戦するものもある。
それらが悪いとは言わない。しかし、私的にはなんか「違うんだなあ~」と思っていた。散策なりハイキングなり、アスレチック(地上でも樹上でも)は、いわば肉体で楽しむアスリート系の楽しみ方だ。自然観察は、動植物の名前や生態を教えてもらって目で見るのはよいけれど、これは知的というよりはマニアの勉強系の臭いがする。昆虫の生態を教えてもらってワクワクする人は一部だと思うよ。
そうじゃないんだなあ。私が森に行って楽しめるのは、もっと原初的な感覚、隠れた何かを探すワクワク感だから。草が繁って先が見えない向こうに何があるのか、宝物か怪獣か古代遺跡か、みたいな楽しみ方。そんな好奇心系の楽しみ方をつくりたい。
そういった仕掛けをした森のレジャーはつくれないだろうか、と常々思っていて、実は私の頭の中には腹案もあったのだよ( ̄^ ̄)。
それにもっとも近いのが、この「ポケモンの森」のような気がする。
地味に本物の森を探索して、何かを見つけたい。ま、一人で「ポケモンの森」に行っても楽しくないか(笑)。誰かいないか。娘を誘ったら……断られる気配濃厚。
もっとも、私はポケモンには何の興味もないのだけど。「ポケモンGO!」もよく知らない。一度だけ、娘に教えてもらってやったことあるけどね。それに対象は小学生クラスの子どものよう。
できたら、もう少し大人ネタで同じ趣向の森林レジャーをつくってくれないかなあ。。。。
と思っていたら、こんな宿泊施設もオープンしていた。
これは大人向きだ。レジャーというより、森の樹上で夜を過ごすことがワクワクする。この樹上テントサイトでは焚き火もできるらしい。ただ地上3~4メートルというのはイマイチ。もっと高くしてほしい。それに、ほかのアクティビティはアスリート系だな。。。
こちらも、実は私は昔から考えていた(笑)。
これは実際に樹上でテントサイトをつくる仕掛けが考案されていて(関西大学探検部)、マダガスカルの熱帯雨林で使用済みのものがある。それをもっとレジャーに活かせないかと思っていたのだ。
私も登らせていただいた。これで地上10メートルぐらいはあったか。二メートル四方のサイトだから、一人か二人が泊まるのがせいいっぱいだけど。
もっと森のレジャー施設の多様化を研究したら、面白い物がいっぱいできるよ。
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