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森と林業の本

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2021/07/08

メガソーラー建設予定地の、大雨前と大雨後

各地で水害が発生している。奈良も昨日から今日の午前にかけて雨が降り続いた。

ただ、これは豪雨というよりは普通の雨だろう。「1か月分の雨量が1日で」とかいう常套句には当てはまらず、強弱はあるが、しとしと降り続いた雨。

そして、午後にはなんとか上がって曇り空に。ならば、この雨量でアノ場所はどうなったか見に行ってこねば( ̄∇ ̄;) 。

もちろん、平群町の太陽光発電所建設予定地である。

さすがにじとじとと濡れているが、古いハイキングコースでもあった道はわりとしっかりしている。泥道には足跡があるから、ほかにも通ったものがいるようだ。現場に人気はないが、さすがに誰か人は詰めて様をは確認しているのだろう。

まず6月30日に撮影した写真を。大雨前である。

Photo_20210708221901

山を皆伐した上で、谷を産めて巨大な通路をつくっていた。もちろん土道だ。

Photo_20210708222001

こちらが本日。8日間でこうした変化が見られる。
やっぱり水の浸食が始まっていた。この工事、単に伐採だけでなく、山肌を削って地形改変をしているんだよな。根株も掘り起こしているし、土壌も含めてかなり深く削っている。しかも未完成なんだから、雨にもっとも弱い状態だ。

せっかくだからサイズの大きな写真も。クリックしてくれ。

10_20210708222401

これが今後どうなるか。工事は中止命令が出たのだから、土留め工もできないだろう。埋めた谷にはパイプを敷設しているが、直径1メートルぐらいだから、大雨の水が谷へ流れ込んだら間に合わないだろう。

今後、どうなるか予想するのも山を見る目を養えると思うよ。

 

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生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様です。写真で見る限り土質は真砂土でしょうか?かなり深い感じですね。森林作業道を作設するにあたって、厄介な土質の一つです。締め固まらないし、降雨ですぐに流れるし…です。当然工作物の設置には向きません。伐採搬出の作業効率を高める為に、必要以上に入れられた作業道の周りは表土も無く簡単に崩壊するのではないでしょうか。豪雨時には真砂土が流れ出し、山全体が涙を流しているかの如しになる予想です。予想が外れる事をお祈り申し上げます。

現場そのものは遠目に見ていますが、生駒山全体が花崗岩地質です。真砂土になると、どんどん崩れて厄介ですね。
木を伐る部分も含めて、重機を見ても土木業者の施工ですが、やはり林業家とはやり方が違いますね。力づくで、ぐいぐい道をつけた感じ。しかも急斜面を削っている。
中途で工事がストップしたため、伐採したまま放置された樹木も多くあります。そこはマルチになって崩れずに済んでいます。

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